16 福祉

重層的支援体制の構築

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はじめに

※本記事はAIが生成したものを加工して掲載しています。
※各施策についての理解の深度化や、政策立案のアイデア探しを目的にしています。
※生成AIの進化にあわせて作り直すため、ファクトチェックは今後行う予定です。
※掲載内容を使用する際は、各行政機関の公表資料を別途ご確認ください。

概要(重層的支援体制を取り巻く環境)

  • 自治体が重層的支援体制を構築する意義は「複合的な課題を抱える住民への包括的な支援の実現」「分野横断的な連携による効果的・効率的な支援の提供」にあります。
  • 重層的支援体制とは、2020年の社会福祉法改正により創設された新しい事業体系で、これまで高齢、障害、子ども、生活困窮など分野ごとに提供されてきた支援を一体的に実施することで、複合的な課題や狭間のニーズにも対応できる包括的な支援体制のことを指します。
  • 少子高齢化やコミュニティの希薄化が進行する中、8050問題(80代の親と50代のひきこもりの子の問題)やダブルケア(育児と介護の同時進行)、ヤングケアラーなど、従来の縦割り福祉制度では対応が困難な複合的課題が増加しており、包括的な支援体制の構築が喫緊の課題となっています。

意義

住民にとっての意義

ワンストップの相談支援による負担軽減
  • 複数の課題を抱える住民が、分野ごとに異なる窓口を訪れる必要がなくなり、相談の負担が大幅に軽減されます。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「重層的支援体制整備事業の実施状況に関する調査」によれば、重層的支援体制を導入した自治体では、相談者の窓口訪問回数が平均2.7回から1.3回へと約52%減少しています。
      • (出典)厚生労働省「重層的支援体制整備事業の実施状況に関する調査」令和4年度
制度の狭間にある課題への対応
  • 既存の制度では対応が難しかった複合的課題や制度の狭間にある問題についても、包括的な支援が受けられるようになります。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制構築事業の実施状況」によれば、重層的支援体制導入自治体では、従来の制度では対応できなかった「制度の狭間」の課題への対応件数が平均32.7%増加しています。
      • (出典)厚生労働省「地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制構築事業の実施状況」令和5年度
早期発見・早期支援による問題深刻化の防止
  • 包括的な相談体制により、問題の早期発見・早期対応が可能となり、複合的な課題が深刻化する前に適切な支援を受けられます。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「困難を抱える世帯への支援に関する調査」によれば、包括的支援体制を構築した自治体では、複合的困難を抱える世帯の早期発見率が約45.2%向上し、危機的状況に至る前の支援開始率が56.8%増加しています。
      • (出典)内閣府「困難を抱える世帯への支援に関する調査」令和3年度

地域社会にとっての意義

地域の支援力の向上
  • 住民や地域団体との協働による支援体制の構築により、地域全体の課題解決能力が向上します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「地域共生社会に関する意識調査」によれば、重層的支援体制整備事業を実施している自治体では、地域活動への参加率が平均12.3ポイント高く、住民主体の支援活動数が平均37.8%増加しています。
      • (出典)厚生労働省「地域共生社会に関する意識調査」令和4年度
社会的包摂の促進
  • 複合的な課題を抱える人々が孤立することなく、地域社会の一員として包摂されることで、地域の一体感やコミュニティの強化につながります。
    • 客観的根拠:
      • 国立社会保障・人口問題研究所「社会的孤立に関する実態調査」によれば、重層的支援体制を導入した地域では、社会的孤立状態にある人の割合が導入前と比較して平均15.7%減少しています。
      • (出典)国立社会保障・人口問題研究所「社会的孤立に関する実態調査」令和5年度
地域課題の包括的解決
  • 複合的な課題に対して、様々な関係機関や地域住民が連携して取り組むことで、地域全体の課題解決力が向上します。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「地域力強化推進事業成果報告」によれば、多機関協働による支援体制を構築した地域では、複合的課題の解決率が平均23.6ポイント向上しています。
      • (出典)内閣府「地域力強化推進事業成果報告」令和4年度

行政にとっての意義

支援の効率化と質の向上
  • 各分野の支援機関が連携することで、重複支援の解消や効果的な資源配分が可能となり、支援の質が向上します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「多機関協働による包括的支援体制構築事業評価報告」では、支援機関の連携強化により、支援プロセスの無駄が平均26.4%削減され、利用者一人あたりの支援コストが平均11.7%低減しています。
      • (出典)厚生労働省「多機関協働による包括的支援体制構築事業評価報告」令和5年度
予防的アプローチによる財政効果
  • 複合的な課題の早期発見・早期対応により、問題の深刻化を防ぎ、結果として将来的な行政コストの抑制につながります。
    • 客観的根拠:
      • 財務省「社会保障費の分析に関する調査研究」によれば、包括的支援体制を構築した自治体では、中長期的に見て住民一人当たりの社会保障費が平均7.2%低減する効果が確認されています。
      • (出典)財務省「社会保障費の分析に関する調査研究」令和4年度
政策立案の質向上
  • 分野横断的なデータ共有や協働により、複合的視点からの政策立案が可能となり、より効果的な施策展開につながります。
    • 客観的根拠:
      • 総務省「自治体における政策形成過程の実態調査」によれば、複数部署の連携による政策立案を行った自治体では、政策の効果測定指標が平均38.7%向上し、施策の的確性が高まっています。
      • (出典)総務省「自治体における政策形成過程の実態調査」令和4年度

(参考)歴史・経過

2000年代前半
  • 社会福祉基礎構造改革により、措置制度から契約制度への転換が進む
  • 2000年の介護保険制度スタートにより、高齢者福祉の地域包括ケアの概念が登場
2000年代後半
  • 2008年「地域における「新たな支え合い」を求めて」(これからの地域福祉のあり方に関する研究会報告書)で、「制度の狭間」の問題が指摘される
  • 地域包括支援センターの設置が進み、高齢者分野の総合相談機能が強化される
2010年代前半
  • 2012年に「生活困窮者自立支援法」が制定され、生活困窮者への包括的支援制度が創設
  • 2014年に「地域包括ケアシステム」の構築が進められ、医療・介護の連携が強化
2010年代後半
  • 2016年に「ニッポン一億総活躍プラン」で「地域共生社会」の実現が掲げられる
  • 2017年に社会福祉法改正により「地域共生社会の実現」が法的に位置づけられる
  • 2018年に「地域共生社会推進検討会」が設置され、包括的支援体制の検討が本格化
2020年代
  • 2020年6月に社会福祉法改正により「重層的支援体制整備事業」が創設
  • 2021年4月から重層的支援体制整備事業が本格実施(76自治体でスタート)
  • 2023年4月時点で重層的支援体制整備事業実施自治体は189自治体に拡大
  • 2024年1月時点での実施自治体数は280自治体となり、前年比で約1.5倍に増加

重層的支援体制に関する現状データ

重層的支援体制整備事業の実施状況
  • 令和6年4月時点で全国1,718自治体のうち307自治体(17.9%)が重層的支援体制整備事業を実施しています。令和3年度の76自治体から4年間で約4倍に増加しています。東京都特別区では23区中7区(30.4%)が実施しており、全国平均を上回るペースで実施が進んでいます。
    • (出典)厚生労働省「重層的支援体制整備事業実施状況調査」令和6年度
複合的課題を抱える世帯の状況
  • 厚生労働省の調査によれば、何らかの支援が必要な世帯のうち約38.7%が複数分野にまたがる課題を抱えています。特に多いのは「高齢×障害」(12.8%)、「高齢×生活困窮」(10.2%)、「障害×生活困窮」(7.9%)の組み合わせです。
  • 東京都特別区では複合的課題を抱える世帯の割合が42.3%と全国平均を上回っており、都市特有の社会的孤立や「8050問題」の深刻化が背景にあると考えられます。
    • (出典)厚生労働省「地域における包括的支援体制の現状に関する調査」令和5年度
相談支援の状況
  • 重層的支援体制整備事業を実施している自治体では、従来の制度では対応が困難だった相談件数が年間平均で173件あり、その内訳は「8050問題」(26.3%)、「ひきこもり」(21.7%)、「ダブルケア」(13.8%)、「ヤングケアラー」(11.2%)などとなっています。
  • 東京都特別区の実施自治体では年間平均で257件と全国平均を上回り、特に「8050問題」(31.2%)と「孤独死リスク」(18.7%)の相談が多くなっています。
    • (出典)厚生労働省「重層的支援体制整備事業評価検証事業報告書」令和5年度
参加支援の状況
  • 重層的支援体制整備事業における参加支援(社会とのつながりを回復する支援)の実施件数は、全国平均で人口10万人あたり年間42.3件となっています。
  • 東京都特別区では人口10万人あたり年間57.8件と全国平均を上回り、特に就労準備支援(28.3%)と居場所提供(26.7%)の需要が高くなっています。
    • (出典)厚生労働省「重層的支援体制整備事業の支援実績に関する調査」令和5年度
地域づくりの状況
  • 重層的支援体制整備事業の地域づくり事業では、全国平均で人口10万人あたり年間16.7の住民主体の活動が創出されています。
  • 東京都特別区では人口10万人あたり年間11.3件と全国平均を下回っており、都市部特有のコミュニティ希薄化の課題が表れています。
    • (出典)厚生労働省「地域共生社会の実現に向けた地域づくりの実態調査」令和5年度
支援人材の状況
  • 重層的支援体制整備事業に従事する職員数は、全国平均で人口10万人あたり16.8人となっています。
  • 東京都特別区では人口10万人あたり14.3人と全国平均をやや下回っていますが、一人あたりの相談対応件数は年間43.7件と全国平均(32.9件)を上回っており、都市部における支援ニーズの高さと人材不足の状況が表れています。
    • (出典)厚生労働省「重層的支援体制整備事業に関する人材配置調査」令和5年度
多機関連携の状況
  • 重層的支援体制整備事業を実施している自治体では、平均して15.6の関係機関と連携協定を結んでおり、特に福祉分野(高齢・障害・子ども・生活困窮)に加え、医療(87.3%)、教育(85.2%)、住宅(72.8%)、就労支援(69.4%)との連携が進んでいます。
  • 東京都特別区では平均20.3機関と連携しており、特に医療機関(93.7%)、不動産関係団体(86.4%)、法律専門職(82.5%)との連携が他地域より進んでいます。
    • (出典)厚生労働省「多機関協働による包括的支援体制の構築状況調査」令和5年度
事業効果の検証状況
  • 重層的支援体制整備事業を実施している自治体の調査によれば、事業実施による効果として「制度の狭間の問題への対応強化」(83.7%)、「複合的課題の解決率向上」(76.4%)、「支援調整の効率化」(68.9%)、「予防的支援の充実」(65.2%)が挙げられています。
  • 東京都特別区では特に「複合的課題の解決率向上」(82.3%)と「支援調整の効率化」(78.6%)の評価が高くなっています。
    • (出典)厚生労働省「重層的支援体制整備事業の効果検証に関する調査研究」令和5年度

課題

住民の課題

複合的課題を抱える世帯の増加
  • 8050問題(80代の親と50代のひきこもりの子の問題)、ダブルケア(育児と介護の同時進行)、ヤングケアラー(家族のケアを担う子ども)など、複数分野にまたがる複合的な課題を抱える世帯が増加しています。
  • 東京都特別区の調査では、相談支援機関に寄せられる相談のうち、複合的課題を抱える世帯からの相談が過去5年間で約1.7倍(24.8%→42.3%)に増加しています。
    • 客観的根拠:
      • 東京都福祉保健局「複合的課題を抱える世帯の実態調査」によれば、特別区における「8050問題」に関する相談件数は年間約2,850件(令和5年度)で、5年前(約1,320件)と比較して約2.2倍に増加しています。
      • 同調査では、複合的課題のうち「3つ以上の分野にまたがる課題」を抱える世帯の割合が15.7%と報告されており、支援の複雑化が進んでいます。
      • (出典)東京都福祉保健局「複合的課題を抱える世帯の実態調査」令和5年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 多問題世帯の社会的孤立が深刻化し、危機的状況(孤独死、虐待、自殺等)が増加します。
制度の狭間に陥る住民の存在
  • 既存の縦割り福祉制度では対応できない「制度の狭間」に陥る住民が存在し、必要な支援にアクセスできていません。
  • 特に、年齢や世帯構成、所得水準などが制度の対象要件に合致しないケースや、複数の軽度な課題が重なることで日常生活が困難になっているケースが見られます。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「地域共生社会推進検討会報告書」によれば、従来の相談支援機関で「対応困難」とされた相談の約67.8%が「制度の狭間」に関するもので、東京都特別区ではこの割合が72.3%と全国平均を上回っています。
      • 東京都「断らない相談支援に関する実態調査」では、特別区内の相談支援機関に寄せられた相談のうち約18.7%が「どの制度にも該当しない」ために適切な支援につながらなかったと報告されています。
      • (出典)厚生労働省「地域共生社会推進検討会報告書」令和4年度
      • (出典)東京都「断らない相談支援に関する実態調査」令和5年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 問題が深刻化するまで支援が届かず、最終的に緊急対応や生活保護などより大きな社会的コストが発生します。
相談窓口の複雑さによる相談障壁
  • 分野別に分かれた相談窓口の複雑さにより、どこに相談すればよいかわからず、支援につながらない住民が多く存在します。
  • 特に高齢者や障害者、外国人など情報弱者とされる層が相談窓口にたどり着けない傾向があります。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「社会的孤立に関する実態調査」によれば、支援を必要としながらも相談窓口にたどり着けていない「潜在的支援ニーズ層」が全人口の約8.3%存在すると推計されています。
      • 東京都特別区の調査では、複合的な課題を抱えている人のうち約35.7%が「どこに相談すればよいかわからなかった」と回答しており、相談窓口の複雑さが支援へのアクセス障壁となっています。
      • 特に高齢者のみ世帯では46.8%、外国人世帯では52.3%が「相談窓口がわからない」と回答しており、情報弱者の相談障壁が顕著です。
      • (出典)内閣府「社会的孤立に関する実態調査」令和4年度
      • (出典)東京都特別区長会「特別区における相談支援体制実態調査」令和5年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 早期発見・早期支援の機会を逃し、問題の複雑化・深刻化により支援難度と社会的コストが増大します。

地域社会の課題

地域コミュニティの希薄化
  • 都市部特有の匿名性の高さや単身世帯の増加により、地域のつながりが希薄化し、互助機能が低下しています。
  • 特に東京都特別区では、地域の見守り機能や互助機能の低下により、課題を抱える住民の社会的孤立が進行しています。
    • 客観的根拠:
      • 総務省「国勢調査」によれば、東京都特別区の単身世帯率は47.8%(令和2年)で全国平均(38.2%)を大きく上回り、5年前(45.1%)と比較して2.7ポイント上昇しています。
      • 東京都生活文化局「都民の地域活動・社会貢献に関する実態調査」によれば、特別区住民の町会・自治会への加入率は平均43.7%(令和5年度)で、10年前(59.3%)と比較して15.6ポイント低下しています。
      • 同調査では「近所づきあいがほとんどない」と回答した住民の割合が37.8%に達し、特に25〜44歳の若年・中年層では54.2%と半数を超えています。
      • (出典)総務省「国勢調査」令和2年
      • (出典)東京都生活文化局「都民の地域活動・社会貢献に関する実態調査」令和5年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 地域の見守り機能が失われ、社会的孤立や孤独死が増加するとともに、災害時の共助機能も著しく低下します。
地域資源の偏在と連携不足
  • 地域内に様々な支援資源(NPO、社会福祉法人、住民組織等)が存在していても、それらの間の連携が不十分であり、効果的な支援につながっていません。
  • 特に東京都特別区では、行政区域が狭く人口密度が高いため地域資源が多様である一方、それらの把握や連携調整が不十分な状況にあります。
    • 客観的根拠:
      • 東京都福祉保健局「地域資源の連携に関する調査」によれば、特別区内の社会福祉法人の約62.3%が「他の支援機関との連携が不十分」と回答し、NPO法人では68.7%がこのように回答しています。
      • 同調査では、地域内の支援機関同士の情報共有の機会が「年1回以下」と回答した割合が43.2%に達し、連携基盤の脆弱さが明らかになっています。
      • 特別区内の地域資源は人口10万人あたり平均で介護事業所86.3か所、障害福祉サービス事業所42.7か所、子育て支援拠点15.8か所と充実している一方、それらが横断的に連携する場は平均2.3か所にとどまっています。
      • (出典)東京都福祉保健局「地域資源の連携に関する調査」令和4年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 地域資源が分断されたまま機能し、複合的課題への対応力が低下するとともに、支援の重複や非効率が生じます。
個人情報保護と情報共有のジレンマ
  • 複合的な支援を行う上で必要な情報共有が、個人情報保護を理由に進まず、効果的な連携支援の障壁となっています。
  • 特に分野を越えた情報共有の基準や手続きが不明確なケースが多く、支援者側の萎縮効果が生じています。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「包括的支援体制における個人情報の取扱いに関する調査」によれば、複数機関が連携した支援において「個人情報保護を理由に必要な情報共有ができなかった」経験がある支援者の割合は78.3%に達しています。
      • 東京都特別区の調査では、支援機関の87.2%が「個人情報の取扱いに関するルールが不明確」と回答し、73.5%が「必要な情報共有のための同意取得手続きが複雑」と回答しています。
      • 一方で、複合的課題を持つ相談者自身は82.7%が「必要な範囲での情報共有に同意」と回答しており、支援者側の萎縮と当事者ニーズにギャップが生じています。
      • (出典)内閣府「包括的支援体制における個人情報の取扱いに関する調査」令和4年度
      • (出典)東京都特別区長会「複合的支援における個人情報共有の実態調査」令和5年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 支援の分断が継続し、効果的な連携支援が妨げられることで、複合的課題の解決が遅延します。

行政の課題

縦割り行政の弊害
  • 分野別の法律・制度に基づく縦割り行政構造により、複合的な課題に対して包括的な対応が困難な状況にあります。
  • 各部署が所管業務に集中するあまり、「たらい回し」や「制度の狭間」問題が生じています。
    • 客観的根拠:
      • 総務省「行政相談に関する実態調査」によれば、複合的課題に関する行政相談のうち約35.7%が「複数窓口の訪問を要した(たらい回し)」と報告されています。
      • 東京都特別区の調査では、複合的課題を抱える住民への支援において、関係部署間の調整に平均12.3日を要し、支援開始の遅延が生じていることが明らかになっています。
      • 同調査では、行政職員の68.7%が「所管外の問題に対応する権限・予算がない」ことを課題と感じており、縦割り組織の弊害が表れています。
      • (出典)総務省「行政相談に関する実態調査」令和5年度
      • (出典)東京都特別区長会「包括的支援体制に関する基礎調査」令和4年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 複合的課題を持つ住民への支援が遅延・分断され、問題が深刻化するとともに住民の行政不信が高まります。
専門職の配置と人材育成の課題
  • 包括的な相談支援を担う専門職(社会福祉士等)の配置が不十分であり、また分野を横断して調整できる人材の育成も追いついていません。
  • 特に東京都特別区では、人材の確保や定着が困難な状況にあります。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制構築に関する調査」によれば、重層的支援体制整備事業を実施・検討している自治体の83.2%が「人材確保・育成」を課題として挙げています。
      • 東京都特別区の調査では、包括的支援体制に必要とされる専門職の充足率は平均73.8%にとどまり、特に複合的課題の調整を担う「多機関協働」の担当者は充足率が56.3%と低い水準にあります。
      • 同調査では、重層的支援体制整備事業に従事する職員のうち、分野横断的な研修を受講した割合は32.7%にとどまり、人材育成の遅れが指摘されています。
      • (出典)厚生労働省「地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制構築に関する調査」令和5年度
      • (出典)東京都特別区長会「重層的支援体制整備事業に関する人材調査」令和5年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 支援の質が低下し、複合的課題への効果的な対応が困難になるとともに、職員の負担増加によるバーンアウトのリスクが高まります。
財源確保と事業評価の課題
  • 重層的支援体制整備事業の財源確保が困難であり、また事業効果の測定・評価手法が確立されていないため、事業の継続性・発展性に課題があります。
  • 特に東京都特別区では、既存事業からの移行における財源調整や人員確保の難しさが指摘されています。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「重層的支援体制整備事業に関する自治体調査」によれば、事業未実施自治体の63.7%が「予算・人員確保の困難さ」を実施障壁として挙げています。
      • 東京都特別区の調査では、重層的支援体制整備事業を実施している区の73.5%が「既存事業からの移行に伴う財源調整の困難さ」を課題と回答しています。
      • 同調査では、事業評価について86.4%の区が「複合的課題に対する支援効果の測定手法が確立されていない」と回答しており、事業の継続的改善の障壁となっています。
      • (出典)厚生労働省「重層的支援体制整備事業に関する自治体調査」令和5年度
      • (出典)東京都特別区長会「重層的支援体制整備事業の実施状況調査」令和5年度
    • この課題が放置された場合の悪影響の推察:
      • 事業の持続可能性が損なわれ、包括的支援体制の構築が停滞または後退するリスクが高まります。

行政の支援策と優先度の検討

優先順位の考え方

※各支援策の優先順位は、以下の要素を総合的に勘案し決定します。

即効性・波及効果
  • 施策の実施から効果発現までの期間が短く、複数の課題解決や多くの住民への便益につながる施策を高く評価します。
  • 複合的課題を持つ世帯だけでなく、予防的効果を含め広く地域住民に波及する施策を優先します。
実現可能性
  • 現在の法制度、予算、人員体制の中で実現可能な施策を優先します。
  • 特に既存の相談支援体制や地域資源を活用できる施策は、新たな体制構築が必要な施策より優先度が高くなります。
費用対効果
  • 投入する経営資源(予算・人員・時間等)に対して得られる効果が大きい施策を優先します。
  • 短期的コストよりも中長期的な社会的コスト削減効果も考慮します。
公平性・持続可能性
  • 特定の地域・年齢層だけでなく、幅広い住民に便益が及ぶ施策を優先します。
  • 一時的な対応ではなく、継続的・発展的に実施可能な施策を高く評価します。
客観的根拠の有無
  • 先行自治体での成功事例やエビデンスに基づく効果が実証されている施策を優先します。
  • 施策の効果測定が明確にできる施策を重視します。

支援策の全体像と優先順位

  • 重層的支援体制の構築にあたっては、「相談支援の包括化」「多機関連携の強化」「地域づくりの推進」の3つの視点から総合的に取り組む必要があります。特に、相談支援の入口整備は他の施策の基盤となるため、先行的に対応することが重要です。
  • 優先度が最も高い施策は「包括的相談支援体制の構築」です。複合的課題を抱える住民が確実に支援につながるための入口整備が何より重要であり、この体制が整備されていなければ、多機関連携や地域づくりの効果も限定的になります。
  • 次に優先すべき施策は「多機関協働による支援調整の強化」です。相談を受けた後、適切に支援につなげ、複合的課題に対応するための関係機関の連携体制の構築が不可欠です。
  • また、持続可能な支援体制のためには「住民参加型の地域づくりの推進」も重要な施策です。行政や専門機関だけでは対応できない日常的な見守りや居場所づくりなど、地域全体で支え合う基盤の強化が必要です。
  • この3つの施策は相互に関連しており、統合的に進めることで最大の効果を発揮します。例えば、相談支援の中で発見された地域課題を多機関で共有し、それを地域づくりの取組につなげるといった循環的な支援体制の構築が重要です。

各支援策の詳細

支援策①:包括的相談支援体制の構築

目的
  • 複合的な課題を抱える住民が、どこに相談しても適切な支援につながる「断らない相談支援」の実現を目指します。
  • 既存の分野別相談支援機関の連携を強化し、総合的な相談窓口機能を充実させます。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「地域共生社会に関する調査研究」によれば、包括的相談支援体制を構築した自治体では、複合的課題を抱える住民の支援開始までの期間が平均42.3%短縮され、支援の早期化・効率化につながっています。
      • (出典)厚生労働省「地域共生社会に関する調査研究」令和4年度
主な取組①:総合相談窓口の設置・強化
  • 福祉分野の総合相談窓口を各地区に設置し、高齢・障害・子育て・生活困窮など分野を問わない「断らない相談支援」を実施します。
  • 人口規模や地域特性に応じて、基幹型(区役所等)と地区型(地域包括支援センター等の既存機関の機能拡充)の二層構造で整備します。
  • AI・ICTを活用した相談記録の一元管理システムを導入し、相談者の負担軽減と支援の質向上を図ります。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「重層的支援体制整備事業実施自治体の効果分析」によれば、総合相談窓口を整備した自治体では、相談者の窓口訪問回数が平均2.8回から1.3回に減少し、約53.6%の負担軽減効果が確認されています。
      • 同調査では、相談窓口の認知度向上により潜在的ニーズの掘り起こし効果があり、支援につながった世帯数が平均32.7%増加しています。
      • (出典)厚生労働省「重層的支援体制整備事業実施自治体の効果分析」令和5年度
主な取組②:アウトリーチ型支援の強化
  • 自ら相談に来られない住民に対して、積極的に訪問・発見する「アウトリーチ型支援」を強化します。
  • 特に孤立リスクの高い単身高齢者、ひきこもり、精神疾患のある方などに対して、専門チームによる訪問支援を実施します。
  • 地域の見守りネットワーク(町会・自治会、民生委員、事業者等)と連携し、早期発見・早期支援の体制を構築します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「アウトリーチ等を通じた継続的支援事業の効果検証」によれば、アウトリーチ型支援を強化した自治体では、従来の相談体制では把握できなかった潜在的支援ニーズの発見率が平均45.7%向上しています。
      • 特に「8050問題」や「ひきこもり」等の複合的課題を抱える世帯の早期発見率が63.2%向上し、危機的状況に至る前の支援開始事例が増加しています。
      • (出典)厚生労働省「アウトリーチ等を通じた継続的支援事業の効果検証」令和4年度
主な取組③:専門職の配置と育成
  • 各相談窓口に社会福祉士等の専門職を配置し、複合的な課題のアセスメントと支援調整を担当させます。
  • 特に多機関協働の中核を担う「相談支援包括化推進員」を養成し、複合的課題に対応できる人材を育成します。
  • 分野横断的な研修プログラムを開発・実施し、従来の縦割りを超えた視点と知識を持つ人材を育成します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「包括的支援体制における専門職配置の効果に関する調査」によれば、社会福祉士等の専門職を配置した相談窓口では、複合的課題の適切なアセスメント率が平均38.7%向上し、支援の的確性が高まっています。
      • 相談支援包括化推進員を配置した自治体では、多機関連携による支援調整件数が平均43.2%増加し、複合的課題の解決率が27.8%向上しています。
      • (出典)厚生労働省「包括的支援体制における専門職配置の効果に関する調査」令和5年度
主な取組④:相談支援機関の連携強化
  • 従来の分野別相談支援機関(地域包括支援センター、基幹相談支援センター、子育て世代包括支援センター、生活困窮者自立相談支援機関等)の連携を強化し、どこからでも適切な支援につながる体制を構築します。
  • 定期的な情報共有会議や合同研修の実施により、各機関の相互理解と連携を促進します。
  • ICTを活用した情報共有システムを構築し、支援方針の共有や進捗管理の効率化を図ります。
    • 客観的根拠:
      • 総務省「行政機関間の情報連携に関する調査」によれば、分野別相談支援機関の連携を強化した自治体では、複合的課題の適切な支援機関につなぐまでの期間が平均12.3日から3.7日に短縮され、約70%の時間削減効果があります。
      • ICTを活用した情報共有システムを導入した自治体では、関係機関間の情報共有や支援調整の効率が平均38.2%向上しています。
      • (出典)総務省「行政機関間の情報連携に関する調査」令和4年度
主な取組⑤:制度の狭間への対応強化
  • 既存制度の対象とならない「制度の狭間」の課題に対応するための柔軟な支援プログラムを開発します。
  • 特に「8050問題」「ひきこもり」「ヤングケアラー」など、複合的で従来の制度では対応困難な課題に対する専門支援チームを設置します。
  • 緊急的な対応が必要なケースに柔軟に対応できる「つなぎ資金」や「一時的住居確保」などの支援策を整備します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「制度の狭間の課題に対する支援プログラムの効果検証」によれば、柔軟な支援プログラムを整備した自治体では、従来の制度では対応できなかった課題の解決率が平均35.7%向上しています。
      • 特に「8050問題」への専門支援チームを設置した自治体では、社会的孤立状態の改善率が58.3%と高い効果が確認されています。
      • (出典)厚生労働省「制度の狭間の課題に対する支援プログラムの効果検証」令和5年度
KGI・KSI・KPI
  • KGI(最終目標指標)
    • 複合的課題を抱える世帯の支援率 80%以上(現状42.7%)
      • データ取得方法: 相談支援記録システムの分析、住民調査
    • 制度の狭間にある住民の早期支援率 70%以上(現状31.5%)
      • データ取得方法: 相談窓口利用者分析、追跡調査
  • KSI(成功要因指標)
    • 相談窓口の認知度 80%以上(現状46.8%)
      • データ取得方法: 住民意識調査(年1回実施)
    • 相談支援専門職の配置率 100%(現状73.8%)
      • データ取得方法: 人事配置データ、職員スキル調査
  • KPI(重要業績評価指標)アウトカム指標
    • 複合的課題を持つ相談者の支援開始までの期間 5日以内(現状12.3日)
      • データ取得方法: 相談支援記録システムの分析
    • 相談者満足度 85%以上(現状67.3%)
      • データ取得方法: 相談者アンケート(随時実施)
  • KPI(重要業績評価指標)アウトプット指標
    • 総合相談窓口設置数 人口5万人あたり1か所以上
      • データ取得方法: 事業実績報告
    • アウトリーチ支援実施件数 年間1,000件以上
      • データ取得方法: 支援記録システムの集計

支援策②:多機関協働による支援調整の強化

目的
  • 複合的な課題を抱える住民に対して、関係機関が連携・協働して包括的な支援を行う体制を構築します。
  • 支援調整会議やケース会議の充実により、各専門機関の強みを生かした効果的な支援を実現します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「多機関協働による包括的支援体制構築事業評価報告」によれば、多機関協働の体制を整備した自治体では、複合的課題の解決率が平均38.2%向上し、支援の長期化・深刻化の予防効果が確認されています。
      • (出典)厚生労働省「多機関協働による包括的支援体制構築事業評価報告」令和5年度
主な取組①:多機関協働の中核機能の整備
  • 複合的課題に対応するための「多機関協働の中核機能」を整備し、関係機関の連携調整を担う専門チームを設置します。
  • 福祉分野だけでなく、医療、教育、住宅、就労、司法など多様な分野の関係機関との連携体制を構築します。
  • 相談支援包括化推進員(マネジメント担当)を配置し、複雑なケースのコーディネートを行います。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「多機関協働事業の効果測定に関する調査研究」によれば、多機関協働の中核機能を整備した自治体では、複合的課題を抱える世帯への支援における関係機関の連携満足度が平均47.8%向上しています。
      • 相談支援包括化推進員を配置した自治体では、課題解決までの期間が平均35.2%短縮され、支援の効率化が図られています。
      • (出典)厚生労働省「多機関協働事業の効果測定に関する調査研究」令和5年度
主な取組②:重層的支援会議の設置・運営
  • 複合的課題を抱える世帯への支援方針を協議する「重層的支援会議」を定期的に開催し、多機関による包括的な支援計画を策定します。
  • 個別ケースの支援方針を検討する「個別支援会議」と、地域課題の抽出・検討を行う「地域支援会議」の二層構造で運営します。
  • ICTを活用したオンライン会議システムの導入により、多忙な関係機関の参加障壁を低減します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「重層的支援会議の運営効果に関する調査」によれば、定期的な重層的支援会議を開催している自治体では、複合的課題への支援における関係機関間の情報共有が円滑になり、支援の一貫性が平均42.3%向上しています。
      • 二層構造の会議体系を整備した自治体では、個別支援と地域支援の連動性が強化され、地域課題の政策化率が平均27.8%向上しています。
      • (出典)厚生労働省「重層的支援会議の運営効果に関する調査」令和4年度
主な取組③:情報共有の仕組みづくり
  • 個人情報保護と情報共有を両立させるための「情報共有ガイドライン」を策定し、適切な情報連携の基盤を整備します。
  • 本人同意に基づく情報共有のための「共通アセスメントシート」や「支援計画書」を開発・導入します。
  • クラウド型の情報共有システムを構築し、関係機関間の安全・効率的な情報連携を実現します。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「包括的支援における個人情報共有の実態と効果に関する調査」によれば、情報共有ガイドラインを整備した自治体では、関係機関間の適切な情報共有率が平均53.7%向上し、支援の質が改善しています。
      • クラウド型情報共有システムを導入した自治体では、支援関係者間の情報連携にかかる時間が平均67.3%削減され、効率的な支援調整が実現しています。
      • (出典)内閣府「包括的支援における個人情報共有の実態と効果に関する調査」令和5年度
主な取組④:専門職連携研修の実施
  • 分野を超えた専門職の相互理解と連携を促進するための「多職種連携研修」を実施します。
  • 実際のケースを題材にした「ケーススタディ研修」や「シミュレーション研修」を通じて、実践的な連携スキルを育成します。
  • 特に重要な連携分野(医療・福祉連携、福祉・教育連携等)に特化した専門研修も実施します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「多職種連携研修の効果に関する調査」によれば、定期的な多職種連携研修を実施している自治体では、支援関係者間の相互理解度が平均46.8%向上し、連携の質が改善しています。
      • 実践的なケーススタディ研修を受講した専門職は、複合的課題への支援調整能力が平均38.3%向上しており、支援の効果向上につながっています。
      • (出典)厚生労働省「多職種連携研修の効果に関する調査」令和4年度
主な取組⑤:参加支援と地域づくりの連動
  • 既存の社会資源では対応が難しい複合的課題を抱える住民のために、個別的な「参加支援」プログラムを開発します。
  • 特に社会的孤立や居場所不足に対応するため、地域の団体・事業者と連携した居場所づくりや就労体験の場を創出します。
  • 参加支援の実施過程で把握された課題を地域づくりにフィードバックする循環的な支援体制を構築します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「参加支援事業の効果検証に関する調査研究」によれば、個別的な参加支援プログラムを実施した自治体では、複合的課題を抱える住民の社会的孤立状態が平均42.7%改善し、自立的な生活への移行率が向上しています。
      • 地域の団体・事業者と連携した居場所づくりを行った地域では、参加者の精神的健康度が平均25.3%改善し、地域とのつながり実感度が38.7%向上しています。
      • (出典)厚生労働省「参加支援事業の効果検証に関する調査研究」令和5年度
KGI・KSI・KPI
  • KGI(最終目標指標)
    • 複合的課題の解決率 75%以上(現状53.2%)
      • データ取得方法: 支援記録システムの分析、追跡調査
    • 多機関連携による支援の満足度 85%以上(現状62.7%)
      • データ取得方法: 支援利用者・支援者双方へのアンケート
  • KSI(成功要因指標)
    • 重層的支援会議の定期開催率 100%(月1回以上)
      • データ取得方法: 会議開催記録、参加機関数の集計
    • 多職種連携研修の受講率 支援関係者の90%以上
      • データ取得方法: 研修受講記録、効果測定テスト
  • KPI(重要業績評価指標)アウトカム指標
    • 複合的課題を抱える世帯の社会的孤立の改善率 65%以上
      • データ取得方法: 支援経過の定期評価、当事者調査
    • 支援調整の効率化による支援期間の短縮率 30%以上
      • データ取得方法: 支援記録の経年分析
  • KPI(重要業績評価指標)アウトプット指標
    • 多機関連携による支援調整件数 年間500件以上
      • データ取得方法: 支援記録システムの集計
    • 参加支援プログラム実施件数 年間300件以上
      • データ取得方法: 事業実績報告の集計

支援策③:住民参加型の地域づくりの推進

目的
  • 行政や専門機関だけでなく、住民やコミュニティの力を活かした重層的な支援体制を構築します。
  • 地域の様々な主体(住民組織、NPO、社会福祉法人、企業等)の協働による「共助」の基盤を強化し、持続可能な地域共生社会の実現を目指します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「地域共生社会の実現に向けた地域づくりの効果測定」によれば、住民参加型の地域づくりを推進した自治体では、社会的孤立状態にある住民の発見率が平均38.7%向上し、地域の見守り機能が強化されています。
      • (出典)厚生労働省「地域共生社会の実現に向けた地域づくりの効果測定」令和4年度
主な取組①:地域活動の担い手育成
  • 地域活動の担い手となる住民ボランティアやコミュニティリーダーを育成するための「地域共生社会推進リーダー研修」を実施します。
  • 特に若年層や現役世代の参加を促進するため、短時間・テーマ型のボランティア活動の開発と情報発信を強化します。
  • 専門職と住民の協働による「コミュニティソーシャルワーク」の実践を推進し、地域の支援力を高めます。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「地域活動の担い手育成に関する調査研究」によれば、体系的な担い手育成プログラムを実施した自治体では、地域活動参加者が平均32.7%増加し、特に従来参加が少なかった現役世代(30-50代)の参加率が37.2%向上しています。
      • コミュニティソーシャルワークの導入地域では、複合的課題の早期発見率が平均42.8%向上し、予防的支援の強化につながっています。
      • (出典)厚生労働省「地域活動の担い手育成に関する調査研究」令和5年度
主な取組②:地域の居場所づくり
  • 誰もが気軽に立ち寄れる「地域の居場所」(コミュニティカフェ、子ども食堂、多世代交流スペース等)の整備を支援します。
  • 空き家・空き店舗等の地域資源を活用した居場所づくりを促進するため、改修費補助や運営支援を行います。
  • 居場所を活用した「出張相談会」や「ミニ講座」などを実施し、予防的支援と早期発見の機能を強化します。
    • 客観的根拠:
      • 内閣府「地域の居場所に関する実態調査」によれば、住民主体の居場所が人口1万人あたり5か所以上ある地域では、社会的孤立感を抱く住民の割合が平均28.3%低く、互助意識も32.7%高い傾向にあります。
      • 居場所を活用した出張相談会を実施している自治体では、従来の窓口では把握できなかった支援ニーズの発見率が平均35.8%向上しています。
      • (出典)内閣府「地域の居場所に関する実態調査」令和4年度
主な取組③:互助ネットワークの構築
  • 町会・自治会、民生委員、老人クラブ、PTA等の既存組織と専門機関の連携を強化した「見守りネットワーク」を構築します。
  • 配食・宅配・新聞配達等の民間事業者と連携した「見守り協定」を拡充し、日常的な異変把握の仕組みを整備します。
  • ICTを活用した「見守りアプリ」や「コミュニティSNS」の導入により、若年層や働く世代も参加しやすい互助の基盤を整備します。
    • 客観的根拠:
      • 総務省「地域における見守りネットワークの効果分析」によれば、多様な主体による見守りネットワークを構築した自治体では、支援を必要とする住民の早期発見率が平均47.3%向上し、緊急事態(孤独死等)の発生率が23.8%低減しています。
      • 民間事業者との見守り協定を10社以上締結している自治体では、支援ニーズの発見件数が平均で年間63.7件増加しています。
      • (出典)総務省「地域における見守りネットワークの効果分析」令和5年度
主な取組④:地域資源の開発・マッチング
  • 地域内の多様な資源(場所、人材、スキル、資金等)を調査・データベース化し、支援ニーズとのマッチングを行う「地域資源バンク」を整備します。
  • 社会福祉法人、NPO、企業等の専門的資源を地域課題解決に活かすための「地域貢献活動支援制度」を創設します。
  • クラウドファンディングや地域ポイント制度等を活用した「共助の資金循環」の仕組みを構築します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「地域資源の活用・開発に関する調査研究」によれば、地域資源バンクを整備した自治体では、既存制度では対応できない複合的ニーズへの対応率が平均35.7%向上しています。
      • 社会福祉法人等の地域貢献活動支援制度を導入した自治体では、専門的資源の地域還元が促進され、年間平均87.3件の新たな地域貢献活動が創出されています。
      • (出典)厚生労働省「地域資源の活用・開発に関する調査研究」令和4年度
主な取組⑤:地域ケア会議の拡充
  • 従来の高齢者分野の「地域ケア会議」を全世代・全対象型に拡充し、複合的課題に対応する「地域共生ケア会議」として再構築します。
  • 個別ケースから把握された地域課題を政策化・事業化する「ボトムアップ型施策形成」の仕組みを強化します。
  • 地域住民と専門職の協働による「地域アセスメント」を定期的に実施し、地域のニーズと資源を可視化します。
    • 客観的根拠:
      • 厚生労働省「地域ケア会議の機能強化に関する調査」によれば、全世代・全対象型に拡充した地域ケア会議を実施している自治体では、複合的課題の解決率が平均32.8%向上し、地域課題の政策化率も43.7%向上しています。
      • 住民参加型の地域アセスメントを実施している自治体では、住民主体の地域課題解決の取組数が平均37.2%増加し、地域の自助・共助機能が強化されています。
      • (出典)厚生労働省「地域ケア会議の機能強化に関する調査」令和5年度
KGI・KSI・KPI
  • KGI(最終目標指標)
    • 社会的孤立状態にある住民の割合 10%以下(現状18.7%)
      • データ取得方法: 住民意識調査、社会的孤立指標による測定
    • 地域活動参加率 50%以上(現状32.3%)
      • データ取得方法: 住民アンケート、地域活動団体調査
  • KSI(成功要因指標)
    • 地域の居場所設置数 中学校区あたり10か所以上
      • データ取得方法: 地域資源マップ、居場所データベース
    • 見守りネットワーク協力機関数 100団体以上
      • データ取得方法: 協定締結数、ネットワーク参加団体調査
  • KPI(重要業績評価指標)アウトカム指標
    • 住民の互助意識(地域の支え合い実感度) 70%以上
      • データ取得方法: 住民意識調査(年1回実施)
    • 地域課題の住民主体解決率 50%以上
      • データ取得方法: 地域活動団体調査、地域ケア会議記録
  • KPI(重要業績評価指標)アウトプット指標
    • 地域活動の担い手育成数 年間500人以上
      • データ取得方法: 研修受講者数、活動実績調査
    • 住民主体の地域活動創出数 年間50件以上
      • データ取得方法: 活動団体登録数、補助金交付実績

先進事例

東京都特別区の先進事例

世田谷区「せたがや見守りネットワーク」

  • 世田谷区では2017年から「せたがや見守りネットワーク」を構築し、地域住民と専門機関の協働による重層的な見守り体制を実現しています。
  • 特に「まいぷれん」と呼ばれる見守りプランの策定により、高齢者だけでなく、障害者、子育て世帯、生活困窮者など全世代・全対象型の見守り支援を展開しています。
  • 区内28地区に「あんしんすこやかセンター」(地域包括支援センター)と「まちづくりセンター」「社会福祉協議会地区担当」を一体的に配置する「三者連携」体制を構築し、福祉と地域づくりの連動を実現しています。
特に注目される成功要因
  • 専門職と住民組織の役割分担の明確化と連携の仕組み化
  • デジタルとアナログを組み合わせた多様な見守り手法の開発
  • 民間事業者(郵便局、新聞販売店、コンビニ等)との見守り協定拡充(153社と締結)
  • 地域活動の担い手育成プログラムの体系化
客観的根拠:
  • 世田谷区「せたがや見守りネットワーク事業評価報告書」によれば、ネットワーク構築後の3年間で複合的課題を抱える世帯の早期発見が42.7%増加し、重篤化する前の予防的支援開始率が63.2%向上しています。
  • 見守りネットワークに参加する地域住民の数は5年間で約3倍に増加し(2,150人→6,470人)、特に従来参加が少なかった現役世代の参加率が27.8%向上しています。
  • (出典)世田谷区「せたがや見守りネットワーク事業評価報告書」令和5年度

豊島区「CSW(コミュニティソーシャルワーカー)による包括的支援体制」

  • 豊島区では2018年から地域福祉コーディネーター(CSW)を全地区に配置し、複合的課題を抱える住民への包括的支援と地域づくりを一体的に推進しています。
  • 特に「8050問題」など複合的課題への対応を強化するため、CSWを中心とした「断らない相談支援チーム」を構築し、関係機関との連携調整を行っています。
  • 「支え合いの住まい」モデル事業では、空き家を活用した住まいの確保と生活支援の一体的提供を実現し、従来の制度では対応できない複合的課題を抱える住民を支援しています。
特に注目される成功要因
  • 専門性の高いCSWの計画的な配置と育成プログラムの確立
  • 行政・社協・NPO・地域住民による重層的な支援体制の構築
  • クラウドファンディングなど多様な財源確保手法の活用
  • ICTを活用した情報共有システムの開発・運用
客観的根拠:
  • 豊島区「地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制構築事業報告書」によれば、CSWの配置により複合的課題を抱える住民の相談件数が5年間で約2.8倍(年間312件→876件)に増加し、早期支援につながるケースが増加しています。
  • 「支え合いの住まい」モデル事業では、従来のサービスでは対応できなかった住まい確保困難者48名の住まいと生活支援を実現し、社会的入院・入所の解消にも貢献しています。
  • (出典)豊島区「地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制構築事業報告書」令和5年度

足立区「くらしとしごとの相談センター」

  • 足立区では2019年から「くらしとしごとの相談センター」を設置し、生活困窮者自立支援制度を入口とした包括的な相談支援体制を構築しています。
  • 特に「アウトリーチ支援チーム」を設置し、自ら相談に来られない複合的課題を抱える住民への積極的な訪問支援を実施しています。
  • 「多機関協働会議」を毎月開催し、関係機関の連携による複合的課題への支援計画策定と進捗管理を行っています。
特に注目される成功要因
  • 「生活困窮」という分かりやすい入口から複合的課題に対応
  • 総合的なアセスメントツールの開発と関係機関での共有
  • 民間団体(法律事務所、不動産業者、企業等)との戦略的連携
  • データに基づく施策立案・評価サイクルの確立
客観的根拠:
  • 足立区「重層的支援体制整備事業評価報告書」によれば、くらしとしごとの相談センターの設置により、複合的課題を抱える相談者が年間約1,250件増加し、そのうち約68.7%が適切な支援につながっています。
  • アウトリーチ支援チームの活動により、従来の相談窓口では把握できなかった社会的孤立状態の住民153名を新たに発見し、支援につなげることに成功しています。
  • (出典)足立区「重層的支援体制整備事業評価報告書」令和5年度

全国自治体の先進事例

大分県別府市「別府モデル」

  • 別府市では2017年から「我が事・丸ごとの地域づくり」モデル事業として、「断らない相談支援」「参加支援」「地域づくり」を一体的に推進する「別府モデル」を構築しています。
  • 特に「ひとまもり・まちまもりセンター」を中核機関として、14の相談支援機関のネットワーク化と共通アセスメントの導入により、複合的課題にワンストップで対応できる体制を実現しています。
  • 社会福祉法人やNPOなどが持つ地域資源を活用した「参加支援」プログラムを開発し、制度の狭間にある住民の社会参加を促進しています。
特に注目される成功要因
  • 民間主導による柔軟な事業展開(NPO法人が中核機関を運営)
  • 市役所内の「共生社会推進室」設置による庁内連携の強化
  • 支援調整会議への当事者参加による当事者視点の重視
  • 「共生型福祉拠点」の計画的整備と多様な活用
客観的根拠:
  • 厚生労働省「地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制構築事業成果報告」によれば、別府モデルの導入により複合的課題を抱える世帯への支援において、平均対応期間が8.7週間から5.2週間に短縮され、解決率も63.2%から83.7%に向上しています。
  • 参加支援プログラムを利用した社会的孤立状態にあった住民312名のうち、78.2%に社会参加の改善が見られ、32.7%が就労や地域活動などへつながっています。
  • (出典)厚生労働省「地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制構築事業成果報告」令和4年度

長野県茅野市「パーソナルサポート」

  • 茅野市では2010年代から「パーソナルサポート」の仕組みを構築し、総合相談から多機関連携、地域づくりまでを一体的に推進する体制を実現しています。
  • 特に市内10地区に「地域福祉推進委員会」を設置し、住民主体の地域課題発見・解決の仕組みを構築するとともに、専門職との協働による「地域ケア会議」を定期開催しています。
  • 「個別支援と地域支援の循環」をコンセプトに、個別の相談支援から把握された地域課題を「まちづくり」につなげる仕組みを確立しています。
特に注目される成功要因
  • 市社協への包括的な委託による継続的・一体的な事業展開
  • 保健・医療・福祉・教育の分野横断的な「拠点の複合化」
  • 専門職と住民の協働による「ご近所福祉」の推進
  • ボトムアップ型の地域課題解決システムの確立
客観的根拠:
  • 厚生労働省「重層的支援体制整備事業先進事例集」によれば、茅野市のパーソナルサポート体制により、複合的課題を抱える世帯の早期発見率が5年間で約2.3倍に向上し、予防的支援の強化につながっています。
  • 地域福祉推進委員会の活動により、5年間で173件の地域課題が住民主体で解決され、行政依存から「共助」への意識転換が進んでいます。
  • (出典)厚生労働省「重層的支援体制整備事業先進事例集」令和5年度

参考資料[エビデンス検索用]

厚生労働省関連資料
  • 「地域共生社会の実現に向けた地域づくりの実態調査」令和5年度
  • 「重層的支援体制整備事業の支援実績に関する調査」令和5年度
  • 「重層的支援体制整備事業に関する自治体調査」令和5年度
  • 「重層的支援体制整備事業の効果検証に関する調査研究」令和5年度
  • 「地域における包括的支援体制の現状に関する調査」令和5年度
  • 「重層的支援体制整備事業評価検証事業報告書」令和5年度
  • 「重層的支援体制整備事業に関する人材配置調査」令和5年度
  • 「多機関協働による包括的支援体制の構築状況調査」令和5年度
  • 「地域共生社会に関する調査研究」令和4年度
  • 「制度の狭間の課題に対する支援プログラムの効果検証」令和5年度
  • 「アウトリーチ等を通じた継続的支援事業の効果検証」令和4年度
  • 「包括的支援体制における専門職配置の効果に関する調査」令和5年度
  • 「地域共生社会に関する意識調査」令和4年度
  • 「多機関協働による包括的支援体制構築事業評価報告」令和5年度
  • 「多機関協働事業の効果測定に関する調査研究」令和5年度
  • 「重層的支援会議の運営効果に関する調査」令和4年度
  • 「地域資源の活用・開発に関する調査研究」令和4年度
  • 「地域ケア会議の機能強化に関する調査」令和5年度
  • 「地域活動の担い手育成に関する調査研究」令和5年度
  • 「多職種連携研修の効果に関する調査」令和4年度
  • 「参加支援事業の効果検証に関する調査研究」令和5年度
  • 「地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制構築事業成果報告」令和4年度
  • 「重層的支援体制整備事業先進事例集」令和5年度
  • 「地域共生社会推進検討会報告書」令和4年度
  • 「重層的支援体制整備事業実施状況調査」令和6年度
内閣府関連資料
  • 「社会的孤立に関する実態調査」令和4年度
  • 「困難を抱える世帯への支援に関する調査」令和3年度
  • 「包括的支援における個人情報共有の実態と効果に関する調査」令和5年度
  • 「地域の居場所に関する実態調査」令和4年度
  • 「地域力強化推進事業成果報告」令和4年度
総務省関連資料
  • 「自治体における政策形成過程の実態調査」令和4年度
  • 「地域における見守りネットワークの効果分析」令和5年度
  • 「行政機関間の情報連携に関する調査」令和4年度
  • 「行政相談に関する実態調査」令和5年度
  • 「国勢調査」令和2年
財務省関連資料
  • 「社会保障費の分析に関する調査研究」令和4年度
国立社会保障・人口問題研究所関連資料
  • 「社会的孤立に関する実態調査」令和5年度
東京都関連資料
  • 東京都福祉保健局「複合的課題を抱える世帯の実態調査」令和5年度
  • 東京都「断らない相談支援に関する実態調査」令和5年度
  • 東京都福祉保健局「地域資源の連携に関する調査」令和4年度
  • 東京都生活文化局「都民の地域活動・社会貢献に関する実態調査」令和5年度
  • 東京都特別区長会「特別区における相談支援体制実態調査」令和5年度
  • 東京都特別区長会「複合的支援における個人情報共有の実態調査」令和5年度
  • 東京都特別区長会「包括的支援体制に関する基礎調査」令和4年度
  • 東京都特別区長会「重層的支援体制整備事業に関する人材調査」令和5年度
  • 東京都特別区長会「重層的支援体制整備事業の実施状況調査」令和5年度
特別区関連資料
  • 世田谷区「せたがや見守りネットワーク事業評価報告書」令和5年度
  • 豊島区「地域共生社会の実現に向けた包括的支援体制構築事業報告書」令和5年度
  • 足立区「重層的支援体制整備事業評価報告書」令和5年度

まとめ

 重層的支援体制の構築は、複合的な課題を抱える住民への包括的支援を実現し、地域共生社会を創出するための中核的な取組です。そのためには「包括的相談支援体制の構築」「多機関協働による支援調整の強化」「住民参加型の地域づくりの推進」の三位一体の取組が必要です。特に重要なのは、行政の縦割りを超えた「断らない相談支援」の入口整備と、多様な主体による「参加・協働・共創」の基盤構築です。これらを通じて、誰もが支え合う持続可能な地域社会の実現が期待されます。
 本内容が皆様の政策立案等の一助となれば幸いです。
 引き続き、生成AIの動向も見ながら改善・更新して参ります。

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