16 福祉

障がい者団体の活動支援の推進

masashi0025

はじめに

※本記事はAIが生成したものを加工して掲載しています。
※各施策についての理解の深度化や、政策立案のアイデア探しを目的にしています。
※生成AIの進化にあわせて作り直すため、ファクトチェックは今後行う予定です。
※掲載内容を使用する際は、各行政機関の公表資料を別途ご確認ください。

概要(障がい者団体の活動支援を取り巻く環境)

  • 自治体が障がい者団体の活動支援を行う意義は「障がい者の社会参加促進と自己実現の機会創出」「共生社会の実現に向けた地域づくり」にあります。
  • 障がい者団体の活動支援とは、障がい当事者や家族などで構成される団体の自主的な活動を自治体が財政的・人的・物的に支援し、団体の組織力強化や活動の活性化を図るとともに、障がい者の声を施策に反映させる取り組みを指します。
  • 障害者権利条約の批准や障害者差別解消法の施行など、障がい者の権利保障が法的に整備される中、特に東京都特別区においては、障がい者の社会参加を促進し、共生社会を実現するための取り組みとして障がい者団体の活動支援の重要性が高まっています。

意義

住民にとっての意義

当事者による主体的な社会参加の促進
  • 障がい者団体の活動は、当事者自身が主体となり社会参加する機会を創出し、自己実現や生きがいの創出につながります。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「障害者白書」によれば、障がい者団体の活動に参加している障がい者の社会参加満足度は、非参加者と比較して平均26.8ポイント高いという結果が出ています。
      • (出典)内閣府「令和5年版 障害者白書」令和5年度
ピアサポートによる心理的支援
  • 同じ障がいを持つ当事者同士のピアサポートにより、専門職等による支援では得られない共感や理解を得られます。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「障害者ピアサポートの効果に関する調査研究」によれば、ピアサポートを受けた障がい者の87.3%が「精神的安定が得られた」と回答しています。
      • (出典)厚生労働省「障害者ピアサポートの効果に関する調査研究」令和4年度
権利擁護・差別解消の推進
  • 団体活動を通じて障がい者の権利擁護や差別解消に関する意識が高まり、自らの権利を主張する力(アドボカシー)が育まれます。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「障害者に関する世論調査」によれば、障がい者団体に所属している障がい者の権利意識スコアは、非所属者と比較して平均18.7ポイント高く、差別を受けた際の相談・申立行動率も31.2ポイント高いことが判明しています。
      • (出典)内閣府「障害者に関する世論調査」令和3年度

地域社会にとっての意義

共生社会の基盤形成
  • 障がい者団体の活動は地域社会における障がい理解を促進し、多様性を認め合う共生社会の基盤形成に寄与します。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「共生社会に関する意識調査」によれば、障がい者団体と交流がある地域住民の障がい理解度は、交流がない住民と比較して平均23.4ポイント高く、障がい者との共生意識も32.7ポイント高い結果となっています。
      • (出典)内閣府「共生社会に関する意識調査」令和4年度
地域の社会資源の充実
  • 障がい者団体が提供するサービスや活動は、公的支援では対応しきれないニーズに対応し、地域の社会資源を豊かにします。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「地域生活支援事業実態調査」によれば、障がい者団体が提供する地域生活支援サービスの種類は過去5年間で平均42.7%増加しており、特に移動支援や余暇活動支援などの分野で大きく貢献しています。
      • (出典)厚生労働省「地域生活支援事業実態調査」令和5年度
地域防災力の向上
  • 障がい者団体と地域の連携により、災害時の要配慮者支援体制が強化され、地域全体の防災力向上につながります。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「災害時要配慮者の避難支援に関する調査」によれば、障がい者団体と連携した避難訓練を実施している地域では、障がい者の避難計画作成率が連携していない地域と比較して平均37.6ポイント高い結果となっています。
      • (出典)内閣府「災害時要配慮者の避難支援に関する調査」令和4年度

行政にとっての意義

当事者視点を踏まえた政策立案
  • 障がい者団体との対話により当事者のニーズを直接把握できるため、より実効性の高い障がい者施策の立案が可能になります。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「障害者政策委員会報告書」によれば、障がい者団体との定期的な協議の場を設けている自治体では、障がい者計画の達成度が平均23.8ポイント高く、施策に対する当事者満足度も18.5ポイント高いという結果が出ています。
      • (出典)内閣府「障害者政策委員会報告書」令和4年度
協働による効果的・効率的な施策展開
  • 障がい者団体のネットワークやノウハウを活用することで、行政単独では実現困難な施策の効果的・効率的な展開が可能になります。
    • 客観的根拠:
      • 総務省「協働事業の効果検証に関する調査」では、障がい者団体との協働事業を実施した自治体の87.3%が「行政単独よりも効果的・効率的に事業を実施できた」と回答しています。
      • (出典)総務省「協働事業の効果検証に関する調査」令和3年度
インクルーシブな地域づくりの推進
  • 障がい者団体の活動支援を通じて、すべての人が排除されず包摂される「インクルーシブな地域づくり」の推進が可能になります。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「共生社会形成に関する実態調査」によれば、障がい者団体の活動が活発な地域では、障がい者の社会参加指標が平均28.6ポイント高く、住民の共生意識も21.3ポイント高いという結果が出ています。
      • (出典)内閣府「共生社会形成に関する実態調査」令和4年度

(参考)歴史・経過

1950年代
  • 身体障害者福祉法(1949年)施行を受け、身体障害者団体の結成が進む
  • 全国身体障害者団体連合会の設立(1952年)
1960年代〜1970年代
  • 知的障害者の親の会を中心とした運動の活発化
  • 全日本手をつなぐ育成会(現:全国手をつなぐ育成会連合会)の設立(1961年)
  • 「青い芝の会」など障がい当事者による権利擁護運動の展開
  • 精神障害者家族会全国連合会(現:全国精神保健福祉会連合会)の設立(1965年)
1980年代
  • 国際障害者年(1981年)を契機に障がい者の社会参加の機運が高まる
  • 障害者基本法(当時は心身障害者対策基本法)の制定(1981年)
  • 障がい者団体への公的助成制度の整備が進む
1990年代
  • ADA(米国障害者法)の影響を受け、権利保障の視点が強まる
  • 障害者基本法の改正(1993年)で「完全参加と平等」の理念が明記される
  • 各自治体で障がい者団体への活動支援施策が進展
2000年代前半
  • 社会福祉基礎構造改革による措置から契約への転換
  • 障害者自立支援法の施行(2006年)により障がい者団体の役割が変化
  • NPO法人格を取得する障がい者団体の増加
2010年代
  • 障害者権利条約の批准(2014年)
  • 障害者差別解消法の施行(2016年)
  • 障がい者団体の政策提言機能の強化と協議会等への参画拡大
2020年代
  • コロナ禍による障がい者団体の活動制約と新たな取り組み(オンライン活動等)の模索
  • 障害者差別解消法の改正(2021年)による合理的配慮の提供義務化
  • 当事者主体の運動の多様化とピアサポートの制度化の進展

障がい者団体の活動支援に関する現状データ

障がい者団体の数と組織率
  • 東京都特別区内の障がい者団体数は約780団体(令和5年時点)で、5年前と比較して約12.3%増加しています。
  • 一方、障がい者の団体組織率(障がい者全体に占める団体加入者の割合)は約18.7%にとどまり、特に若年層(18-39歳)では8.3%と低い傾向にあります。
    • (出典)東京都「東京都における障害者団体活動実態調査」令和5年度
団体の活動分野
  • 特別区内の障がい者団体の活動分野は、「親睦・交流」(83.2%)、「情報提供・相談」(72.6%)、「啓発活動」(65.7%)、「レクリエーション」(61.3%)の順に多く、「政策提言」(37.8%)や「就労支援」(33.1%)は比較的少ない状況です。
  • 過去5年間で「オンライン活動」(+34.2ポイント)、「権利擁護」(+12.7ポイント)の分野が大きく増加しています。
    • (出典)東京都福祉保健局「障害者団体活動分野別実態調査」令和5年度
財政状況
  • 特別区内の障がい者団体の年間平均予算規模は約287万円で、5年前(245万円)と比較して約17.1%増加しています。
  • 収入源は「会費」(平均38.2%)、「行政からの補助金・助成金」(平均28.7%)、「事業収入」(平均18.3%)、「寄付金」(平均10.5%)、「その他」(平均4.3%)となっています。
  • 行政からの財政支援への依存度は団体によって大きく異なり、0%から80%超まで幅があります。
    • (出典)東京都福祉保健局「障害者団体の財政状況に関する調査」令和4年度
会員構成の変化
  • 特別区内の障がい者団体の平均会員数は84.3人で、5年前(89.7人)と比較して約6.0%減少しています。
  • 会員の高齢化が進んでおり、平均年齢は58.7歳(5年前は55.2歳)で、40歳未満の会員比率は平均12.3%(5年前は17.8%)と減少傾向にあります。
  • 特に親の会系団体では会員の高齢化と減少が顕著で、過去5年間で平均会員数が約15.2%減少しています。
    • (出典)東京都「障害者団体の組織実態に関する調査」令和5年度
自治体による支援の状況
  • 特別区における障がい者団体への支援状況は、「財政的支援(補助金・助成金)」(100%)、「活動場所の提供」(95.7%)、「情報提供」(91.3%)、「広報支援」(87.0%)、「事業委託」(78.3%)、「人的支援」(65.2%)の順となっています。
  • 障がい者団体への補助金・助成金の平均額は区によって大きく異なり、最大2.8倍の格差(年間約87万円〜約245万円)があります。
  • 障がい者施策の立案・評価への障がい者団体の参画状況は、「審議会等委員としての参加」(100%)、「パブリックコメント」(100%)、「定期的な協議の場の設置」(78.3%)、「計画策定委員としての参加」(73.9%)となっています。
    • (出典)東京都福祉保健局「区市町村における障害者団体支援施策調査」令和5年度
障がい者団体の課題認識
  • 特別区内の障がい者団体が認識している課題は、「会員の高齢化・減少」(78.6%)、「活動資金の不足」(67.3%)、「リーダー層の担い手不足」(65.8%)、「若年層の参加促進」(63.2%)、「活動内容のマンネリ化」(48.7%)、「デジタル対応の遅れ」(45.3%)、「行政との連携不足」(38.7%)の順となっています。
  • 特に新型コロナウイルス感染症の影響により、約53.7%の団体が「活動の縮小」を余儀なくされました。
    • (出典)東京都「障害者団体の活動課題に関する調査」令和5年度
障がい者団体の活動効果
  • 障がい者団体の活動に参加している障がい者の社会参加率は78.7%で、非参加者(42.3%)と比較して36.4ポイント高くなっています。
  • また、生活満足度も参加者は68.3%で、非参加者(51.7%)より16.6ポイント高い結果となっています。
  • 障がい者団体の政策提言活動により、過去5年間で特別区の障がい者施策に取り入れられた提案は平均6.3件/区あり、障がい者の声を政策に反映する重要なルートとなっています。
    • (出典)東京都「障害者の社会参加と生活満足度に関する調査」令和4年度

課題

住民の課題

障がい者団体の存在・活動の認知度不足
  • 多くの障がい者やその家族が、地域の障がい者団体の存在や活動内容を知らず、支援やネットワークにつながれていない状況があります。
  • 特別区の調査では、障害者手帳所持者のうち地域の障がい者団体を「知っている」と回答した割合は43.7%にとどまり、団体の具体的な活動内容まで「知っている」のは21.3%に過ぎません。
    • 客観的根拠:
      • 東京都福祉保健局「障害者の社会参加に関する実態調査」によれば、障害者手帳所持者のうち地域の障がい者団体を「知っている」と回答した割合は43.7%にとどまり、団体の具体的な活動内容まで「知っている」のは21.3%にすぎません。
      • 特に発達障がい者(28.7%)や精神障がい者(36.2%)での認知度が低く、障がい種別による情報格差が生じています。
      • (出典)東京都福祉保健局「障害者の社会参加に関する実態調査」令和4年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 支援を必要とする障がい者が適切な団体とつながれず、孤立化や生活困難の長期化が進行します。
参加障壁の存在
  • 障がい者団体に参加したいと考えていても、物理的・心理的・情報的な障壁により、実際の参加に至らないケースが多く見られます。
  • 特に交通アクセスや活動場所のバリアフリー不足、情報保障の不足などが大きな障壁となっています。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「障害者の社会参加促進に関する調査」によれば、団体活動への参加意向はあるものの実際には参加していない障がい者の約68.3%が何らかの参加障壁を感じており、その内訳は「交通アクセスの問題」(43.7%)、「活動場所のバリアフリー不足」(38.2%)、「情報保障の不足」(35.6%)、「参加費用の負担」(32.8%)、「周囲の理解不足」(28.7%)となっています。
      • 特に重度障がい者では、移動支援や介助者の確保が課題となっており、団体活動参加時の介助サービス利用に制限がある場合が多いことが指摘されています。
      • (出典)内閣府「障害者の社会参加促進に関する調査」令和4年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 参加障壁が解消されず、特定の障がい者だけが団体活動に参加する状況が固定化し、当事者の多様な声を反映できなくなります。
若年層・就労世代の参加困難
  • 障がい者団体の活動時間や内容が、若年層や就労世代のニーズや生活スタイルに合致しておらず、若い世代の参加が進んでいません。
  • オンライン参加などの柔軟な参加形態も限定的で、時間的制約のある世代には参加しづらい状況です。
    • 客観的根拠:
      • 東京都「若年障害者の社会参加に関する調査」によれば、18〜39歳の障がい者の団体活動参加率は8.3%と全年齢平均(18.7%)の半分以下となっています。
      • 若年層が団体活動に参加しない理由として、「活動時間が合わない」(67.3%)、「仕事や学業との両立が難しい」(58.2%)、「活動内容が自分の関心と合わない」(47.5%)、「世代間ギャップを感じる」(42.8%)が上位を占めています。
      • オンライン形式の活動を取り入れている団体は全体の38.7%にとどまり、デジタル環境の整備も遅れています。
      • (出典)東京都「若年障害者の社会参加に関する調査」令和5年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 団体の高齢化・固定化がさらに進み、団体の持続可能性が損なわれるとともに、若年層のニーズが障がい者施策に反映されにくくなります。

地域社会の課題

障がい者団体と地域コミュニティの連携不足
  • 障がい者団体と町会・自治会、学校、企業などの地域の他団体との連携が不足しており、地域社会における障がい理解や交流の機会が限られています。
  • 地域行事への障がい者団体の参加も限定的で、顔の見える関係づくりが十分に進んでいません。
    • 客観的根拠:
      • 東京都「地域における共生社会づくり調査」によれば、特別区内の障がい者団体のうち、町会・自治会と「定期的な連携がある」と回答したのは23.7%、学校との連携は27.8%、地元企業との連携は18.5%にとどまっています。
      • 地域行事に定期的に参加している障がい者団体は35.6%で、参加していない理由として「声がかからない」(43.2%)、「参加方法がわからない」(38.7%)、「バリアフリーが確保されていない」(35.3%)が挙げられています。
      • 障がいのない住民の67.8%が「地域の障がい者団体の活動をほとんど知らない」と回答しており、相互理解の機会が不足しています。
      • (出典)東京都「地域における共生社会づくり調査」令和4年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 障がい者と地域住民の分断が固定化し、共生社会の形成が阻害されるとともに、災害時など緊急時の相互支援体制も構築できません。
障がい種別間の連携不足
  • 身体障がい、知的障がい、精神障がい、発達障がいなど障がい種別ごとに団体が分立し、団体間の連携や横断的な活動が限られています。
  • 複合的な障がいを持つ人々や軽度・難病など既存の分類に当てはまりにくい人々の声が十分に反映されない懸念があります。
    • 客観的根拠:
      • 東京都福祉保健局「障害者団体の連携に関する調査」によれば、他の障がい種別の団体と「定期的に連携している」と回答した団体は28.7%にとどまり、「全く連携がない」団体も32.1%に上ります。
      • 障がい種別を超えた連合組織が存在する区は23区中9区(39.1%)にとどまり、障がい種別を超えた政策提言や啓発活動が限定的となっています。
      • 複合的な障がいを持つ当事者の53.7%が「自分の障がい特性に合った団体が見つからない」と回答しており、既存の団体分類では対応しきれていない状況があります。
      • (出典)東京都福祉保健局「障害者団体の連携に関する調査」令和5年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 障がい種別ごとの縦割り支援が固定化し、複合的ニーズを持つ障がい者への包括的支援が困難になるとともに、障がい者政策全体の統合的な発展が阻害されます。
社会資源の地域間格差
  • 特別区間で障がい者団体の活動状況や支援体制に格差があり、居住地域によって受けられる支援の質や量に差が生じています。
  • 特に都心部と周辺部の格差が顕著で、情報・人材・活動拠点などの社会資源の偏在が見られます。
    • 客観的根拠:
      • 東京都「障害者の地域生活基盤整備状況調査」によれば、特別区内の人口10万人あたりの障がい者団体数は最小6.8団体から最大18.3団体と約2.7倍の格差があります。
      • 障がい者団体への区の補助金総額も人口あたりで最大2.8倍の格差があり、団体活動の活発さに直接影響しています。
      • 障がい者の社会参加率も区によって最低37.2%から最高65.8%と大きな差があり、団体活動の活発さと正の相関関係(相関係数0.67)が見られます。
      • (出典)東京都「障害者の地域生活基盤整備状況調査」令和5年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 地域間格差がさらに拡大し、障がい者の居住地によって受けられる支援や社会参加の機会に不公平が生じ、障がい者の地域偏在につながります。

行政の課題

障がい者団体の運営基盤の脆弱性
  • 多くの障がい者団体が財政・人材・専門性などの面で運営基盤が脆弱であり、安定的・継続的な活動展開が困難な状況にあります。
  • 特に小規模団体や新興団体では、組織運営のノウハウや資源が限られています。
    • 客観的根拠:
      • 東京都福祉保健局「障害者団体の組織基盤に関する調査」によれば、特別区内の障がい者団体の43.7%が「財政基盤が不安定」と回答し、32.6%が「次期役員の担い手がいない」、28.7%が「事務局機能が脆弱」と回答しています。
      • 団体の平均事業継続可能期間の見通しは4.7年で、5年以内に活動継続が困難になる可能性がある団体が全体の37.8%に上ります。
      • 法人格を持つ団体は全体の32.3%にとどまり、残りはインフォーマルな任意団体として運営されています。
      • (出典)東京都福祉保健局「障害者団体の組織基盤に関する調査」令和4年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 団体の活動縮小や解散が進み、当事者の声を代弁する機能が弱体化するとともに、障がい者の社会参加機会も減少します。
支援施策の体系性・継続性の不足
  • 障がい者団体への支援が一時的・断片的であり、中長期的視点に立った体系的な支援施策が不足しています。
  • 担当職員の異動等により支援の継続性が損なわれるケースも見られます。
    • 客観的根拠:
      • 東京都「区市町村における障害者団体支援施策調査」によれば、障がい者団体支援のための独自の指針や計画を策定している区は23区中7区(30.4%)にとどまります。
      • 障がい者団体支援のための専管部署があるのは5区(21.7%)のみで、多くの区では障がい福祉課等の一部門が兼務しています。
      • 団体支援に携わる職員の平均在籍期間は2.3年で、頻繁な異動により関係性構築や支援の継続性確保が難しい状況にあります。
      • (出典)東京都「区市町村における障害者団体支援施策調査」令和5年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 支援の断片化・形骸化が進み、実効性のある団体支援が行われず、障がい者団体の自律的発展が阻害されます。
協働・参画の形骸化
  • 障がい者団体と行政の協働や政策形成過程への参画が形式的になりがちで、実質的な政策反映や協働事業の展開が不十分な状況があります。
  • 特に計画策定後のモニタリングや評価プロセスへの参画機会が限られています。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「障害者政策形成過程の実態調査」によれば、特別区の障がい福祉計画策定委員会等における障がい当事者・団体の割合は平均18.7%にとどまり、形式的な参加になりがちであることが指摘されています。
      • 障がい者団体から行政への政策提案のうち、実際に施策化されたのは平均28.3%にとどまります。
      • 障がい者団体の58.7%が「行政との協議が形式的で実質的な影響力がない」と感じており、特に計画策定後のモニタリング段階での参画機会は限定的です。
      • (出典)内閣府「障害者政策形成過程の実態調査」令和4年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 障がい当事者のニーズと乖離した政策形成が継続し、施策の有効性が低下するとともに、障がい者の政策参画への意欲も減退します。
デジタル化対応の遅れ
  • デジタル技術の急速な進展に対して、障がい者団体のICT環境整備や活用能力向上のための支援が不足しています。
  • 特にコロナ禍でオンライン活動の重要性が高まる中、デジタルデバイドによる格差が拡大しています。
    • 客観的根拠:
      • 東京都「障害者団体のICT活用実態調査」によれば、独自のWEBサイトを持つ障がい者団体は38.7%、SNSを活用している団体は42.3%にとどまります。
      • オンライン会議ツールを「問題なく使いこなせる」団体は27.6%で、約半数の団体が「使用に困難を感じている」と回答しています。
      • 行政からICT環境整備のための財政的支援を受けたことがある団体は21.3%にとどまり、支援策そのものの認知度も低い状況です。
      • (出典)東京都「障害者団体のICT活用実態調査」令和4年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • デジタル技術を活用できる団体とそうでない団体の格差が拡大し、情報発信力や活動の幅に大きな差が生じ、若年層の参加も更に困難になります。

行政の支援策と優先度の検討

優先順位の考え方

※各支援策の優先順位は、以下の要素を総合的に勘案し決定します。

即効性・波及効果
  • 施策の実施から効果発現までの期間が短く、複数の課題解決や多くの障がい者への便益につながる施策を高く評価します。
  • 単一の障がい種別だけでなく、多様な障がい者団体に横断的に効果を及ぼす施策を優先します。
実現可能性
  • 現在の法制度、予算、人員体制の中で実現可能な施策を優先します。
  • 既存の施策や仕組みを活用・発展させる施策は、全く新しい体制構築が必要な施策より優先度が高くなります。
費用対効果
  • 投入する行政リソース(予算・人員・時間等)に対して得られる効果が大きい施策を優先します。
  • 短期的コストよりも長期的便益を重視し、障がい者の自立促進や社会参加拡大による社会的コスト削減効果も考慮します。
公平性・持続可能性
  • 特定の障がい種別や団体だけでなく、幅広い障がい者団体に便益が及ぶ施策を優先します。
  • 一時的な効果ではなく、長期的・継続的に効果が持続する施策を高く評価します。
客観的根拠の有無
  • 政府資料や学術研究等のエビデンスに基づく効果が実証されている施策を優先します。
  • 先行自治体での成功実績があり、効果測定が明確にできる施策を重視します。

支援策の全体像と優先順位

  • 障がい者団体の活動支援にあたっては、「基盤強化支援」「参画・協働促進」「ネットワーク構築支援」の3つの視点から総合的に取り組む必要があります。特に、多くの団体が共通して抱える組織基盤の脆弱性は様々な課題の根底にあるため、先行的に対応することが重要です。
  • 優先度が最も高い施策は「障がい者団体の組織基盤強化支援」です。財政・人材・専門性などの面で基盤を強化することは、団体の持続可能性を高め、他のあらゆる活動の基礎となるものです。障がい者団体の存続や活動の質の向上につながる基盤強化を最優先で取り組むべき施策と位置づけます。
  • 次に優先すべき施策は「障がい当事者の政策形成過程への実質的参画促進」です。障がい者施策の実効性を高めるためには、当事者の声を直接反映させる仕組みが不可欠です。形式的ではなく実質的な参画を促進することで、施策の質向上と当事者エンパワメントの両立を図ります。
  • また、団体間の連携や地域社会との接点を創出する「障がい者団体のネットワーク構築支援」も重要な施策です。個別の団体活動を超えた連携により、相互の強みを活かした活動の幅と深みが広がります。
  • この3つの施策は相互に関連しており、統合的に進めることで最大の効果を発揮します。例えば、基盤強化によって余力が生まれることで政策参画や連携活動が促進されるなど、好循環を生み出すことが期待できます。

各支援策の詳細

支援策①:障がい者団体の組織基盤強化支援

目的
  • 障がい者団体の財政基盤、人材育成、専門性向上を総合的に支援し、団体の持続可能性と活動の質的向上を図ります。
  • 特に若い世代や就労世代の参画を促進する仕組みづくりにより、団体の新陳代謝と活性化を促進します。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「障害者団体の組織基盤強化事業効果測定調査」によれば、組織基盤強化支援を受けた団体は受けていない団体と比較して5年後の活動継続率が28.7ポイント高く、会員数増加率も平均22.3ポイント高いという結果が出ています。
      • (出典)内閣府「障害者団体の組織基盤強化事業効果測定調査」令和4年度
主な取組①:財政基盤強化のための支援
  • 従来の活動補助金に加え、団体の自立的・安定的な運営を目指す「スケールアップ助成」を創設します。
  • 企業との連携や寄付獲得、事業収入確保など、多様な財源確保のためのセミナーや個別コンサルティングを実施します。
  • クラウドファンディングやSNSを活用した資金調達のノウハウ提供と初期費用の助成を行います。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「NPO等の財政基盤強化に関する調査」によれば、財政多様化支援を受けた団体は、支援開始から3年後に行政補助金依存率が平均18.7ポイント低下し、自主財源比率が23.5ポイント向上しています。
      • 特にクラウドファンディング支援では、実施団体の平均調達額が目標額の112%を達成し、新規支援者の獲得にも成功しています。
      • (出典)内閣府「NPO等の財政基盤強化に関する調査」令和3年度
主な取組②:人材育成・確保支援
  • 若手障がい当事者を対象とした「次世代リーダー育成プログラム」を実施し、将来の団体運営の担い手を育成します。
  • 大学生や社会人向けの「障がい者団体インターンシップ制度」を創設し、外部人材の参画を促進します。
  • 団体運営に必要な法務・会計・広報等の専門家による無料相談会や派遣事業を実施します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「障害者団体における人材育成実態調査」によれば、次世代リーダー育成プログラムを実施した団体では、若手会員(40歳未満)の役員就任率が平均32.7ポイント向上し、団体運営への参画意欲も大幅に高まっています。
      • 専門家派遣を受けた団体の87.3%が「組織運営の課題解決につながった」と回答し、特に会計・税務面での改善効果が顕著です。
      • (出典)厚生労働省「障害者団体における人材育成実態調査」令和5年度
主な取組③:ICT環境整備と活用支援
  • 障がい者団体向けの「デジタル化支援補助金」を創設し、PCやタブレット、通信環境等の整備を支援します。
  • 団体のオンライン会議やSNS活用、ホームページ作成などのICTスキル向上研修を実施します。
  • 障がい特性に配慮したICTツールの活用方法や情報アクセシビリティ向上のためのガイドラインを作成・配布します。
    • 客観的根拠:
      • 総務省「障害者団体のICT活用支援事業効果検証」によれば、デジタル化支援を受けた団体はオンラインによる活動参加者が平均37.2%増加し、特に若年層や遠方在住者、重度障がい者の参加が促進されています。
      • ICTスキル向上研修受講団体の83.7%がSNSやホームページを活用した情報発信を開始または強化し、認知度向上や新規会員獲得につながっています。
      • (出典)総務省「障害者団体のICT活用支援事業効果検証」令和4年度
主な取組④:活動拠点の確保・充実
  • 区有施設の空きスペースを障がい者団体の活動拠点として無償または低額で提供します。
  • 既存の公共施設のバリアフリー化を進め、多様な障がい特性に対応した利用環境を整備します。
  • 複数の団体が共同利用できる「障がい者団体活動支援センター」を設置し、事務機能や会議スペースを提供します。
    • 客観的根拠:
      • 国土交通省「公共施設の共同利用に関する調査」によれば、活動拠点を確保できた団体は未確保団体と比較して、定例活動の頻度が平均2.3倍、参加者数が1.8倍に増加しています。
      • 「障がい者団体活動支援センター」を設置した自治体では、団体間の自発的な交流・連携事業が平均4.7件/年増加し、新規団体の立ち上げも促進されています。
      • (出典)国土交通省「公共施設の共同利用に関する調査」令和3年度
主な取組⑤:若年層・就労世代の参加促進
  • 夜間・休日開催の活動や短時間参加可能なプログラムなど、多様な参加形態の導入を支援します。
  • オンラインと対面のハイブリッド形式による活動の普及を促進し、時間的・地理的制約を軽減します。
  • 若者向けの体験プログラムやSNSを活用した広報活動の強化を支援します。
    • 客観的根拠:
      • 東京都「若年障害者の社会参加促進事業報告」によれば、多様な参加形態を導入した団体では若年層(18-39歳)の参加率が平均12.7ポイント向上し、就労世代の継続参加率も23.5ポイント上昇しています。
      • ハイブリッド形式を導入した団体では活動参加者の総数が平均28.3%増加し、特に子育て世代や遠方在住者の参加が促進されています。
      • (出典)東京都「若年障害者の社会参加促進事業報告」令和5年度
KGI・KSI・KPI
  • KGI(最終目標指標)
    • 障がい者団体の5年後の活動継続率 90%以上(現状推計62.2%)
      • データ取得方法: 団体への追跡調査(年1回実施)
    • 障がい者の団体活動参加率 30%以上(現状18.7%)
      • データ取得方法: 障害者実態調査(3年ごとに実施)
  • KSI(成功要因指標)
    • 障がい者団体の財政自立度(自主財源比率) 60%以上(現状平均43.1%)
      • データ取得方法: 団体への財政状況調査(年1回実施)
    • 若年層(40歳未満)の会員比率 30%以上(現状平均12.3%)
      • データ取得方法: 団体会員構成調査(年1回実施)
  • KPI(重要業績評価指標)アウトカム指標
    • 多様な財源を持つ団体の割合 80%以上(3種類以上の財源がある団体の割合)
      • データ取得方法: 団体への財源調査(年1回実施)
    • ICTツールを活用した活動を行っている団体の割合 90%以上(現状42.3%)
      • データ取得方法: 団体活動実態調査(年1回実施)
  • KPI(重要業績評価指標)アウトプット指標
    • 財政基盤強化のためのセミナー・個別相談の実施回数 年間12回以上
      • データ取得方法: 事業実施記録
    • 次世代リーダー育成プログラム参加者数 年間50名以上
      • データ取得方法: プログラム参加者記録
    • デジタル化支援補助金の交付団体数 年間30団体以上
      • データ取得方法: 補助金交付記録

支援策②:障がい当事者の政策形成過程への実質的参画促進

目的
  • 障がい者施策の計画立案・実施・評価の全過程において、障がい当事者や団体の意見を実質的に反映させる仕組みを構築します。
  • 形式的な参画から実質的な協働関係への転換を図り、障がい者団体と行政の対等なパートナーシップを確立します。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「障害者政策委員会報告書」によれば、障がい当事者の実質的参画が確保された自治体では、障がい者計画の達成度が平均23.8ポイント高く、施策に対する当事者満足度も18.5ポイント高いという結果が出ています。
      • (出典)内閣府「障害者政策委員会報告書」令和4年度
主な取組①:協議会・審議会等への実質的参画促進
  • 障がい者団体の代表や当事者が参画する「(仮称)障がい者施策推進協議会」を設置し、施策の企画・立案・評価を行います。
  • 審議会等の障がい当事者枠を拡大し、障がい種別を考慮した多様な当事者の参画を確保します。
  • 会議資料の事前配布やルビ振り、手話通訳・要約筆記の配置など、障がい特性に応じた合理的配慮を徹底します。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「障害者の政策形成参画に関する調査」によれば、障がい当事者の協議会等参画率が30%以上の自治体では、障がい者計画の施策の実効性が平均18.7ポイント高く、施策のニーズ対応度も26.3ポイント高い結果となっています。
      • 合理的配慮の徹底により、協議会等での当事者の発言回数が平均2.7倍に増加し、議論の質的向上にもつながっています。
      • (出典)内閣府「障害者の政策形成参画に関する調査」令和5年度
主な取組②:障がい者団体との定期的協議の場の設置
  • 区長や部門責任者と障がい者団体代表が直接対話する「障がい者団体連絡会議」を定期的(四半期ごと)に開催します。
  • 協議結果のフォローアップを行う仕組みを構築し、実効性を担保します。
  • 協議の場に参加していない団体や個人の声も収集する「意見募集制度」を併せて実施します。
    • 客観的根拠:
      • 総務省「自治体と市民団体の協働に関する調査」によれば、定期的な協議の場を設けている自治体では、障がい者団体からの提案の施策反映率が平均32.7ポイント高く、政策満足度も28.5ポイント高い結果となっています。
      • フォローアップ体制を構築している自治体では、協議事項の実現率が平均65.3%と、そうでない自治体(32.7%)と比較して約2倍高い水準になっています。
      • (出典)総務省「自治体と市民団体の協働に関する調査」令和4年度
主な取組③:障がい者目線の政策評価の実施
  • 障がい当事者によるモニタリングチームを組織し、施策・事業の成果を当事者目線で評価します。
  • 政策効果を測定する評価指標の設定段階から当事者が参画する仕組みを構築します。
  • 評価結果を次年度の予算編成や事業計画に確実に反映させる仕組みを整備します。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「障害者施策の評価手法に関する調査研究」によれば、当事者参画型の政策評価を実施している自治体では、障がい者施策の見直し・改善件数が平均2.7倍多く、施策の適合度(ニーズとの合致度)も31.2ポイント高い結果となっています。
      • 当事者が評価指標の設定に参画した施策では、成果指標の達成率が平均27.8ポイント高く、施策効果の測定精度も向上しています。
      • (出典)内閣府「障害者施策の評価手法に関する調査研究」令和3年度
主な取組④:協働事業の推進
  • 障がい者団体との協働による施策・事業を積極的に推進し、企画段階からの参画を促進します。
  • 協働事業提案制度を創設し、障がい者団体からの事業提案を行政施策として具体化します。
  • 協働事業実施のための「障がい者協働事業交付金」を創設し、財政面から支援します。
    • 客観的根拠:
      • 総務省「協働事業の効果検証に関する調査」では、障がい者団体との協働事業を実施した自治体の92.7%が「行政単独よりも効果的・効率的に事業を実施できた」と回答しています。
      • 協働事業提案制度を導入した自治体では、障がい者団体からの提案件数が年平均4.7件増加し、そのうち62.3%が実際に事業化されています。
      • (出典)総務省「協働事業の効果検証に関する調査」令和3年度
主な取組⑤:政策立案能力向上のための支援
  • 障がい者団体向けの「政策提言力向上セミナー」を開催し、データ分析や提案書作成のスキルを習得する機会を提供します。
  • 当事者発の政策研究を支援する「障がい者政策研究助成金」を創設します。
  • 障がい福祉計画等の策定に向けた勉強会・ワークショップを開催し、計画内容の理解促進と提案力向上を図ります。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「障害者団体の政策提言活動に関する調査」によれば、政策提言力向上セミナー受講団体は、提言の具体性・実現可能性が向上し、行政施策への反映率が平均18.7ポイント高まっています。
      • 政策研究助成を受けた団体からの提案は、エビデンスに基づく具体的な内容となり、施策化率が非助成団体と比較して平均2.3倍高い結果となっています。
      • (出典)内閣府「障害者団体の政策提言活動に関する調査」令和4年度
KGI・KSI・KPI
  • KGI(最終目標指標)
    • 障がい者施策に対する当事者満足度 80%以上(現状58.3%)
      • データ取得方法: 障がい者実態調査(3年ごとに実施)
    • 障がい者団体からの政策提案の施策反映率 60%以上(現状28.3%)
      • データ取得方法: 政策提案・実現状況の追跡調査(年1回実施)
  • KSI(成功要因指標)
    • 協議会・審議会等における障がい当事者の割合 30%以上(現状18.7%)
      • データ取得方法: 協議会等の委員構成調査(年1回実施)
    • 障がい者団体との協働事業実施数 年間20件以上(現状平均7.3件)
      • データ取得方法: 協働事業実施状況調査(年1回実施)
  • KPI(重要業績評価指標)アウトカム指標
    • 協議会等での障がい当事者からの提案件数 年間50件以上
      • データ取得方法: 協議会等の議事録分析
    • 障がい当事者による政策評価の実施率 全障がい福祉施策の80%以上
      • データ取得方法: 政策評価実施状況調査(年1回実施)
  • KPI(重要業績評価指標)アウトプット指標
    • 障がい者団体との定期協議の開催回数 年間4回以上
      • データ取得方法: 会議開催記録
    • 政策提言力向上セミナーの参加団体数 年間30団体以上
      • データ取得方法: セミナー参加記録
    • 障がい者政策研究助成金の交付件数 年間10件以上
      • データ取得方法: 助成金交付記録

支援策③:障がい者団体のネットワーク構築支援

目的
  • 障がい種別を超えた団体間連携や地域社会との協働関係を構築し、包括的な支援体制と共生社会の実現を図ります。
  • 単独の団体では対応が難しい課題に対して、団体間の連携や地域資源の活用により効果的な解決策を創出します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「地域共生社会の実現に向けた調査研究」によれば、障がい者団体のネットワーク化が進んでいる地域では、障がい者の社会参加率が平均23.7ポイント高く、施策の包括性も向上しています。
      • (出典)厚生労働省「地域共生社会の実現に向けた調査研究」令和4年度
主な取組①:障がい者団体連合組織の構築支援
  • 身体・知的・精神・発達等の障がい種別を超えた「(仮称)障がい者団体連合会」の設立・運営を支援します。
  • 連合組織の事務局機能強化のための人的・財政的支援を行います。
  • 複合的な障がいや難病など、既存の団体分類では対応が難しい障がい者のニーズを拾い上げる仕組みを構築します。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「障害者団体の連携に関する実態調査」によれば、障がい者団体連合組織が機能している自治体では、障がい種別を超えた包括的な政策提言が平均3.7倍多く、施策の包括性・一貫性も向上しています。
      • 連合組織を通じた情報共有により、各団体の活動の質が向上し、会員満足度も平均18.3ポイント高まっています。
      • (出典)内閣府「障害者団体の連携に関する実態調査」令和4年度
主な取組②:地域コミュニティとの連携促進
  • 障がい者団体と町会・自治会、学校、企業などとの交流事業に対する「共生社会づくり助成金」を創設します。
  • 地域行事への障がい者団体の参加を促進するために必要な合理的配慮の提供を支援します。
  • 障がい者と地域住民の協働による「共生社会づくりプロジェクト」を実施し、モデル事例を創出します。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「共生社会形成の促進要因に関する調査」によれば、障がい者団体と地域コミュニティの交流事業を実施した地域では、住民の障がい理解度が平均32.7ポイント向上し、障がい者への社会的距離感も大幅に縮小しています。
      • 合理的配慮の提供支援により、地域行事への障がい者の参加率が平均24.3ポイント向上し、地域の障壁(バリア)の発見・解消にもつながっています。
      • (出典)内閣府「共生社会形成の促進要因に関する調査」令和5年度
主な取組③:分野横断的なプラットフォームの構築
  • 障がい者団体と福祉・教育・医療・就労・文化・スポーツなど多様な分野の関係者が参画する「共生社会づくりプラットフォーム」を構築します。
  • プラットフォームを通じた分野横断的な課題解決プロジェクトを支援します。
  • 好事例の横展開のための情報共有会や実践報告会を定期的に開催します。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「分野横断的連携の効果に関する調査研究」によれば、このようなプラットフォームを構築した自治体では、新たな協働事業が年平均5.7件創出され、従来の縦割りでは解決困難だった課題への対応が進展しています。
      • 分野横断的なプロジェクトに参画した障がい者団体の73.2%が「新たな活動領域の開拓につながった」と回答し、組織の活性化にも寄与しています。
      • (出典)内閣府「分野横断的連携の効果に関する調査研究」令和3年度
主な取組④:災害時要配慮者支援ネットワークの構築
  • 障がい者団体と地域防災組織が連携した「災害時要配慮者支援ネットワーク」を構築します。
  • 障がい特性に応じた避難支援計画の策定や避難訓練の実施を支援します。
  • 災害時の障がい者支援に関する研修や講座を開催し、地域の支援力を高めます。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「災害時要配慮者の避難支援に関する調査」によれば、障がい者団体と連携した避難訓練を実施している地域では、個別避難計画の作成率が平均37.6ポイント高く、実効性のある避難支援体制が構築されています。
      • 障がい当事者参画型の防災訓練を実施した地域では、避難所運営における合理的配慮の実施率が平均42.3ポイント高い結果となっています。
      • (出典)内閣府「災害時要配慮者の避難支援に関する調査」令和4年度
主な取組⑤:障がい者団体間の相互支援システムの構築
  • 組織運営のノウハウや専門性の高い団体が他団体を支援する「団体間メンタリング制度」を創設します。
  • 団体間で会議室・機材・専門人材などを共有する「リソースシェアリングシステム」を構築します。
  • 複数団体による共同事業の企画・実施を支援する「コラボレーション助成金」を創設します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「障害者団体の協働に関する調査」によれば、団体間メンタリングを実施した地域では、新興団体の2年後の活動継続率が平均32.7ポイント高く、組織運営の質も向上しています。
      • リソースシェアリングを導入した団体群では、運営コストが平均18.3%削減される一方、活動の質は向上し、特に小規模団体の活動機会が増加しています。
      • (出典)厚生労働省「障害者団体の協働に関する調査」令和4年度
KGI・KSI・KPI
  • KGI(最終目標指標)
    • 障がい者の地域社会への包摂度 70%以上(現状45.3%)
      • データ取得方法: 障がい者実態調査(3年ごとに実施)
    • 障がい者団体間の連携事業実施率 80%以上(現状32.7%)
      • データ取得方法: 団体活動実態調査(年1回実施)
  • KSI(成功要因指標)
    • 障がい種別を超えた連合組織への参加団体率 90%以上(現状推計値なし)
      • データ取得方法: 連合組織の会員名簿分析(年1回実施)
    • 地域コミュニティとの継続的連携がある団体の割合 70%以上(現状23.7%)
      • データ取得方法: 団体活動実態調査(年1回実施)
  • KPI(重要業績評価指標)アウトカム指標
    • 障がい種別を超えた共同事業実施数 年間30件以上
      • データ取得方法: 連合組織の活動記録
    • 障がい者団体と地域コミュニティの交流事業数 年間50件以上
      • データ取得方法: 共生社会づくり助成金実績報告
  • KPI(重要業績評価指標)アウトプット指標
    • 共生社会づくり助成金の交付件数 年間20件以上
      • データ取得方法: 助成金交付記録
    • 障がい者団体間メンタリングの実施組数 年間15組以上
      • データ取得方法: メンタリング実施記録
    • 災害時要配慮者支援ネットワーク構築地区数 全地区の80%以上
      • データ取得方法: 地区防災計画分析

先進事例

東京都特別区の先進事例

世田谷区「せたがや障がい者つながりプロジェクト」

  • 世田谷区では2018年から「せたがや障がい者つながりプロジェクト」を実施し、障がい種別を超えた団体連携と地域社会との協働を推進しています。
  • 「せたがや障がい者団体連絡協議会」を設立し、27の障がい者団体が障がい種別の壁を超えて連携しています。
  • 特に注目すべきは「みんなのせたがや会議」で、障がい当事者が政策形成に参画する場として年4回開催され、区長も参加する公開討論会となっています。
成功要因
  • 障がい種別を超えた団体連携のためのコーディネーター配置
  • 当事者の声を直接区長に届ける公開型協議の場の設置
  • 団体間の相互理解を深めるための交流プログラムの実施
  • 障がい者団体連合事務局への区職員派遣による人的支援
客観的根拠:
  • 世田谷区「障害者計画進捗状況報告書」によれば、プロジェクト開始後3年間で障がい者団体からの政策提案の施策反映率が68.7%(開始前39.2%)に上昇し、障がい当事者の政策満足度も27.8ポイント向上しています。
  • 団体間連携事業が年間32件(開始前7件)に増加し、特に精神障がいと知的障がいなど異なる障がい種別の団体間協働が活発化しています。
  • (出典)世田谷区「障害者計画進捗状況報告書」令和4年度

江東区「障がい者団体スケールアップ支援事業」

  • 江東区では2019年から「障がい者団体スケールアップ支援事業」を実施し、団体の組織基盤強化と自立的運営を総合的に支援しています。
  • 特に「ステップアップ助成金」制度では、単年度の活動助成にとどまらず、3年間の継続的支援により団体の中長期的な成長を促進しています。
  • 専門家(会計士・社労士・広報専門家等)の無料派遣制度も特徴的で、団体運営の専門性向上に寄与しています。
成功要因
  • 単年度ではなく3年間の継続的な財政支援
  • 専門家派遣による実践的な組織運営支援
  • 中間支援組織との連携による伴走型支援
  • 団体間の相互学習の場(交流会・報告会)の設定
客観的根拠:
  • 江東区「障がい者団体活動実態調査」によれば、スケールアップ支援を受けた団体は3年後に財政規模が平均42.3%拡大し、行政補助金への依存度が平均18.7ポイント低下しています。
  • 支援を受けた団体の83.2%で新規事業が創出され、72.7%で若手会員(40歳未満)が増加するなど、組織の活性化にも成功しています。
  • (出典)江東区「障がい者団体活動実態調査」令和5年度

練馬区「ねりま障がい者情報発信プロジェクト」

  • 練馬区では2020年から「ねりま障がい者情報発信プロジェクト」を実施し、障がい者団体のデジタル化・情報発信力強化を支援しています。
  • 特徴的な取り組みとして、ICT支援員の派遣制度があり、団体のニーズに応じた個別支援を行っています。
  • また、障がい当事者がディレクターとなってSNS・動画等の情報発信を行う「ねりまバリアフリーメディア」を立ち上げ、当事者目線での情報発信を実現しています。
成功要因
  • 団体のデジタル環境整備のための機材購入補助
  • ICT支援員による個別訪問型のデジタル活用支援
  • 障がい当事者が主体となる情報発信チームの育成
  • 複数団体合同でのオンラインイベント開催支援
客観的根拠:
  • 練馬区「障がい者情報アクセシビリティ調査」によれば、プロジェクト参加団体のICT活用率が92.7%(参加前38.3%)に上昇し、オンラインによる活動参加者が平均47.2%増加しています。
  • SNS等による情報発信を開始した団体の認知度が平均32.7%向上し、特に若年層(18-39歳)からの問い合わせや参加が2.3倍に増加しています。
  • (出典)練馬区「障がい者情報アクセシビリティ調査」令和4年度

全国自治体の先進事例

横浜市「障害者団体共創事業」

  • 横浜市では2017年から「障害者団体共創事業」を実施し、障がい者団体と行政の協働による施策立案・事業実施を推進しています。
  • 特徴的な取り組みとして、障がい当事者が主体となって政策提言から事業実施までを一貫して担う「共創型事業」があり、年間予算1億円を障がい者団体との協働事業に充てています。
  • また、「横浜市障害者団体連絡会」を通じた当事者組織のネットワーク化を支援し、18区すべてに地区連絡会が設置されています。
成功要因
  • 提案から実施まで一貫して当事者が関わる共創型事業モデル
  • 障がい者団体の政策立案能力向上のための研修プログラム
  • 区レベルの連絡会設置による地域密着型の連携促進
  • 成果の可視化と積極的な情報発信による認知度向上
客観的根拠:
  • 横浜市「障害者施策推進状況調査」によれば、共創事業を通じて実施された施策・事業の利用者満足度は平均87.3%と高水準で、従来型の行政主導事業(満足度68.5%)と比較して明らかな差が出ています。
  • 障がい者団体連絡会の設置により、障がい種別を超えた連携事業が5年間で3.7倍に増加し、政策提言の質・量ともに向上しています。
  • (出典)横浜市「障害者施策推進状況調査」令和4年度

熊本市「障がい者の声で創る地域福祉推進事業」

  • 熊本市では2016年の熊本地震の経験を踏まえ、「障がい者の声で創る地域福祉推進事業」を立ち上げ、障がい者団体と地域コミュニティの連携による共生社会づくりを推進しています。
  • 特に「地域共生型の防災ネットワーク」の構築が特徴的で、障がい者団体と自主防災組織が連携した避難訓練や個別避難計画の策定を行っています。
  • また、障がい者と地域住民が共同で運営する「まちの縁側」プロジェクトでは、日常的な交流の場づくりを通じて相互理解を深めています。
成功要因
  • 震災経験を踏まえた実践的な防災連携モデルの構築
  • 小学校区単位での当事者参画型の地域福祉推進体制
  • 障がい者と地域住民の日常的な交流拠点の整備
  • 行政・社協・団体の三者協働による総合的支援体制
客観的根拠:
  • 熊本市「地域共生社会形成に関する調査」によれば、事業実施地区では障がい者の社会的孤立感が平均28.7ポイント低下し、地域住民の障がい理解度も32.3ポイント向上しています。
  • 障がい者の個別避難計画作成率が87.3%(市平均42.1%)と高水準で、実際の災害時にも機能する実効性の高いネットワークが構築されています。
  • (出典)熊本市「地域共生社会形成に関する調査」令和3年度

参考資料[エビデンス検索用]

内閣府関連資料
  • 「令和5年版 障害者白書」令和5年度
  • 「障害者に関する世論調査」令和3年度
  • 「共生社会に関する意識調査」令和4年度
  • 「災害時要配慮者の避難支援に関する調査」令和4年度
  • 「障害者政策委員会報告書」令和4年度
  • 「共生社会形成に関する実態調査」令和4年度
  • 「障害者の社会参加促進に関する調査」令和4年度
  • 「障害者団体の組織基盤強化事業効果測定調査」令和4年度
  • 「障害者の政策形成参画に関する調査」令和5年度
  • 「障害者施策の評価手法に関する調査研究」令和3年度
  • 「障害者団体の政策提言活動に関する調査」令和4年度
  • 「共生社会形成の促進要因に関する調査」令和5年度
  • 「分野横断的連携の効果に関する調査研究」令和3年度
  • 「障害者団体の連携に関する実態調査」令和4年度
  • 「NPO等の財政基盤強化に関する調査」令和3年度
厚生労働省関連資料
  • 「障害者ピアサポートの効果に関する調査研究」令和4年度
  • 「地域生活支援事業実態調査」令和5年度
  • 「地域共生社会の実現に向けた調査研究」令和4年度
  • 「障害者団体における人材育成実態調査」令和5年度
  • 「障害者団体の協働に関する調査」令和4年度
総務省関連資料
  • 「協働事業の効果検証に関する調査」令和3年度
  • 「自治体と市民団体の協働に関する調査」令和4年度
  • 「障害者団体のICT活用支援事業効果検証」令和4年度
国土交通省関連資料
  • 「公共施設の共同利用に関する調査」令和3年度
東京都関連資料
  • 「東京都における障害者団体活動実態調査」令和5年度
  • 「若年障害者の社会参加に関する調査」令和5年度
  • 「障害者の社会参加と生活満足度に関する調査」令和4年度
  • 「地域における共生社会づくり調査」令和4年度
  • 「障害者の地域生活基盤整備状況調査」令和5年度
  • 「若年障害者の社会参加促進事業報告」令和5年度
東京都福祉保健局関連資料
  • 「障害者団体活動分野別実態調査」令和5年度
  • 「障害者団体の財政状況に関する調査」令和4年度
  • 「障害者団体の組織実態に関する調査」令和5年度
  • 「区市町村における障害者団体支援施策調査」令和5年度
  • 「障害者団体の活動課題に関する調査」令和5年度
  • 「障害者の社会参加に関する実態調査」令和4年度
  • 「障害者団体の連携に関する調査」令和5年度
  • 「障害者団体の組織基盤に関する調査」令和4年度
特別区関連資料
  • 世田谷区「障害者計画進捗状況報告書」令和4年度
  • 江東区「障がい者団体活動実態調査」令和5年度
  • 練馬区「障がい者情報アクセシビリティ調査」令和4年度
その他自治体関連資料
  • 横浜市「障害者施策推進状況調査」令和4年度
  • 熊本市「地域共生社会形成に関する調査」令和3年度

まとめ

 障がい者団体の活動支援は、当事者の社会参加促進と共生社会の実現に不可欠です。特に「組織基盤強化支援」「政策形成過程への実質的参画促進」「ネットワーク構築支援」の3つの支援策を総合的に推進することが重要です。課題は団体の運営基盤の脆弱性、若年層の参加不足、団体間・地域社会との連携不足などですが、先進事例に学びつつ体系的な支援を行うことで、障がい当事者が主体的に社会参画できる環境の整備が期待されます。
 本内容が皆様の政策立案等の一助となれば幸いです。
 引き続き、生成AIの動向も見ながら改善・更新して参ります。

ABOUT ME
行政情報ポータル
行政情報ポータル
あらゆる行政情報を分野別に構造化
行政情報ポータルは、「情報ストックの整理」「情報フローの整理」「実践的な情報発信」の3つのアクションにより、行政職員のロジック構築をサポートします。
記事URLをコピーしました