第51回衆議院議員総選挙(衆院選2026)会派別徹底解説:れいわ新選組
はじめに
※本記事はAIが生成したものを加工して掲載しています。
※各施策についての理解の深度化や、政策立案のアイデア探しを目的にしています。
※生成AIの進化にあわせて作り直すため、ファクトチェックは今後行う予定です。
※掲載内容を使用する際は、各行政機関の公表資料を別途ご確認ください。

れいわ新選組の成り立ちと歴史的軌跡
れいわ新選組は、2019年4月1日、当時の参議院議員であった山本太郎氏が一人で結党した「超・積極財政」を標榜するポピュリズム(大衆主義)的政党です。党名は、新時代の幕開けを象徴する「令和」と、幕末の「新選組」を掛け合わせたもので、「死にたくなるような世の中を変える」という極めて強い社会批判的な動機から出発しています。2019年参院選での躍進以来、特定の支援組織を持たない「市民の浄財(寄付)」のみで運営を継続し、SNSを活用した爆発的な拡散力と、既存の政治手法を打破する型破りな街頭演説で勢力を拡大してきました。
2026年現在においては、重度障害者や非正規労働者、ロスジェネ世代など、既存の政治から「置き去りにされてきた人々」の声を国政に届ける役割を一段と強めています。党の根幹には、デフレ脱却と徹底した個人消費の底上げを主眼に置く「現代貨幣理論(MMT)」に近い経済観があり、これを「共存のための強靱な経済」と定義して、政府による大規模な通貨発行と財政出動を正当化する独自の立場を貫いています。
2026年現在の党体制と主要指導部
2026年2月の衆議院議員総選挙において、れいわ新選組は山本太郎代表の強力なリーダーシップのもと、複数の共同代表制を維持しながら、政権に対する「最も過激な対抗軸」としての立ち位置を鮮明にしています。
- 代表:山本太郎:
党の創設者であり、圧倒的なカリスマ性を持つトップ。街頭での「対話型演説」を武器に、物価高に苦しむ層へ直接訴えかけ、党の支持率を牽引。 - 共同代表:大石あきこ・くしぶち万里:
大石氏は元大阪府職員としての行政経験を活かし、維新政治への対抗や労働問題の論客として活躍。くしぶち氏は国際NGO出身の知見から、平和外交や気候正義の側面を補完。 - 幹事長:高井たかし:
元総務省官僚。党の組織化と国会運営の実務を統括し、山本代表の理念を具体的な戦術に落とし込む司令塔。 - 政策審議会長:大石あきこ(兼務):
消費税廃止や一律10万円給付、季節ごとのインフレ対策給付金といった、党のアイデンティティである積極財政政策の設計を担う。
基本理念と政治的イデオロギーの核心
れいわ新選組のイデオロギーは、徹底した「反緊縮」と「生存権の絶対保障」に集約されます。2026年時点においても、国家の役割を「あなたの命を守ること」に限定し、以下の3点を核心的な価値として掲げています。
「生きていていい」と言える社会の構築
人間の価値を生産性や経済的貢献度で測ることを否定します。「生きてるだけで価値がある」という包摂的な思想に基づき、障害、疾病、貧困、ジェンダーなど、あらゆる属性による排除を許さない社会を目指します。
消費税廃止と徹底した富の再分配
消費税を「最大の経済不況の要因」と断じ、その廃止(または最低でも5%への減税)を訴えます。財源については、新規国債の発行に加え、法人税の累進課税化や富裕層への課税強化を掲げ、ボトムアップ型の景気刺激を追求します。
公共の再生と民営化への反対
水道、電力、交通などの公共インフラや、医療・教育・福祉といった基本サービスの市場化・効率化に強く反対します。政府が直接責任を持つ「公の領域」を拡大することで、国民の生活コストを劇的に下げることを目指します。
支持基盤と社会的位置付け
れいわの支持層は、既存の組織票とは全く異なる動態を示しており、特別区の地域住民の中では特に「孤立しがちな層」に深く浸透しています。
- 非正規労働者・低所得層:
「明日の暮らし」に不安を抱える層。10万円の現金給付や最低賃金1,500円への引き上げといった、直接的な恩恵に強く期待。 - ロスジェネ世代(氷河期世代):
自己責任論に苦しんできた世代。国の責任による生活再建や住宅確保を求める。 - 当事者グループ(障害者・難病患者・ケアラー):
党が掲げるインクルーシブ教育や介護労働者の処遇改善を支持。特別区の福祉窓口においては、こうした当事者による「権利の主張」という形で政策の影響が顕在化。 - 熱心な個人ボランティア:
「オーナー」と呼ばれる寄付者・ボランティア。ポスター貼りやSNSでの拡散など、行政情報の伝達においても独自の情報網を持つ層。
特別区行政との相関における組織的特徴
特別区の職員にとって、れいわ新選組の主張は「予算の増額要求」と「行政サービスの質的転換」を迫る強力な外圧となります。
- 都区財政調整制度への介入:
「東京都から基礎自治体(23区)へのさらなる財源移譲」を提唱。特別区財政調整交付金の充実を求め、都から区へのお金の流れを透明化・拡大させるよう圧力を強める。 - 公的住宅の量産要求:
特別区内の空き家活用や、区営住宅の新規建設・拡充を「住まいの権利」として強く主張。これは住宅政策を福祉政策として再定義することを求める動きに繋がる。 - 公務員・委託職員の増員と処遇改善:
保育士、介護士、教員の「公務員化」や「国費による給与アップ」を要求。特別区の委託先事業者に対する人件費の引き上げや、窓口業務の直営化などを迫る議会質疑が活発化。 - 「誰一人取り残さない」防災計画:
避難所におけるジェンダー別の配慮、障害者への個別対応の義務化など、ハード面よりもソフト面(人件費や配慮)に重きを置いた予算配分を求める。 - 現金給付事務の常態化:
「季節ごとの給付金」を公約としているため、これが実現した際の区役所窓口の事務負担やシステム改修は甚大なものとなり、行政運営のキャパシティそのものが問われる事態を誘発。
主な政策と政策立案への示唆
1 経済・産業
1-1 財政・金融政策
- 積極的な財政・金融政策で経済を活性化し、賃金と雇用を増やす。
- 「通貨発行権」を持つ日本政府において、財政赤字や国債残高は健全性の指標として意味がなく、プライマリーバランス黒字化目標を破棄する。
- 物価安定目標を5年平均で3%程度を許容範囲とし、長期的には2%で安定させる。
- 介護・医療・子育て、持続可能エネルギー分野へ大胆に財政出動し、働く人の給与を引き上げる。
- 財務省設置法3条の「健全な財政の確保」を削除し、緊縮財政から脱却する。
- 財政投融資を活用し、ケア・グリーン・デジタル産業へ投資して地方経済を活性化する。
- 郵政事業を再公営化し、地方自治体や生活を支える金融インフラとして活用する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 国主導の「公共サービス拡充」に連動した区独自のサービス設計
分析: 国が「財政赤字を恐れない」積極財政へ転換した場合、特別区には多額の交付金や補助金が流入する可能性があります。これは、これまで財源不足で断念していた独自施策を実現する好機となります。
施策案: ケア(介護・保育)やグリーン(脱炭素)分野において、国の財政出動を前提とした「区独自の公的サービス上乗せ」を計画すること。例えば、区立施設の完全無償化や、区内全域での持続可能なエネルギー網の構築など、基礎自治体として住民の生活コストを直接下げる投資を加速すべきです。 - 郵政3事業との連携による「地域コミュニティ・金融」の再生
分析: 郵政事業の再公営化と自治体連携が示唆されており、郵便局が持つネットワークを「行政窓口」や「地域金融」の核として再定義する動きです。
施策案: 区内の郵便局を、証明書発行などの行政窓口としてだけでなく、地域住民の「家計相談」や「小規模融資」の相談拠点として活用する協定を締結すること。銀行の撤退が進む住宅街等において、公営化された郵便局を「地域の公共インフラ」として維持・活用するエリアマネジメントを展開すべきです。
1-2 税制
- 消費税は廃止し、最低でも5%への減税を実現。インボイス制度は撤回する。
- 法人税を引き上げ、累進課税を導入。大企業優遇の租税特別措置を整理する。
- 所得税の累進強化、金融所得課税の総合課税化を検討し、格差を是正する。
- 大企業の自社株買いへの課税、タックスヘイブン利用の規制を行う。
- 炭素税(環境税)を導入し、税収は現金給付(還付)として住民に配慮する。
- 重すぎる社会保険料負担を軽減し、将来的に介護保険制度は廃止、税方式への転換を検討する。
- 国内回帰する企業への税控除を導入し、製造業の空洞化を防ぐ。
【特別区への政策立案の示唆】
- 税収構造の変化を見据えた「住民税・調整交付金」の再設計
分析: 所得税の累進強化や法人税の引き上げは、特別区の主要財源である特別区民税や都区財政調整制度に大きな影響を与えます。高所得層が多い区では税収増、そうでない区では調整による配分変化が予想されます。
施策案: 累進課税強化による税収増が見込まれる場合、それをそのまま一般財源化するのではなく、社会保険料軽減による「家計のゆとり」を補完する形で、区独自の「生活安定給付金」や「教育バウチャー」に充当する等、格差是正に特化した予算編成を強化すべきです。 - 炭素税還付と連動した「ゼロカーボン」推進
分析: 炭素税の導入は、エネルギー多消費型の都市生活にコスト増を招く一方、税収が還付される方針です。
施策案: 国の炭素税還付と連動し、区として「省エネ家電への買い換え」や「断熱改修」を行った世帯に追加でポイントを付与するなどのスキームを構築すること。税による負担を「環境配慮型へのライフスタイル転換」の動機付けに変える地域独自の支援策を展開すべきです。
1-3 産業政策・中小企業政策
- 中小企業を「生産性が低い」と淘汰せず、数を減らさないことを政策目標とする。
- 中小企業に対し、環境規制や最低賃金引き上げ、多様性尊重のルール強化を求めつつ、補助金や社会保険料減免で徹底支援する。
- 防災や老朽インフラの計画的な更新により、地域の小企業に安定した仕事を確保する。
- 再生可能エネルギー転換に伴う小規模電源を、住民や協同組合が管理する仕組みを推進する。
- マイナンバーカードは廃止し、国家による個人監視や社会保障削減を阻止する。
- 「データ・コモンズ」を促進し、巨大IT企業のデータ独占を禁止する。
- 製造業の国内回帰を国が財政出動で支え、「メイド・イン・ジャパン」を継承する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「協同組合」や「社会的事業所」による地域経済の自律化
分析: 住民が主体となる協同組合(ワーカーズ・コレクティブ等)の活用が強調されており、営利第一ではない「新しい働き方」による地域経済の活性化が示唆されています。
施策案: 区内の空き店舗や公共施設の一部を、住民運営の協同組合が運営する「コミュニティ・ビジネス拠点」として低廉に貸し出すこと。特に保育や介護、清掃などのエッセンシャルワークを、住民が自主運営する組織が担えるよう、起業時の無利子融資や人件費補助を区独自に実施すべきです。 - マイナンバー廃止を見据えた「アナログ・デジタル併用」の行政サービス維持
分析: マイナンバーカードの廃止方針は、現在進められている行政DXの根幹を揺るがす可能性がありますが、個人情報保護を最優先する区民ニーズへの対応でもあります。
施策案: カードなしでも住民が不利益を被らないよう、既存の健康保険証や紙の証明書の利便性を維持しつつ、個人情報を分散管理する「区独自のセキュアなデジタル市民プラットフォーム」を検討すること。監視ではなく「住民が管理権を持つデータ活用」へ、区政のIT戦略をシフトすべきです。
1-4 労働政策
- ロスジェネ世代や公務員、ケア従事者を中心に1000万人の安定雇用を創出する。
- 介護・保育従事者の給与を月額10万円引き上げ、看護師や病院事務の処遇も改善する。
- 最低賃金を全国一律1500円とし、中小企業には社会保険料減免等で支援する。
- 派遣労働を原則禁止し、同一価値労働・同一賃金を徹底する。
- 全国の自治体で10年間で10万人のロスジェネ世代を地方公務員として採用する。
- 非正規公務員(官製ワーキングプア)の待遇を改善し、司書や相談員を正規職員化する。
- 公務員のストライキ権を復活させ、労働組合運動を支援する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「非正規公務員ゼロ」に向けた専門職の正規化
分析: 特別区の業務は多くの「会計年度任用職員(非正規)」に支えられており、これらが「官製ワーキングプア」となっている現状が指摘されています。
施策案: 図書館司書、ケースワーカー、児童虐待相談員、学校司書などの専門職について、原則として「常勤の正規職員」として採用する計画を策定すること。国の財政出動(交付金増額)を原資に、雇用の安定と専門性の継承を区として保障し、公務労働の質の底上げを図るべきです。 - 「ロスジェネ世代10万人採用」の特別区での先行実施
分析: 氷河期世代の救済は、将来の生活保護受給を抑制する「予防的福祉」の側面を持ちます。
施策案: 区の採用試験において、年齢制限の大幅緩和や「就職氷河期世代限定枠」の設置を継続・拡大すること。単なる「事務職」としての採用だけでなく、これまでの民間経験を活かせる「中途採用型専門職」として積極的に登用し、区役所組織の活性化と社会的課題の解決を同時に進めるべきです。 - ケア労働者の賃金上乗せ補助の地域実装
分析: 介護・保育の月額10万円引き上げは、人材流出が激しい都心部において極めて重要です。
施策案: 国の施策を待たず、あるいは国策と連動する形で、区内の事業所に勤務するケアワーカーに対し、区独自の「居住手当」や「資格手当」を大幅に加算すること。これにより、区内の介護・保育インフラの崩壊を防ぎ、質の高いケアを区民に提供し続ける体制を確立すべきです。
2 脱原発!グリーン・ニューディール
- 原発は即時禁止し、政府が買い上げて廃炉を進める。廃炉を行う国営組織をつくり、十分な国費を投じて最先端技術で慎重に廃炉を推進する。
- 2050年までに再生可能エネルギー100%、温室効果ガス排出ゼロを目指し、エネルギー供給の転換を図る。
- 10年間で官民あわせて200兆円のグリーン投資を行い、毎年250万人規模の雇用を創出する。
- 誰も取り残さない「公正な移行」を徹底し、産業構造転換に伴う失業対策や所得補償を創設する。
- 医療・介護・保育などのケア労働や教育分野の賃金を大幅に引き上げ、良質な「低炭素型雇用」の受け皿とする。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「ケア労働」の賃金底上げによる地域経済の活性化と雇用創出
分析: 「低炭素型雇用」として介護・保育・医療従事者の賃金を大幅に引き上げる方針は、エッセンシャルワーカーの不足が深刻な都心部において、住民サービスの質と地域経済の双方を支える鍵となります。
施策案: 国の財政出動と連動し、区内のケア従事者に対する「居住手当」や「特別加算金」を大幅に拡充すること。これを「グリーン・ニューディール」の一環として位置づけ、高賃金かつ安定した公的雇用を創出することで、区内での消費拡大と世帯所得の向上を図るべきです。
2-1 脱原発・エネルギー
- 2030年までに温室効果ガスを70%削減、エネルギー消費量を40%削減することを目指す。
- 系統送電網を国有化(あるいは所有権分離徹底)し、自然エネルギーの優先接続・優先給電を保障する。
- 「地域熱供給システム」や「分散型送配電」を推進し、自家発電と非常用電源の活用を拡大する。
- 10年間で官民200兆円のグリーン投資を行い、省エネ・再エネ・インフラ分野で雇用を生む。
- 営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)や、コミュニティパワー(地域のオーナーシップ)を拡大する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「分散型エネルギー」と「地域熱供給」による都市レジリエンスの強化
分析: 大規模発電に頼らない「分散型電源」や、ごみ焼却施設の排熱を利用した「地域熱供給」は、エネルギー消費密度の高い特別区において非常に有効な脱炭素・防災戦略となります。
施策案: 区内の清掃工場の余剰熱を近隣の公共施設や民間ビル、集合住宅へ供給する「地域熱供給ネットワーク」を公道下に整備すること。また、各街区単位での「マイクログリッド(小規模送電網)」の構築を支援し、災害時でも自律的に電力が供給される「防災型スマートシティ」への投資を加速すべきです。 - コミュニティパワー(住民参加型再エネ事業)の推進
分析: 地域のオーナーシップを重視する方針に合わせ、住民が自ら出資・管理するエネルギー事業を支援することが示唆されています。
施策案: 公共施設の屋根貸し事業をさらに進め、住民や区内中小企業が共同出資して運営する「わがまち市民発電所」の設立を支援すること。売電収益を地域の福祉や防災活動に還元する仕組みを構築し、エネルギーの地産地消と地域コミュニティの再建を同時に達成すべきです。
2-2 自然環境保護
- プラスチックごみ回収の技術開発、システム拡充をすすめ、生産抑制と廃棄規制を強化する。
- 再生可能エネルギー導入にあたっては、居住実態のある地域住民の参加と出資を要件とし、乱開発を防ぐ。
- 有機フッ素化合物(PFAS)による水質汚染について、米軍基地等への立ち入り調査を実施し、国の責任で原因究明を行う。
【特別区への政策立案の示唆】
- PFAS汚染に対する徹底した水質調査と区民の健康保護
分析: 有機フッ素化合物(PFAS)への懸念が高まる中、自治体として独自の調査と透明性の高い情報公開が求められます。
施策案: 区内の井戸水や湧水、河川におけるPFAS濃度の定期的なモニタリングを強化し、結果を地図化して公開すること。国の立ち入り調査権限の強化を待たず、区として環境省や東京都と連携し、汚染源の特定と区民への健康影響調査を先行して実施する体制を整えるべきです。 - プラスチック資源循環の「徹底した義務化」と事業者支援
分析: 拡大生産者責任に基づき、プラスチックの廃棄規制が強まることが予測されます。
施策案: 区内の中小小売店や飲食店に対し、プラスチック代替素材への切り替え費用を全額助成する制度を創設すること。また、区独自の「プラスチック資源完全回収モデル」を構築し、清掃事業の枠組みを超えた資源循環ビジネスを地域産業として育成すべきです。
2-3 防災・インフラ政策
- 「防災省」を設置し、省庁横断的な防災対策を実施する。
- 30年間で190兆円の予算を確保し、老朽化した道路、橋、水道管などの社会インフラを改修・更新する。
- 体育館を中長期の避難所とすることを禁止し、民間のホテルやコンテナ型仮設住宅を活用する。
- 水道民営化(コンセッション等)は行わず、公営を維持する。
- 高断熱の公営住宅を建設し、ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)化を推進する。
- 鉄道・バス網などの公共交通を維持し、乗合タクシー等の運営に対する財政支援を強化する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「ホテル避難」への全面転換とユニバーサル避難所の整備
分析: 避難所としての体育館を禁止し、ホテル等の民間施設を優先活用する方針は、プライバシー確保と生活再建の観点から極めて重要です。
施策案: 震災・水害時に備え、区内のホテルや旅館、民泊施設等とあらかじめ「空室の優先借上げ協定」を締結し、滞在費を区(または国)が全額負担する仕組みを構築すること。また、一般の避難所についても、障害者や高齢者が分け隔てなく過ごせる「ユニバーサル設計」への改修を、国の190兆円予算を活用して一気に進めるべきです。 - インフラ老朽化対策の加速と「公共交通網」の再構築
分析: 膨大なインフラ更新予算の確保は、老朽化した上下水道管や橋梁を抱える特別区にとって、財政負担を大幅に軽減するチャンスです。
施策案: 国の予算を活用し、区内のインフラ更新計画を20年単位で前倒しすること。また、公共交通の空白地帯や坂の多い地域において、AIオンデマンドバスや乗合タクシーの運営費を公費で100%補填し、区民の「移動の権利」を保障する交通インフラを整備すべきです。 - 公営住宅の「高断熱ZEB化」と住宅困窮者の支援
分析: 「燃料貧困」をなくすための断熱基準の引き上げは、健康寿命の延伸にも寄与します。
施策案: 区営住宅の建て替えや大規模修繕において、最高水準の断熱施工と太陽光パネル設置を義務化し、光熱費負担の少ない「環境配慮型住宅」として提供すること。また、民間賃貸住宅の断熱改修に対しても、区独自の強力な補助金を支給し、住宅の質の底上げを図るべきです。
3 農林水産・動物福祉
- 農林水産業はいのちと暮らしを守る基盤であり、国の安全保障の柱としてその多面的な機能を維持・発展させる。
- 食料自給率の50%超えを目指し、生産を支える価格保障・所得補償を行う。
- 経済界主導の規制改革を見直し、農林水産関係予算を増額し、積極財政を実現する。
- 人も動物も同じ生き物として尊重される社会を目指し、動物福祉に基づいた畜産やペット産業の在り方を追求する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 都市住民の食料安全保障(フードセキュリティ)の確保
分析: 食料自給率の向上を国家戦略とする方針は、食料生産を外部に依存する特別区にとって、有事の際の供給リスクを低減させる重要な背景となります。
施策案: 国の「備蓄強化」方針と連動し、区独自の「地域食料備蓄計画」を策定すること。大規模な物流備蓄基地の整備や、家庭でのローリングストック(循環備蓄)への助成を行い、都市部における食料途絶リスクを最小化すべきです。 - 産消提携(産地直送)による地域間連携の強化
分析: 農業を「地域の文化・環境を保全するもの」と定義する方針は、都市と農村の互恵関係を再構築する根拠となります。
施策案: 特別区と地方自治体との間で、農産物の優先供給協定を含む「友好都市協定」を再定義すること。ふるさと納税の返礼品選定においても、単なる消費ではなく、農家の所得補償を支援する「顔の見える産直事業」を区が主導し、地域間の共生を図るべきです。
3-1 農林水産
- 農業予算を4兆円台に倍増し、「価格保障」「所得補償(直接支払い)」「備蓄強化」を政策の基本に据える。
- カロリーベースの食料自給率目標(50%)を法制化し、余剰農産物は政府が買い上げ食料支援に活用する。
- 有機農業を促進し、学校給食や保育所での「有機給食」の実現を目指す。
- 廃止された種子法の復活、種苗法における自家増殖禁止規定の見直しを行う。
- 「緑の公共事業」により、森林整備や里山保全で雇用を創出する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「完全有機給食」の導入による児童生徒の健康増進と農業支援
分析: 学校給食での有機食材利用の推進は、教育委員会を持つ特別区が直接実施できる強力な政策です。これは、生産者の所得補償と子供の健康を同時に支える「公共調達」の形となります。
施策案: 区立小中学校および保育所における給食食材を段階的に100%有機・無添加化するロードマップを作成すること。増加する食材コストは「積極財政」の理念に基づき区が全額負担し、提携する農家への安定した「出口(需要)」を保障することで、持続可能な食農教育を推進すべきです。 - 都市型農業(生産緑地)の保護と防災機能の最大化
分析: 農業の多面的な機能を重視する方針は、区内に残る農地の重要性を再認識させます。
施策案: 生産緑地の固定資産税減免措置を維持・強化するとともに、区が農地を「防災農地」として借り上げる際の協力金を増額すること。また、農地を「都市の肺(環境保全)」や「農体験学習の場」として積極的に活用し、農家の多角的な所得形成を区として支援すべきです。 - 森林資源活用による「都市の脱炭素化」と「緑の雇用」支援
分析: 「緑の公共事業」や再造林の推進は、地方の林業だけでなく、都市部の建築需要とも直結します。
施策案: 区立施設の新築・改修において、国産材(特に連携自治体の木材)の使用を義務付ける「区内木材利用促進条例」を制定すること。これにより、地方の林業における「緑の雇用」を創出し、都市部においては炭素固定による脱炭素化と、温もりのある公共空間を創出すべきです。
3-2 動物福祉(アニマルウェルフェア)
- 工場的畜産を規制し、動物福祉に基づいた飼育・処分基準を定める。
- ペットの生体販売を禁止し、動物虐待に対する「アニマルポリス」を導入する。
- 犬猫殺処分ゼロを目指し、命の期限のない「公的シェルター」を全国各地に設置、専門の公務員を常駐させる。
- 実験動物使用数の削減の義務化を追求する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「公的シェルター」の設置と動物愛護行政の専門化
分析: 殺処分ゼロと公的シェルターの設置は、保健所を運営する特別区において、従来の「捕獲・処分」から「保護・譲渡」への劇的な転換を意味します。
施策案: 殺処分のための設備を廃止し、快適な飼育環境を備えた「区立動物保護・譲渡センター(仮称)」を整備すること。民間ボランティアに頼り切るのではなく、獣医師や行動学の専門家を正規の公務員として配置し、譲渡後のアフターケアまで含めた「命の安全網」を自治体として確立すべきです。 - アニマルポリス的機能の導入と多頭飼育崩壊の防止
分析: 動物虐待の罰則強化と取り締まり体制の整備は、孤立世帯での多頭飼育崩壊が課題となっている都市部で極めて有効です。
施策案: 区の保健所、警察、福祉部局が連携する「動物福祉相談・介入チーム(区版アニマルポリス)」を組織すること。虐待や不適切な飼育を早期に察知し、法的な介入と同時に飼い主の福祉的支援(孤立解消)を並行して行う、都市型動物愛護モデルを構築すべきです。 - 生体販売禁止を見据えた「保護犬猫譲渡」の標準化
分析: ペットの生体販売禁止の方針は、流通の拠点である東京において大きな社会的影響を与えます。
施策案: 生体販売を伴わない「保護犬猫とのマッチング」を区が推奨し、民間譲渡会への会場提供や運営助成を行うこと。また、区内の不動産施策と連携し、「保護動物限定のペット可公営住宅」などを整備することで、ショップから買うのではない、保護動物を迎えることが当たり前の文化を醸成すべきです。
4 子ども・ジェンダー
- 子どもの貧困解消のため、所得制限なしで月3万円を給付する。年少扶養控除を復活させる。
- 小中学校の給食を完全無償化し、ヤングケアラーへのサポートを徹底する。
- 「子どもの意見表明権」を保障するため、第三者による「子どもの手続代理人(子どもオンブズパーソン)」制度を導入する。
- 児童相談所(児相)の職員を増員し、専門職を「異動のない常勤公務員」として採用・育成する。
- インクルーシブ教育を推進し、障害の有無で分け隔てられることなく地域の普通学校で共に学ぶ体制を整える。就学先決定の仕組みを「本人・保護者主体」に変える。
【特別区への政策立案の示唆】
- 児童相談所の運営高度化と「専門職の終身雇用」モデルの構築
分析: 特別区への児相設置が進む中、最大の課題は専門人材の確保と育成です。数年で異動する一般行政職ではなく、一貫してケースに関わる「異動のない専門職」の配置は、虐待防止の質を決定づけます。
施策案: 児相の児童福祉司や心理司を、独自の「専門職給料表」に基づく常勤職員として採用し、定年まで同一分野でキャリアを積める人事制度を確立すること。また、児相内に「介入」と「支援」の明確な壁を設け、支援側が家族の伴走者となれる体制を区独自に予算化すべきです。 - 「子どもオンブズパーソン」による権利擁護の地域実装
分析: 児相の一時保護や校則、いじめ対応において、子どもの声が適切に反映されない「大人の都合」を排する仕組みが求められます。
施策案: 区長直轄の独立機関として「子ども権利擁護委員(オンブズパーソン)」を設置すること。子どもが直接スマホ等から相談でき、弁護士等が代理人として児相や学校と交渉・勧告を行う仕組みを構築し、子どもの主権を実質化すべきです。
4-2 子育て・教育政策
- 教育予算を倍増し、保育・幼稚園から大学院までの教育を完全無償化する。
- 少人数学級化を推進し、まずは小学校25人、中学校30人以下、長期的には20人以下を目指す。
- 正規教員を大幅に増やし、スクールソーシャルワーカーや部活動指導員等を増員して教員の多忙を解消する。
- フリースクールや民族学校など、多様な「学校」を認め、公的に支援する。
- 奨学金の返済を免除する「奨学金徳政令」を実施する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「20人以下学級」の先行実施と多様な学びの拠点支援
分析: 国の基準を待たず、特別区が独自に教員(または学習支援員)を雇用することで、実質的な少人数学級化を加速できます。
施策案: 区独自の予算で「副担任」や「エドテック支援員」を全クラスに配置し、実質的な「20人規模の目配り」ができる体制を作ること。また、不登校児童が増加する中、区内のフリースクール利用料を全額助成し、それらの施設を「第2の学び場」として公的に認定・支援する先進モデルを構築すべきです。
4-3 ジェンダー平等
- 男女の賃金格差を是正するため、コース別雇用管理(総合職・一般職)を廃止し、同一労働同一賃金を徹底する。
- 産休・育休の給与補償を100%にし、国庫負担で賄う。
- 保育・介護従事者の給与を月額10万円引き上げ、学童保育指導員の処遇も改善する。
- 意思決定の場(政治・企業管理職)に女性を50%割り当てるクオータ制を導入する。
- ジェンダー平等に取り組む企業への補助金や税制優遇を行う。
【特別区への政策立案の示唆】
- 区内事業者への「ジェンダー平等インセンティブ」の提供
分析: 基礎自治体として、地域の民間企業における男女格差是正を促すには、直接的な経済的メリットの提供が有効です。
施策案: 区の「優良企業表彰」や「公共調達の入札加点」の基準に、女性管理職比率や男女賃金差の公開を義務付けること。また、クオータ制(50%)を達成しようとする区内中小企業に対し、育休中の代替要員確保費を区が全額補助する等、経営リスクを自治体が肩代わりする支援策を講じるべきです。
4-4 性の自己決定と多様性の尊重
- 同性婚の法制化、選択的夫婦別姓の実現を目指す。
- 中絶の保険適用や「配偶者の同意」要件の撤廃、緊急避妊薬の薬局販売を実現する。
- 公共施設(庁舎・学校等)で生理用品を無料・申請なしで入手できるように設置する。
- 性教育・ジェンダー教育を義務教育化し、LGBTQ+やルッキズムへの理解を深める。
- 支援金の給付を「世帯単位」ではなく「個人単位」に行い、DV・虐待被害者に直接届くようにする。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「個人単位」の行政支援への移行とパートナーシップ制度の高度化
分析: 世帯主(多くは男性)に依存する支援体制は、DVや虐待の被害者が支援から漏れる要因です。また、同性婚が未法制化の現状では、自治体の証明書が唯一の支えとなります。
施策案: 区が実施する独自の給付金やサービスを、世帯合算ではなく「個人口座」への振り込みを原則とすること。また、現在のパートナーシップ宣誓制度を、区営住宅への入居や医療機関での同意権において実質的に「婚姻と同等の法的効力」を持つよう、区の全規則を総点検して改正すべきです。 - 学校・公共施設への「生理用品の常設」と性教育の充実
分析: 「生理の貧困」への対応は、単なる物資支援ではなく、基本的人権の保障として定着させる必要があります。
施策案: 全区立小中学校の女子トイレおよび多目的トイレに、申請不要の自動配布機を常設すること。また、学習指導要領の範囲を超えて、専門家(産婦人科医等)による「包括的性教育」を区独自の特別カリキュラムとして全校で実施し、自己決定権を尊重する文化を醸成すべきです。
4-5 性暴力
- 性同意年齢を16歳に引き上げ、不同意を前提とした性犯罪規定の改正をすすめる。
- 災害避難所での性暴力対策として、女性やLGBTQ+目線での運営、多目的トイレ設置、生理用品備蓄を徹底する。
- 各学校に第三者委員会を設置し、性差別やハラスメントを隠蔽させない仕組みを作る。
- 痴漢対策として、実態調査と満員電車の解消を優先的に進める。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「女性・マイノリティ視点」の避難所運営マニュアルへの刷新
分析: 災害時の性暴力は、運営側の無理解(男性中心の意思決定)が温床となります。
施策案: 区の地域防災計画において、避難所運営協議会のリーダーの半数を女性とすることを義務付けること。また、授乳室や着替え室の配置、夜間の巡回体制、相談窓口の周知など、「性被害ゼロ」を目標に掲げた避難所運営シミュレーションを地域住民と共に行うべきです。 - 学校内ハラスメントを根絶する「区独自の第三者委員会」の常設
分析: 教職員によるわいせつ行為やハラスメントは、学校や教育委員会の自浄作用だけでは隠蔽されやすい構造があります。
施策案: 教育委員会から完全に独立した「学校ハラスメント外部調査委員会」を常設し、通報があった際には即座に介入・調査を行う権限を与えること。問題が発覚した際の処分を厳格化し、被害児童生徒のケアを最優先する法的・心理的サポート体制を区としてパッケージ化すべきです。
5 障害・共生
5-1 障害者政策
- 障害者総合支援法を見直し、難病や社会的バリアを抱える人を含めた制度へ拡充。重度訪問介護の利用制限(経済活動や就学の除外)を撤廃し、年齢や目的を問わない「パーソナルアシスタンス制度」を創設する。
- 地域生活支援事業(移動支援、意思疎通支援)を国の義務的事業に格上げし、地域格差をなくす。
- 施設や精神科病院からの地域移行を計画的に進め、新規入所・入院を原則認めない「脱施設」を推進する。施設・病院への外部オンブズパーソンの立ち入りを法制化する。
- 障害者雇用における最低賃金減額特例を撤廃し、中小企業には公費で賃金補填を行う。代行ビジネスを禁止し、社会的協同組合など「第三の働き方」を支援する。
- 65歳以上の「介護保険優先原則」を廃止し、本人の希望で障害福祉サービスを選択可能にする。
- 意思疎通支援を拡充し、手話を言語として定める法律を制定。緊急時や公共施設での情報アクセシビリティを義務化する。
- 安楽死・尊厳死の法制化やアドバンス・ケア・プランニング(ACP)の推進に反対し、「尊厳ある生」を支える医療・介護を充実させる。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「パーソナルアシスタンス」の先行的導入と移動・就労支援の拡充
分析: 重度障害者が経済活動(通勤・就労)や就学のために福祉サービスを利用できない現状は、都市部における障害者の社会参加を阻む大きな障壁となっています。
施策案: 国の制度改正を待たず、区独自の「移動支援事業」や「地域生活支援事業」のガイドラインを改定し、通勤・通学・営業活動におけるヘルパー利用を公費で認めること。特に働く意欲のある重度障害者に対し、職場での介助費用を区が全額補助するスキームを構築し、インクルーシブな雇用モデルを地域から発信すべきです。 - 「脱施設」に向けたグループホーム整備とオンブズパーソン制度の設置
分析: 施設から地域への移行には、受け皿となる住まい(グループホーム)の確保と、地域で孤立させない権利擁護体制が不可欠です。
施策案: 区内の空き家や公営住宅を活用した小規模グループホームの整備に対し、借上げ料や改修費を大幅に助成すること。また、区独自の条例で、区内の障害者施設や精神科病院に対する「障害当事者オンブズパーソン」の定期的な立ち入り調査を義務付け、虐待防止と地域移行の意向調査を徹底すべきです。 - 「介護保険優先原則」の弾力的運用と本人選択の尊重
分析: 65歳になると強制的に介護保険へ移行させられ、サービス内容が低下する「65歳の壁」は、長年地域で暮らしてきた障害者にとって深刻な問題です。
施策案: 区の運用として、介護保険では代替できない専門的な障害福祉サービス(重度訪問介護等)について、本人の申請に基づき、上乗せ・横出しの形で継続利用を認める「本人選択優先ルール」を明文化すること。財政負担については、積極財政の理念に基づき区の一般財源で支えるべきです。
5-2 多文化共生
- 外国人差別をなくし、権利を守るための包括的な法律(外国人権利保護法等)を制定する。「外国人技能実習制度」は廃止する。
- 入管施設への収容に司法審査を導入し、期限を設ける。独立した第三者委員会を設置し、家族分断を生まない在留特別許可の基準を設ける。
- ヘイトスピーチ解消法を強化し、外国人差別を禁止する法制度を整備する。
- 朝鮮学校を含む外国人学校を教育費無償化の対象に加える。
- 自治体に行政参画の仕組みとして「外国人市民代表者会議」を設置し、公募された外国人の意見を首長や議会に反映させる。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「外国人市民代表者会議」の常設化と政策反映プロセスの構築
分析: 外国人住民比率が高い特別区において、言語や文化の壁により住民の要望が行政に届かないことは、社会的孤立や災害時のリスクを高めます。
施策案: 区の附属機関として「外国人市民代表者会議」を設置し、区の基本計画や多文化共生指針の策定において、その意見を聴取することを義務付けること。会議での提言は区長が議会に報告し、予算措置や事業化の検討結果を公表する「実効性のある参画」を担保すべきです。 - 外国人学校に対する「教育保障」と独自の公的支援
分析: 国の無償化対象から除外されている外国人学校に通う子どもたちも、地域に暮らす「区民」であり、等しく教育を受ける権利があります。
施策案: 区内の外国人学校(朝鮮学校等)に対し、施設改修費や教材費、給食費を助成する独自の「外国人学校教育支援金」を創設すること。国の動向に左右されず、基礎自治体としてすべての子どもの学ぶ権利を保障する姿勢を明確にすべきです。 - ヘイトスピーチ・差別禁止条例の制定と被害者救済
分析: 多様な国籍の住民が混住する都市部では、インターネット上や街頭でのヘイトスピーチが地域コミュニティを分断する脅威となります。
施策案: 罰則規定を含む「差別禁止条例」を制定し、ヘイトスピーチが行われた場合の拡散防止措置(ネット上の削除要請)や、被害者への法的支援・カウンセリングを区が行う体制を整えること。多様性を価値とする「共生都市宣言」を実質化する法的枠組みを構築すべきです。
6 社会保障・医療
6-1 社会保障政策
- 何があっても心配しなくて良い、そんな社会保障制度を。
- 誰もが必要となる高齢化による医療や介護、生活保障については、逆進性の強い保険制度や消費税を財源とするのではなく、当面は国債発行によって支えながら、長期的には累進性の高い税制度により持続的な制度への転換を目指します。
- 健康保険証は国民の医療アクセスを保障する重要なものであるから、マイナンバーカードへの統合は行わない。
- 後期高齢者医療制度は廃止し、全額公費負担とする。これによって「現役世代」の保険料負担を軽減する。
- 保険料負担率の高い国民健康保険の国費負担割合を現行の41%から50%に、中小企業従事者の協会けんぽの国庫補助率を健康保険法本則の上限20%にまで引き上げ、保険料負担を引き下げる。
- 介護保険の国庫負担割合を50%以上に引き上げ、保険料を引き下げる。
- 雇用保険の国庫負担割合を25%に引き上げ、保険料引き上げをやめる。
- 介護保険の利用者負担を全員1割に戻し、低所得者の利用料免除・減免を制度化する。
- 介護認定の「要支援1、2」のホームヘルプ、デイサービス利用を「介護予防・日常生活支援総合事業」(市町村事業)から再び保険給付に戻し、「総合事業」代用によるサービスの低下・利用者の負担増を防ぐ。
- 介護保険サービスを趣味など生活の充実にも利用できるようにする。
- 介護保険施設入居者・ショートステイ利用者の食費・部屋代の軽減措置(補足給付)の切り下げは行わない。補足給付の対象をグループホーム等にも拡大する。
- 年間3兆円の財政投資で介護従事者の給与を月10万円引き上げ、介護の現場で働きたい人を増やす。
- 最先端の介護用機器を導入して、介護業務の負担を軽減する。ただし人材確保困難と介護ロボット・ICT活用等を口実とした「人員配置基準緩和」は行わず、現場の実態に即して人員配置基準を改善する。
- 直接訪問介護に従事する時間以外の「移動時間・待機時間・キャンセル」時間等については、介護報酬とは別に公費で負担するしくみとする。
- 民間事業者だけでは必要なサービスの量と質がまかなえない、過疎地域で訪問介護サービスを行う事業所が近くにないなど、個別の事情により介護を断られる利用者等に対応するため自治体の福祉職を増員し、「公務員ヘルパー」を創設する。
- 親族等のケアを担っている「ヤングケアラー」に必要なサポートを提供する。
- 将来的に介護保険制度は廃止し、税方式にすることを検討する。その原資は、社会保険料の事業主負担を企業利益に応じた社会保障税として調達する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「公務員ヘルパー」の創設とケア労働の公的保障
分析: 民間事業者が採算性や人手不足からサービスを辞退するケースが都市部でも増加しています。介護を「市場」に任せきりにせず、自治体が直接雇用でセーフティネットを張る姿勢が求められます。
施策案: 特別区において、民間が対応困難な重度者や夜間・緊急対応、または特定の困難ケースを専門に担当する「区立訪問介護事業所」を設置し、正規職員としての「公務員ヘルパー」を配置すること。あわせて、移動時間やキャンセル料の公費補填を区独自に先行実施し、区内の介護労働環境の標準を底上げすべきです。 - 「要支援」サービスの保険給付復帰と質の担保
分析: 「総合事業」への移行により、自治体ごとにサービスの質のバラつきが生じ、一部で利用者の負担増とサービス低下が課題となっています。
施策案: 国の制度改正を待たず、区の「総合事業」における単価や基準を、以前の保険給付と同等以上の水準に維持・拡充すること。また、趣味や社会参加も含む幅広い「生活充実型サービス」を区独自のメニューとして追加し、高齢者のフレイル予防を地域ぐるみで強化すべきです。 - 国民健康保険・介護保険料の「劇的な引き下げ」による家計支援
分析: 特別区において国保料・介護保険料の負担は現役世代・高齢者双方の家計を圧迫する最大の要因の一つです。
施策案: 国の財政出動(国庫負担50%への引き上げ等)と連動し、区独自の賦課限度額の見直しや軽減措置を大幅に拡充すること。保険料負担の軽減分を「区民の可処分所得の増加」と位置づけ、消費活性化とセットにした地域経済対策として展開すべきです。
生活保護
- 生活保護の申請は国民の権利である。自治体の水際作戦を禁止し、生活保護申請の手引きを窓口に置き、誰でも申請できるような環境をつくる。また、申請をためらわせる要因となっている扶養照会(親族への照会)は廃止する。
- 憲法で定められた生存権保障が実現できているか、捕捉率の算定方法を研究協議し、定期的に調査・公表するしくみをつくり、生活保護の捕捉率を現状の2割から大幅に高める。
- 生活保護の相談・申請受付・調査・決定のプロセスにかかわる相談員、ケースワーカーなど専門性をもった人員を増員する。保護費の給付(経済保障)と自立支援(社会福祉援助)、不正受給の防止と罰則適用は、複数の職員で担当し、利用者へのハラスメントを防ぐ。
- 生活保護の住宅維持費・敷金、出産扶助、入学準備金、移送費、家具什器費などの一時扶助については、最低生活費より少し上の収入でも、必要な扶助を必要な期間受けられるよう制度を見直す。
- 生活保護の国負担を「10割」(全額国庫負担)とし、市町村の財政負担を理由とする実施機関による生活保護法運用上の格差をなくす。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「扶養照会」の原則廃止と「プッシュ型」捕捉の実施
分析: 心理的ハードルとなっている扶養照会の廃止は、捕捉率向上に不可欠です。自治体の財政負担が10割(全額国費)となれば、自治体が申請を抑制する動機は消滅します。
施策案: 特別区として「扶養照会は原則行わない」運用を徹底し、窓口だけでなくオンライン申請を可能にすること。さらに、低所得世帯のデータから生活保護基準以下の世帯をAIで抽出し、区から積極的に「申請勧奨(アウトリーチ)」を行う「プッシュ型生活保障」へ転換すべきです。 - ケースワーカーの「専門職化」と「機能分立」によるハラスメント防止
分析: 決定権限と支援、さらに「摘発」を同一人物が担う現在の体制は、利用者との関係悪化や職員の過重負担を招いています。
施策案: 経済的決定を担う「査定部門」と、生活再建に伴走する「支援部門(専門ソーシャルワーカー)」を明確に分離すること。ケースワーカーを数年で異動する一般職ではなく、異動のない「福祉専門職(正規公務員)」として大幅に増員し、一人当たりの担当件数を劇的に削減して、きめ細かな自立支援を実現すべきです。
年金
- 「最低保障年金」を導入し、低年金、無年金者の生活を支える。
- 200兆円にのぼる「年金積立金」については、国債やグリーン債の購入に充てるほか、段階的に年間一定額ずつ取り崩して年金支給額に上乗せする。
- すべての人に、個人単位・無条件で、お金を給付する所得保障政策「ベーシックインカム」についても、既存の社会保障制度での受益を損なわないことを前提に導入できるかどうか慎重に検討する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「ベーシックインカム」的給付を補完する区独自の「現物支給」サービス
分析: 現金給付の議論と並行し、都市部では家賃やサービス料が高騰しているため、基礎自治体は「住まい」や「ケア」の保障に注力すべきです。
施策案: 国の年金上乗せやベーシックインカムの導入を見据えつつ、区としては「住居確保給付金」の恒久化や、区営住宅の空室を「誰でも住めるシェアハウス」として低廉に提供する等、「お金がなくても生きていける」環境を現物支給(サービス保障)の側面から構築すべきです。
6-2 医療政策
- 財政支援と人材の育成で、現場の負担を減らし、すべての人に行き渡る医療を。
- 国立病院、公立病院の統廃合はストップし、地域医療構想を見直します。緊急時の医療体制逼迫を防止するために、余裕のある公的医療の供給体制を確保します。
- 患者の権利を保障する法制度を整備し、患者が医療を受ける権利、医療現場で患者への権利侵害が起きた場合の権利擁護・救済のしくみ、医療政策の決定過程における当事者参加のしくみづくりなどの環境整備を行う。
- 看護師の給与については、産業別最低賃金(特定最賃)を設定し、地域間格差を高度に是正する。
- 農薬、建築資材、柔軟剤等に含まれる化学物質による健康被害「化学物質過敏症」について、一層の調査を徹底するとともに、医療体制を整備するなどの対策を講じる。
- 強い香料による「香害」については、職場・医療関連施設・学校などを無香料にするなど、原因物質となる化学物質を予防原則によりできるだけ使用しない環境を確立する。
- 香料の成分表示について、成分表示を義務付けることを検討する。
- 新型コロナ後遺症やワクチン接種の後遺症やそれが疑われる場合には、国が責任をもって医療支援、補償等を行う。
- 潜在看護師の復帰を支援するとともに、コロナのような感染症の再発に対応できるように国が医療機関の財源を補償し、増員と合わせ労働環境の抜本的改善を図る。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「地域医療構想」の再定義と行政的医療の拠点確保
分析: 病床削減を目的とした効率化優先の構想は、緊急時の脆弱性を招きました。特別区としては、区立病院や公的医療機関の「余裕(余力)」こそが住民の安全保障であると再定義する必要があります。
施策案: 都の地域医療構想に対し、病床削減ではなく「緊急時対応病床」の維持・拡充を提言すること。区立病院を不採算であっても維持すべき「行政的医療(周産期、精神科、感染症等)」の拠点として明確に位置づけ、十分な区費投入を行うことで「病床の安全余力」を確保すべきです。 - 「香害」対策と公共施設のフレグランスフリー化
分析: 化学物質過敏症の区民にとって、公共施設や学校の環境は利用の障壁となっています。自治体が予防原則に基づき先導的な役割を果たすことができます。
施策案: 区立小中学校、役所、図書館等の公共施設において、洗剤や芳香剤などの「無香料(フレグランスフリー)」化を推奨・実施するガイドラインを策定すること。また、職員に対しても香料の使用自粛を啓発し、過敏症の人が安心して来庁・通学できる「ユニバーサルな空気環境」を整備すべきです。 - コロナ・ワクチン後遺症への「区独自の相談・診療支援」
分析: 後遺症に悩む区民が適切な診療科に辿り着けず「ドクターショッピング」に陥っている現状があります。
施策案: 区立病院や地域医療機関と連携し、コロナ後遺症・ワクチン接種後症状に特化した「総合相談窓口」および「専門外来」への橋渡しルートを確立すること。国の補償とは別に、受診にかかる自己負担分や移動費を区が独自に助成し、健康不安に寄り添う支援を強化すべきです。
7 政治改革・行政改革
7-1 政治改革
- 政策決定における「利益誘導の禁止」と「当事者参画の徹底」を追求し、国家戦略特区制度を廃止する。
- 企業団体献金を禁止し、民営化政策を見直して必要な分野は再公営化を進める。
- 障害者、高齢者、子ども、生活困窮者、LGBTQ+、外国人等のマイノリティに関する政策決定において、当事者を3分の1から半数の割合で参加させる仕組みを制度化する。
- 地方議員の安易な定数削減や「身を切る改革」に反対し、多様な声を反映する議会を維持する。
- 議会における合理的配慮として、オンライン方式の導入や発言の自由の保障を徹底する。
- いわゆる「トンデモ法」(安保関連、原発推進、マイナンバー改正、農業・規制緩和関連法など)を住民視点で抜本的に見直す。
【特別区への政策立案の示唆】
- 審議会・検討委員会への「当事者割当制(クォータ制)」の導入
分析: 政策決定過程に当事者を3分の1から半数参加させるという方針は、特別区の各種審議会(福祉、教育、多文化共生等)のあり方を抜本的に変えるものです。「有識者」中心の構成から「当事者主体」への転換が求められます。
施策案: 区の全附帯決議や審議会において、公募委員の枠を大幅に広げるとともに、特定の属性(障害当事者、ひとり親、外国籍住民等)を一定割合確保することを条例で義務付けること。形式的な傍聴ではなく、議決権を持つ委員として当事者を位置づけ、予算編成プロセスに直接関与させる「参加型予算」の仕組みを導入すべきです。 - 「再公営化」による公共サービスの質の担保と安定雇用の創出
分析: 指定管理者制度や窓口業務の民間委託(PFI)を「官から民へ」の弊害と捉え、再公営化を検討する方針は、サービスの継続性と労働条件の改善に直結します。
施策案: 現在民間委託している学童保育、図書館、窓口業務等の公共サービスについて、コスト比較だけでなく「サービスの質」と「職員の専門性維持」の観点から再公評を行うこと。順次、区の直接雇用(正規職員化)に切り替える「再公営化ロードマップ」を策定し、官製ワーキングプアの解消と安定した地域サービスの提供を両立させるべきです。
7-2 司法・行政改革
- 行政訴訟の立証責任を行政側に負わせることで、国民の権利救済を容易にする。
- 取り調べの全過程の可視化(録画等)を行い、不当な長期勾留や代用監獄を廃止する。
- 再審制度における証拠開示の規制を廃止し、司法に対するチェック機能を強化する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 行政不服審査制度の透明化と「立証責任」の先取り的対応
分析: 行政側が立証責任を負うという方針は、区が行う行政処分(生活保護の却下、保育所入所選考、開発許可等)において、これまで以上に緻密な説明責任と証拠管理が求められることを意味します。
施策案: 住民からの不服申し立てに対し、区側が処分理由を完全に立証できるだけのプロセス(議事録、判断基準の数値化等)を事前に公開・整備すること。また、第三者で構成される「行政不服審査会」の権限を強め、区の判断に誤りがあった場合の是正措置を迅速化し、司法に頼らない段階での権利救済を徹底すべきです。
7-3 選挙制度改革
- 供託金制度を廃止し、立候補休暇制度を法制化することで、誰もが政治に挑戦できる環境を整える。
- 比例代表制の強化を含め、多様な意見が反映される選挙制度を検討する。
- 公職選挙法を改正し、障害や難病のある人が参加しやすい選挙制度(ハード・ソフトのバリアフリー化、合理的配慮の提供)を実現する。
- 学校や自治体での「主権者教育」や消費者教育を充実させる。
【特別区への政策立案の示唆】
- 選挙公報・投票環境の「完全ユニバーサル化」の実施
分析: 障害者や難病患者が参加しやすい選挙制度の構築は、自治体の選挙管理委員会が直接担うべき重要課題です。
施策案: 区長・区議会議員選挙において、すべての候補者の紹介動画に手話通訳と字幕を付与することを区の予算で保障すること。また、重度障害者の自宅投票(郵便等投票)の対象拡大を国に働きかけつつ、区としては移動困難な人のための「巡回投票バス」の運行や、点字・音読機能付き投票機の全投票所配置を先行して実施すべきです。 - 「立候補準備」を支援する地域コミュニティの醸成
分析: 供託金廃止等の国策と連動し、地域から多様な人材(若者、子育て中、障害者等)が立候補しやすくなる土壌作りが求められます。
施策案: 「政治家養成」ではなく「主権者としての参画」を促す市民講座を定期開催し、区議会の仕組みや立候補の手続きを透明化すること。若者や女性が議員活動と私生活を両立できるよう、区議会におけるベビーシッター費用の公費負担や、育休・介護休業規定の明文化を、議会局と連携して推進すべきです。
7-4 情報公開・公文書管理
- メモや電子メールを含むすべての公文書をデジタル化し、保存期間「1年未満」を廃止して半永久的に保存する。
- 専門職員を配置する「公文書管理庁」を設置し、公文書改ざんに対する罰則規定を創設する。
- 記者クラブ制度を廃止し、自由な取材体制を保障することで情報の透明性を高める。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「1年未満保存」の廃止とデジタル公文書の不変性確保
分析: メモやメールまで公文書とし、短期間での廃棄を禁じる方針は、行政の透明性を飛躍的に高めますが、膨大なデータ管理と検索性が課題となります。
施策案: 区の公文書管理条例を改正し、保存期間「1年未満」の区分を撤廃、原則すべての意思決定過程(チャットツールやメールのやり取りを含む)をアーカイブ化すること。ブロックチェーン技術等を用いて「改ざん不可能」なデジタル公文書システムを構築し、区民がいつでもオンラインで全文検索・閲覧できる「オープン・ガバメント」を極限まで推し進めるべきです。 - 「区立公文書館」の機能強化と専門職(アーキビスト)の常駐
分析: 公文書管理は単なる記録保存ではなく、民主主義のインフラとしての「歴史の検証」機能を持たせる必要があります。
施策案: 各区に設置されている公文書館の機能を拡充し、情報公開請求を待たずに重要な政策文書をプッシュ型で公開する体制を整えること。歴史学者や情報管理の専門家(アーキビスト)を正規職員として複数名配置し、政策の立案から決定、評価までのプロセスを客観的に記録・整理する「公文書のプロフェッショナル」による管理体制を確立すべきです。
8 憲法・外交安全保障
8-1 憲法の尊重
- 安易な改憲ではなく、現行憲法の実践と必要な法制度の整備を行う。
- 自民党の改憲4項目(自衛隊明記、緊急事態条項等)は不要であり、現行法の運用・改正で対応可能。
- 憲法9条を維持し、国際紛争に関与しない役割を重視する。
- 憲法53条に基づく臨時国会招集要求に対し、期限を区切った招集義務を政府に課す。
- 憲法第25条の「生存権」を守るため、積極財政により社会福祉・社会保障・公衆衛生を向上・増進させる。
- 有事に政府への権限集中を認める「緊急事態条項」の新設に反対する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 憲法25条を具現化する「健康で文化的な最低限度の生活」の区独自の定義と保障
分析: 「積極財政による25条の実践」は、住民に最も近い基礎自治体である特別区において、生活保護基準や福祉サービスの質の底上げという形で直接的に反映されます。
施策案: 国の基準に縛られず、家賃や物価の高い都市部における「最低限度の生活」を区として独自に定義・調査し、それを下回る世帯に対しては、区独自の「生活補填給付」や「現物支給(公共サービスの無償化)」を積極的に展開すべきです。
8-2 外交安全保障
- 「対米追従外交」から脱却し、平和外交を基本方針に据える。
- 核兵器禁止条約を早期に署名・批准し、北東アジア非核地帯条約の創設を目指す。
- 安保法制や敵基地攻撃能力(安保3文書)を白紙撤回し、軍事費倍増計画を中止して非軍事の「メイド・イン・ジャパン」に投資する。
- 日米地位協定の改定を求め、横田空域の管制権回収や辺野古新基地建設中止を推進する。
- 拉致問題の解決に向け、日朝間での直接交渉や民間・議員外交を駆使したチャンネル作りを急ぐ。
- アジア太平洋地域の学生への特別奨学生制度を創設し、草の根の人的交流(アジア太平洋人材交流ネットワーク)を構築する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「平和都市宣言」の実効化と非軍事・平和産業の地域支援
分析: 核兵器禁止条約の批准促進や平和外交の徹底は、多くの特別区が掲げる平和施策と合致しており、これを都市外交や産業政策に結びつけることが示唆されています。
施策案: 区内の「非軍事・平和産業(医療、教育、環境技術等)」に特化した中小企業支援を実施すること。また、軍事費から転換された財源を想定し、区内の防衛関連インフラ(もしあれば)の平和的転換や、若者の海外留学・アジア諸国との草の根交流を区独自で強力に支援する制度を構築すべきです。 - 横田空域の返還を見据えた「都心上空の安全と環境」の確保
分析: 日米地位協定の改定や管制権の回収は、羽田空港の増便や騒音問題に悩む特別区にとって、航路選択の自由度を高める重要な課題です。
施策案: 地位協定改定による「横田空域」の部分的・段階的な管制権回収を国に強く働きかけること。回収された空域を最大限活用し、区民の騒音被害を最小化する最適航路の再設計を、東京都や国と連携して主体的に行うべきです。
9-1 地方自治
- 有権者の5%の請求による住民投票の実施義務付けを推進する。
- 無作為抽出市民による会議や住民参加型予算(パブリキシパトリ・バジェッティング)を導入する。
- 大型公共事業等の重要議案について、行政・議会による説明会・公聴会を義務付ける。
- 地方分権と市民自治を進め、地方から国を揺らす政治を実現する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 住民参加型予算(PB)の導入による財源の「直接民主主義的」配分
分析: 住民が直接予算の使い道を決める仕組みは、区政への当事者意識を高め、行政の透明性を飛躍的に向上させます。
施策案: 区の年間予算の一定割合(例:一般財源の1%)を「住民参加型予算」の枠として確保し、無作為抽出された区民による議論や全区民投票を通じて、具体的な事業(公園整備、福祉サービス拡充等)を決定する仕組みを制度化すべきです。 - 住民投票条例のハードル緩和と「徹底した説明責任」の制度化
分析: 署名集めのハードルが高い現状を打破し、住民の意思を直接問う機会を増やすことが求められています。
施策案: 住民投票の請求に必要な署名数を、現行の「有権者の50分の1」から、より確実に実施に結びつく基準へ見直す(あるいは実施を義務化する)区独自の条例制定を検討すること。また、再開発事業などでは「説明会」を義務化し、住民の合意が得られない場合の再検討プロセスを明文化すべきです。
9-2 地方財政
- 消費税を廃止し、国から地方への交付税を大幅に増やす。
- 地方財政の削減強要をやめさせ、子育て支援等のソフト事業にも地方債の発行を可能にする。
- 「国が返済を約束した地方債」等を地方公共団体金融機構が買い取り、日銀が引き受けることで地方の借金を解消する。
- ふるさと納税は、自治体間の財源の奪い合いとなっているため、抜本的に見直す。
- 税収不足分は、折半ルールを廃止し、国が全額責任を持って補填する。
【特別区への政策立案の示唆】
- 「ふるさと納税」の抜本的見直しによる特別区の減収解消
分析: ふるさと納税による税流出(数百億円規模)は、特別区にとって深刻な行政サービスの阻害要因となっています。この「奪い合い」を否定する方針は、区の財政基盤の安定化に直結します。
施策案: ふるさと納税の抜本的見直しを国に強く提言し、本来の「個人住民税」を居住地で100%活用できる体制を復元すること。見直しまでの間は、流出した税収分を国が全額補填するよう求め、失われた財源を「教育・福祉のソフト事業」の拡充に充当すべきです。 - ソフト事業への「積極的な地方債発行」と国による償還保証の活用
分析: 建設事業(ハード)中心の起債ルールから、子育てや教育(ソフト)への投資に債券を活用できる転換は、現役世代が多い特別区にとって非常に大きなメリットです。
施策案: 子育て支援、ヤングケアラー対策、教員増員などの「ソフト事業」を将来への投資と位置づけ、長期的な地方債を発行して一気に施策を加速させること。国の債務買い取り方針と連動させることで、将来世代に負担を残さない「先行投資型福祉」を実現すべきです。

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