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はじめての情報システム課

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はじめに

※本記事はAIが生成したものを加工して掲載しています。
※生成AIの進化にあわせて作り直すため、ファクトチェックは今後行う予定です。

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はじめての情報システム課

業務の意義

行政サービスを根底で支える「止まらない」インフラの維持

 特別区における情報システム課は、区役所という巨大な組織の「神経系」を管理し、行政サービスが日々当たり前のように提供される環境を根底で支える部署です。現代の行政運営において、住民票の交付から税金の賦課徴収、福祉サービスの提供に至るまで、情報システムを利用せずに完結する業務は一つもありません。もしネットワークが停止すれば、窓口は即座に機能を停止し、区民生活に多大な混乱を招きます。私たちが24時間365日、システムとネットワークの安定稼働を死守することで、初めて区役所としての機能が維持されているという、極めて重い責任と誇りを持つべき業務です。

区民の機微なデータを守り抜く情報セキュリティの最後の砦

 自治体は、区民の氏名や住所はもちろんのこと、所得情報、健康状態、家族構成といった極めて機微な個人情報を大量に保有しています。これらはサイバー攻撃者にとって非常に価値の高い標的となります。情報システム課は、外部からの不正アクセスやマルウェアによる攻撃、あるいは内部からの情報持ち出しといったあらゆる脅威から区民のデータを守り抜く「防壁」を構築・運用する最前線です。一つのセキュリティ事故が自治体の存立に関わる重大な信頼失墜を招くため、常に最新の脅威動向に目を光らせ、堅牢な防御体制を維持し続ける絶対的な使命を帯びています。

全庁の業務効率化と職員を支える縁の下の力持ち

 情報システム課の顧客は、直接的には区民ではなく、区役所で働くすべての「職員」です。数千台に及ぶパソコンの導入や更新、日々の業務で発生するパソコントラブルへの対応、そして各所管課が抱える業務上の課題をITの力でどう解決していくかという技術的なコンサルティングまで、庁内のITに関するあらゆる相談の窓口となります。システムが正常に動いて当たり前、トラブルが起きれば真っ先に矢面に立つという、まさに「縁の下の力持ち」であり、職員が安心して業務に専念できる環境を整えることが私たちの重要な役割です。

根拠法令

地方自治法および関連条例

 情報システム課が管理するサーバーやパソコン、ネットワーク機器などは、すべて区民の貴重な税金で購入された「公有財産」および「物品」です。地方自治法および各区の財務規則や物品管理規則に基づき、これらを適正に管理し、効率的に運用する法的な義務があります。また、システム開発や機器の調達にあたっては、同法に基づく適正な契約手続き(競争入札など)を厳格に遵守しなければなりません。

個人情報の保護に関する法律および各区の施行条例

 自治体が保有する個人情報の取り扱いルールを定めた最も重要な法律です。システムの構築や運用においては、この法律の要請に基づき、アクセス権限の最小化、操作ログの取得と監視、データの暗号化といった技術的安全管理措置を講じることが義務付けられています。情報システム課のすべての業務は、この「個人情報保護」という絶対的な基盤の上に成り立っています。

地方公共団体における情報セキュリティポリシーに関するガイドライン

 総務省が全国の自治体に向けて示している、情報セキュリティ対策の事実上の標準(スタンダード)となるガイドラインです。各区はこれに準拠する形で独自の「情報セキュリティポリシー(基本方針および対策基準)」を定めています。ネットワークの分離構造(いわゆる三層対策)や、外部記憶媒体の利用制限、パスワードの管理基準など、職員が遵守すべきルールの法的な根拠となっており、情報システム課はこれを全庁に浸透させ、監査する権限と責任を持っています。

歴史・経過

電算室から始まった大型汎用機(ホスト)の時代

 自治体の情報化の歴史は、昭和の時代にさかのぼります。当時は「電算課」などと呼ばれ、庁舎の地下や専用の機械室に鎮座する「大型汎用機(ホストコンピューター)」を用いて、税の計算や住民記録などの大量のデータを紙のパンチカードや磁気テープで一括処理(バッチ処理)していました。システムは特定のメーカーに完全に依存しており、業務は極めて専門的な一部の技術職員だけが行う特殊な領域でした。

一人一台端末の実現とオープンシステムの普及

 平成に入り、パソコンが小型化・低価格化すると、特定のメーカーに縛られない「オープンシステム」への移行が進みました。庁舎内にLANケーブルが張り巡らされ、全職員に「一人一台」のパソコンが配備されるようになりました。また、全国の自治体を閉域網で結ぶ「総合行政ネットワーク(LGWAN)」が構築され、自治体間の電子メールのやり取りや、国とのセキュアな情報連携が可能となりました。この時代から、情報システム課の業務は特定のシステムの運用から、庁内全体のネットワークとインフラの管理へと大きく広がっていきました。

年金機構事件を契機とした三層分離という強固な防御体制

 平成27年(2015年)に発生した日本年金機構での大規模な個人情報流出事件は、全国の自治体の情報システム環境に劇的な変化をもたらしました。総務省からの強い要請により、自治体のネットワークを「マイナンバー利用事務系」「LGWAN接続系」「インターネット接続系」の三つに完全に分割し、相互の通信を遮断する「三層分離(抜本的セキュリティ対策)」が導入されました。これによりセキュリティは飛躍的に向上したものの、職員の業務利便性は大きく低下することとなり、利便性と安全性のバランスをどう取るかが情報システム課の長年のジレンマとなりました。

クラウドの台頭とシステム標準化への激動の時代へ

 現在は、システムを自庁舎内に置く「オンプレミス」から、データセンターのサーバーを利用する「クラウドサービス」の活用へと大きくシフトしています。国が主導する「地方公共団体情報システムの標準化に関する法律」に基づき、基幹系システムを国のガバメントクラウドへ移行させるという、自治体IT史上最大のプロジェクトが進行中です。これに合わせ、強固すぎる三層分離を見直し、クラウドを安全かつ便利に利用するための「新たなセキュリティモデル(αモデル、βモデルなど)」への移行設計が、現在の情報システム課の最大のミッションとなっています。

標準的な業務フロー

情報インフラ(ネットワーク・サーバ)の構築と保守運用

 区役所の本庁舎だけでなく、出先機関(図書館、保育園、保健所など)を含めた数百拠点を結ぶ巨大なネットワーク網を設計・管理します。通信回線の帯域は逼迫していないか、サーバーのCPUやメモリに異常な負荷がかかっていないかを監視ツールを用いて日常的にモニタリングします。機器の老朽化に合わせて5年程度のサイクルでネットワーク機器やサーバー群のリプレース(更新)を計画し、業務に影響を与えない休日や深夜の時間帯を狙って、分単位の綿密なタイムスケジュールのもとで切り替え作業を実施します。

情報セキュリティ対策の実施とインシデント対応

 ファイアウォールや不正侵入検知システム(IPS)のアラートを監視し、サイバー攻撃の兆候がないかを分析します。「怪しいメールを開いてしまった」「パソコンの動作がおかしい」といった職員からの通報があれば即座にネットワークから当該端末を隔離し、被害の拡大を防ぐ初動対応を行います。また、全庁的なCSIRT(コンピュータセキュリティインシデント対応チーム)の事務局として、万が一の事態に備えた訓練の企画や、職員を対象とした標的型攻撃メールの抜き打ち訓練、セキュリティリテラシー向上のための研修などを定期的に実施します。

IT資産管理とヘルプデスクの運営

 数千台に及ぶパソコン、プリンター、スマートフォンのライフサイクルを管理します。必要なスペックを定義して一括調達し、業務用ソフトウェアのインストールやセキュリティ設定を施すキッティング作業を経て、各部署へ配備します。同時に「パスワードを忘れた」「エクセルが動かない」「システムにログインできない」といった職員からの問い合わせに対応するヘルプデスクを運営します。単なる技術的な解決にとどまらず、ITに不慣れな職員の焦りや不安に寄り添い、丁寧かつ迅速にトラブルを解消する高いコミュニケーション能力が求められる業務です。

システム調達とベンダーマネジメント

 システムを新規導入・更新する際、情報システム課は所管課(業務の担当課)を技術的にサポートします。所管課が実現したい業務要件をヒアリングし、それをシステム開発業者が理解できる「RFP(提案依頼書)」として具現化する手助けをします。導入段階や運用開始後においては、契約したサービスレベル(稼働率や障害復旧時間など)が遵守されているか、セキュリティ要件が満たされているかを厳しくチェックし、時に業者に対して毅然とした態度で改善を要求する、高度なベンダーマネジメント(業者統制)の役割を果たします。

事業継続計画(BCP)に基づく災害・障害対策

 大地震や長時間の停電、あるいは大規模なシステム障害が発生した場合でも、行政機能を停止させないための対策を講じます。重要なデータの遠隔地バックアップの取得確認、非常用発電機と連動したサーバールームの電源管理、そして万が一のシステムダウン時に、どのシステムから優先して復旧させるかという「業務継続計画(BCP)」の立案と検証を行います。システム障害の発生を想定した復旧手順書(ランブック)を整備し、保守業者と連携した復旧訓練を実施して、いかなる時も区民の生活を守るためのレジリエンス(回復力)を確保します。

まとめ

行政を陰で支え続ける情報システム課の皆様へ

 新たに情報システム課へ配属された皆様、ご着任おめでとうございます。この部署の業務は、表舞台に立つ華やかな施策とは異なり、システムが「正常に動いて当たり前」と思われている世界です。平穏な日々は誰からも褒められることはなく、ひとたび障害が発生すれば、全庁の業務を止めたとして厳しい叱責を浴びる、非常にプレッシャーの大きい、報われにくい側面があることは事実です。また、日進月歩で進化するIT技術や難解な専門用語、そしてサイバー攻撃という見えない敵への対応に、大きな不安を感じることもあるでしょう。しかし、どうか誇りを持ってください。皆様が深夜に監視しているそのランプの一つひとつが、皆様が配備したそのパソコンの一台一台が、区役所という巨大な組織の血流を絶やさず、確実に区民の皆様の生活と命を守り抜いているのです。情報システム課は、行政の最も強固な「盾」であり、屋台骨です。初めは機器の名称やネットワーク図が暗号のように見えるかもしれませんが、現場に足を運び、ケーブルの先にある「区民の暮らし」を常に想像しながら、一つひとつの技術を自分のものにしていってください。皆様の真摯な努力と、システムを絶対に止めないという強い責任感が、この自治体の揺るぎない基盤となることを心より期待し、全力で応援しております。

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