04 東京都

【2026年1月30日】東京都知事記者会見と政策立案のヒント

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「2050東京戦略」の更なる推進と令和8年度予算案

概要

  • ニュース概要
     - 都は「2050東京戦略」の推進と、過去最大規模となる一般会計9兆6,530億円の令和8年度予算案を発表しました。都内の出生数が9年ぶりに増加するなど成果が表れる中、チルドレンファーストの強化、不妊治療助成の拡大、都立大学の国際化、グリーンスイソ製造施設の整備などを盛り込みました。また、都民生活応援として、今夏に限り水道基本料金を4か月分無償化する方針も示されました。

政策立案への示唆

  • この取組を行政が行う理由
     - 人口減少や気候変動、激甚化する災害といった長期的な課題に対し、構造的な変化を促し、持続可能な都市モデルを構築するためです。
  • 具体的なアクション
     - 不妊治療助成対象の拡大、水道基本料金の期間限定無償化、大規模なグリーン水素製造施設の整備。
  • 行政側の意図
     - 「チルドレンファースト」社会の実装を加速させるとともに、環境先進都市としての国際競争力を高める狙いがあります。
  • 期待される効果
     - 出生数の継続的な増加、脱炭素社会への移行促進、都民の家計負担軽減による生活の安定。
  • 課題・次のステップ
     - 各施策の迅速な執行と、都民・事業者への周知徹底、および施策効果の検証と改善(PDCA)の継続。
  • 特別区への示唆
     - 都が「令和8年を結婚のきっかけとしたい特別な1年」と位置付けていることから、各区においても結婚支援や子育て支援策の強化が求められます。また、水道料金無償化や不妊治療助成など、住民生活に直結する支援については、区の窓口にも問い合わせが増えることが予想されるため、都のスケジュールや詳細を早期に把握し、区報やWebサイト等での情報連携を行う準備が必要です。

暑さ対策グッズコンテスト

概要

  • ニュース概要
     - 昨夏の猛暑や今夏の高温多雨予測を受け、都は民間事業者から「暑さ対策グッズ」を募集するコンテストを開催します。日陰づくりや水分補給など4部門で募集し、都民投票を経て5月にグランプリを決定、普及啓発につなげます。

政策立案への示唆

  • この取組を行政が行う理由
     - 気候変動により年々厳しさを増す夏の暑さから都民の健康を守り、熱中症リスクを低減させるためです。
  • 具体的なアクション
     - 事業者からのグッズ公募、都民参加型の審査・投票、受賞製品のプロモーション展開。
  • 行政側の意図
     - 優れた製品の発掘と普及を通じて、「日傘」のように新しいライフスタイルや暑さ対策の文化を定着させる意図があります。
  • 期待される効果
     - 都民の防暑意識の向上と、関連市場の活性化による効果的な暑さ対策の社会実装。
  • 課題・次のステップ
     - 選定されたグッズをいかに広く都民の手に取らせるかという流通・価格面での普及促進策。
  • 特別区への示唆
     - 区が主催する夏のイベントや防災訓練、高齢者施設などにおいて、コンテストの受賞グッズや新しい暑さ対策の手法を紹介することが考えられます。また、区内の産業振興として、地元企業に対し本コンテストへの応募を働きかけることも有効です。地域の実情に合わせた「暑さ対策」の啓発活動に、都のコンテンツを積極的に活用する視点が重要です。

質疑応答(要約)

  • AI関連予算の倍増について
     - AIは社会構造を変える強力なツールであり、都政の効率化とサービス向上の中核技術と位置付けている。予算を倍増し、あらゆる分野での徹底活用を進める。
  • 東京一極集中と地方税財政
     - 人口集中は大都市圏共通の現象であり、東京だけの問題ではない。パイの奪い合いではなく、日本全体の成長に向けた議論が必要。
  • 水不足への対応
     - 利根川・多摩川水系の貯水量が平年より少ないため、推移を注視しつつ、都民へ節水を呼びかけていく。
  • 知事就任10年の振り返りと成果
     - 「チルドレンファースト」を掲げ、不妊治療支援や育業の推進など、制度と共感(マインドセット)の両面からアプローチした結果、出生数が9年ぶりに増加するなど成果が出ている。
  • 家庭ゴミの有料化
     - 有料化の判断は各区市町村が行うものであり、都はゴミ減量に向けた全体的な啓発(マインドセットの醸成)を担う。
  • 近隣県との行政サービス格差
     - 政策の優先順位は自治の本旨であり、東京が先行事例を作ることで全国へ波及させていく。人口確保は国の持続可能性に直結する重要課題である。
  • 都立高校の魅力向上
     - 私立無償化の影響もあるが、都立は将来を担う人材育成の重要機関。工科・農業・商業など、時代のニーズに合わせた特色ある教育を強化する。
  • 結婚支援への批判について
     - 様々な意見があることは承知しているが、過去30年の少子化問題を踏まえ、都として必要な支援を行い、気運を醸成していく。
  • 下水道の強靭化
     - 激甚化する風水害への備えとして、道路を掘り返さない新技術なども活用し、老朽化対策と浸水対策を重点的に進める。

出典

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和8年1月30日)

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