地域型保育

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はじめに

※本記事はAIが生成したものを加工して掲載しています。
※各施策についての理解の深度化や、政策立案のアイデア探しを目的にしています。
※生成AIの進化にあわせて作り直すため、ファクトチェックは今後行う予定です。
※掲載内容を使用する際は、各行政機関の公表資料を別途ご確認ください。

概要

 地域型保育事業とは、市町村の認可を受けた、0歳から2歳までの子どもを対象とする少人数(定員6人以上19人以下)の保育施設です。
 待機児童問題の解消、特に0~2歳児の受け皿を拡充することを目的に、2015年度から始まった「子ども・子育て支援新制度」の主要な施策の一つです。

 地域型保育事業には、以下の4つの類型があります。

  • 小規模保育事業: 定員6人以上19人以下の、比較的小規模な保育施設です。A型、B型、C型の3つのタイプがあり、保育士の配置基準や設備基準などが異なります。
  • 家庭的保育事業(保育ママ): 保育者の自宅などで、定員5人以下の少人数で保育を行います。家庭的な雰囲気の中で、きめ細やかな保育が提供されます。
  • 事業所内保育事業: 企業の事業所内などに設置され、従業員の子どもや地域の子どもを保育します。
  • 居宅訪問型保育事業: 障害や疾患などで個別のケアが必要な子どもや、保育所等が近くにないなどの理由で、保護者の自宅で1対1の保育を行います。

意義

 地域型保育事業は、待機児童問題の解消、特に0歳から2歳児の保育ニーズに対応する上で、以下のような重要な意義を持っています。

  • 待機児童解消への貢献: 認可保育所の整備には時間がかかる一方、地域型保育事業は比較的短期間で開設できるため、待機児童の早期解消に貢献します。
    • 内閣府の資料によると、2015年の新制度開始前の待機児童数は23,167人でしたが、地域型保育事業の拡充などにより、2022年には2,944人まで減少しました。
  • 多様な保育ニーズへの対応: 少人数保育であるため、一人ひとりの子どもの発達状況や個性に応じた、きめ細やかな保育が提供できます。
    • 特に0歳から2歳児は、発達の個人差が大きく、家庭的な環境での保育が望ましいとされています。
  • 地域における子育て支援の充実: 地域型保育事業は、地域の実情に応じた保育サービスを提供することで、地域全体の子育て支援機能を強化します。
    • 例えば、商店街の空き店舗や、マンションの空きスペースなどを活用した保育施設の設置が進んでいます。
  • 保護者の就労支援: 保育の受け皿が増えることで、保護者の就労継続や就労希望の実現を支援し、女性の活躍推進にもつながります。
    • 内閣府の調査によると、第1子出産前後の女性の継続就業率は、2010~2014年には46.9%でしたが、2015~2019年には53.1%に上昇しました。これは、地域型保育事業の拡充による保育の受け皿拡大が一因と考えられます。
  • 多様な事業者の参入促進: 地域型保育事業は、NPO法人や株式会社など、多様な事業者の参入を促進し、保育サービスの質の向上や多様化につながります。

歴史

 地域型保育事業は、2015年度に開始された「子ども・子育て支援新制度」の中核的な施策として位置づけられています。それ以前にも、類似の制度は存在していましたが、新制度によって、より明確な制度として確立されました。

  • 2000年代以前:
    • 家庭的保育事業(保育ママ): 1960年代から、主に市町村の独自事業として実施されていました。
    • 小規模保育: 一部の自治体で、認可外保育施設として、小規模な保育所が運営されていました。
  • 2000年代:
    • 認証保育所制度(東京都): 2001年に東京都が独自の制度として開始。一定の基準を満たした認可外保育施設を認証し、利用料補助などを行いました。
    • 多様な主体による保育参入: 2000年の児童福祉法改正により、株式会社などの参入が一部可能になりました。
  • 2010年代:
    • 「子ども・子育て支援新制度」の検討開始: 2012年に「子ども・子育て関連3法」が成立し、新制度の導入が決定。
    • 地域型保育事業の創設(2015年度): 新制度の開始とともに、地域型保育事業が制度化されました。小規模保育事業、家庭的保育事業、事業所内保育事業、居宅訪問型保育事業の4類型が設けられました。
    • 待機児童解消加速化プラン(2013年):政府は待機児童解消のため、「待機児童解消加速化プラン」を策定。地域型保育事業の推進も盛り込まれました。
    • 「子育て安心プラン」(2018年): 待機児童問題の更なる解消を目指し、「子育て安心プラン」が策定され、地域型保育のさらなる拡充が図られました。
  • 2020年代以降:
    • 「新子育て安心プラン」(2021年): 2021年度から2024年度末までの4年間で、約14万人分の保育の受け皿を整備することを目標とし、地域型保育事業の更なる推進が計画されています。
    • 「こども誰でも通園制度(仮称)」の検討開始(2023年): 親が就労していなくても時間単位で保育所などを利用できる制度の導入が検討され、地域型保育事業もその対象となることが想定されています。
    • 保育人材の確保、保育の質の維持・向上は、現在も継続的な課題となっています。

課題

個人の課題

  • 保護者の課題
    • 課題:保育の質の確保への不安
      • 詳細: 地域型保育事業は、認可保育所に比べて施設や設備、保育士の配置基準が緩やかであるため、保育の質に対する不安を持つ保護者がいます。特に、家庭的保育事業(保育ママ)や居宅訪問型保育事業では、保育者の個人的な資質に依存する部分が大きいため、不安を感じやすい傾向があります。
      • 客観的根拠: 具体的な数値データは、特定の調査結果を引用する必要がありますが、一般論として、認可外保育施設に対する保護者の不安は、報道やインターネット上の情報などから推察できます。
    • 課題:情報収集の難しさ
      • 詳細: 地域型保育事業は、認可保育所に比べて情報公開が進んでいない場合があり、保護者が施設の情報を入手しにくいことがあります。施設のホームページがない、見学が自由にできない、口コミ情報が少ないなど、情報収集に苦労するケースが見られます。
      • 客観的根拠: 各自治体のホームページでの情報公開状況や、保護者向けの情報提供体制などを比較することで、情報収集の難易度をある程度把握できます。
    • 課題:利用料の負担
      • 詳細: 地域型保育事業の利用料は、認可保育所に比べて高額になる場合があります。これは、国や自治体からの補助金が認可保育所に比べて少ない場合があるためです。また、給食費や教材費などが別途徴収されることもあります。
      • 客観的根拠: 各自治体の保育料に関する資料や、地域型保育事業の利用料に関する調査結果などを参照することで、具体的な負担額を把握できます。
    • 課題:利用時間や曜日の制約
      • 詳細: 地域型保育事業は、施設の開所時間や曜日が限られている場合があります。特に、土日祝日や夜間の保育に対応していない施設が多く、保護者の就労形態によっては利用が難しい場合があります。
      • 客観的根拠: 各施設の開所時間や曜日に関する情報を収集し、保護者の就労状況と照らし合わせることで、利用の制約を把握できます。
    • 課題:送迎の負担
      • 詳細:居宅訪問型保育以外は保護者による送迎が必要となります。
      • 客観的根拠: 送迎バスがないことが多いので、各施設の送迎に関する情報を収集する必要があります。
  • 保育者の課題
    • 課題:専門性の向上
      • 詳細: 地域型保育事業の保育者は、保育士資格を持つことが義務付けられていますが、研修機会が限られている場合があり、専門性の向上に課題があります。特に、小規模な施設では、OJT(職場内研修)が中心となり、外部研修に参加する機会が少ない傾向があります。
      • 客観的根拠: 保育士の研修受講状況に関する調査結果や、地域型保育事業の従事者に対する研修制度の整備状況などを参照することで、課題の深刻度を把握できます。
    • 課題:労働条件の改善
      • 詳細: 地域型保育事業の保育者は、認可保育所に比べて給与や労働時間などの労働条件が厳しい場合があります。特に、小規模な施設では、経営基盤が脆弱であるため、十分な待遇を確保することが難しい傾向があります。
      • 客観的根拠: 地域型保育事業の従事者の給与や労働時間に関する調査結果や、労働条件に関するアンケート調査などを参照することで、具体的な状況を把握できます。
    • 課題:孤立感や負担感
      • 詳細: 家庭的保育事業(保育ママ)や居宅訪問型保育事業の保育者は、一人で保育を行うため、孤立感や負担感を感じやすい傾向があります。また、小規模な施設では、保育者が少人数であるため、相談相手が少なく、精神的な負担が大きい場合があります。
      • 客観的根拠: 保育者のメンタルヘルスに関する調査結果や、相談体制の整備状況などを参照することで、課題の深刻度を把握できます。

社会の課題

  • 課題:待機児童問題の解消
    • 詳細: 地域型保育事業は、待機児童問題の解消に一定の貢献をしていますが、依然として待機児童は存在し、特に都市部や特定の年齢層(1歳児など)で深刻です。
    • 客観的根拠: 厚生労働省が毎年発表している「保育所等関連状況取りまとめ」によると、2022年の待機児童数は2,944人であり、前年より減少しているものの、依然として課題が残っています。
  • 課題:保育の質の格差
    • 詳細: 地域型保育事業は、認可保育所に比べて施設や設備、保育士の配置基準が緩やかであるため、保育の質にばらつきが生じる可能性があります。
    • 客観的根拠: 厚生労働省の「全国保育士実態調査」などによると、保育士の経験年数や研修受講状況には、施設の種類によって差が見られます。
  • 課題:地域における子育て支援体制の格差
    • 詳細: 地域型保育事業は、市町村の裁量に委ねられている部分が大きいため、地域によって事業の実施状況や支援体制に差があります。
    • 客観的根拠: 各自治体の保育サービスに関する情報公開状況や、子育て支援施策の実施状況などを比較することで、地域格差を把握できます。
  • 課題:少子化の進行
    • 詳細: 少子化の進行により、子供の数が減少し、地域型保育事業のニーズも変化しています。特に地方など、保育利用児童がそもそもいない、減少している状況があります。
    • 客観的根拠: 2022年の出生数は初めて80万人を割って過去最少を更新し、少子化が加速しています。

行政の課題

  • 課題:財源の確保
    • 詳細: 地域型保育事業の運営には、国や自治体からの補助金が必要ですが、財源が限られているため、十分な補助が行き届かない場合があります。
    • 客観的根拠: 地方交付税の状況や、各自治体の保育関連予算の推移などを参照することで、財源の厳しさを把握できます。
  • 課題:指導監督体制の強化
    • 詳細: 地域型保育事業は、小規模で多様な形態であるため、指導監督が行き届きにくい場合があります。特に、家庭的保育事業(保育ママ)や居宅訪問型保育事業では、個別の状況把握が困難です。
    • 客観的根拠: 各自治体の指導監督体制(人員配置、監査頻度など)や、指導監督に関するガイドラインの整備状況などを参照することで、課題を把握できます。
  • 課題:情報公開の推進
    • 詳細: 地域型保育事業の情報公開は、認可保育所に比べて進んでいない場合があり、保護者が情報を入手しにくい状況があります。各自治体は、情報公開を積極的に進める必要があります。
    • 客観的根拠: 各自治体のホームページでの情報公開状況や、保護者向けの情報提供体制などを比較することで、情報公開の進捗状況を評価できます。
  • 課題:保育人材の確保と育成
    • 詳細: 地域型保育事業の保育者を確保し、育成するための研修機会の提供や、労働条件の改善が必要です。
    • 客観的根拠: 厚生労働省の「保育士確保プラン」や、各自治体の保育士確保に向けた取り組みなどを参照することで、課題解決に向けた施策の進捗状況を把握できます。
  • 課題:多様なニーズへの対応
    • 詳細: 障害児保育、病児保育、一時預かりなど、多様な保育ニーズに対応できる体制を整備する必要があります。
    • 客観的根拠: 各自治体の特別支援保育や病児保育、一時預かりの実施状況などを参照することで、多様なニーズへの対応状況を把握できます。
  • 課題:関係機関との連携強化
    • 詳細: 地域型保育事業を推進するためには、市町村内の関係部署(子育て支援課、保育課、健康福祉課など)や、地域の関係機関(保育所、幼稚園、認定こども園、児童相談所、保健センターなど)との連携を強化する必要があります。
    • 客観的根拠: 各自治体の関係機関との連携体制(会議の開催状況、情報共有の方法など)や、連携事例などを参照することで、連携の状況を評価できます。

これらの課題を放置した場合の推察

個人のレベル(保護者・子ども・保育者)

  • 保護者への影響
    • 就労の断念・制限: 保育の受け皿不足が解消されないため、保護者(特に女性)は就労を諦めたり、短時間勤務などの制約を受けたりする可能性があります。これにより、世帯収入が減少し、経済的な困窮につながるリスクが高まります。
    • 育児不安の増大: 質の低い保育や、情報不足による不安が解消されないため、保護者の育児ストレスが増大し、精神的な健康を損なう可能性があります。最悪の場合、児童虐待などの深刻な問題につながるリスクも否定できません。
    • 不公平感の増大: 認可保育所に入れない、あるいは希望する保育サービスを利用できないことへの不満が募り、社会に対する不信感につながる可能性があります。
    • 地域コミュニティからの孤立: 子育てを通じた地域とのつながりが希薄になり、孤立感を深める可能性があります。特に、転入者やひとり親家庭など、地域とのつながりが弱い保護者ほど、孤立のリスクが高まります。
  • 子どもへの影響
    • 発達の遅れ・阻害: 質の低い保育環境や、不適切な保育(虐待など)は、子どもの心身の発達に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、乳幼児期は発達の重要な時期であり、この時期の経験がその後の人生に大きな影響を与えることが指摘されています。
    • 自己肯定感の低下: 家庭環境や保育環境に問題がある場合、子どもは自己肯定感を育むことが難しくなり、将来的に社会生活に適応することが困難になる可能性があります。
    • 非認知能力の未発達: 遊びや集団生活を通じた学びの機会が不足すると、コミュニケーション能力、問題解決能力、協調性などの非認知能力の発達が阻害される可能性があります。
  • 保育者への影響
    • 離職率の増加: 労働条件の悪さや、専門性を活かせない環境、過度な負担などが続くと、保育者の離職率が高まり、保育の質の低下につながります。
    • バーンアウト(燃え尽き症候群): 過度な負担や孤立感、低い達成感などが続くと、保育者はバーンアウトに陥りやすく、精神的な健康を損なう可能性があります。
    • 専門性の低下: 研修機会の不足や、日々の業務に追われる状況が続くと、保育者の専門性が向上せず、保育の質の低下につながります。

社会のレベル

  • 少子化の加速: 保育の受け皿不足や、子育てに対する不安が解消されないと、出産をためらう人が増え、少子化がさらに加速する可能性があります。
  • 経済の停滞: 女性の就労率が低下し、労働力不足が深刻化することで、経済成長が阻害される可能性があります。また、子育て世帯の消費が低迷することで、内需が縮小し、経済全体の停滞につながる可能性があります。
  • 社会保障制度の破綻: 少子高齢化が進むと、年金、医療、介護などの社会保障制度を支える現役世代の負担が増大し、制度の維持が困難になる可能性があります。
  • 地域コミュニティの衰退: 子育て世代が地域から流出したり、地域とのつながりを失ったりすることで、地域コミュニティの活力が失われ、衰退につながる可能性があります。
  • 社会的格差の拡大: 保育サービスを利用できるかどうか、質の高い保育を受けられるかどうかによって、子どもの発達や将来の可能性に格差が生じる可能性があります。これは、教育格差、所得格差、ひいては社会全体の格差を拡大させる要因となります。
  • 治安の悪化:子育てを満足にできない保護者のストレスは、児童虐待のリスクを高めます。

行政のレベル

  • 信頼の失墜: 待機児童問題の解消や、保育の質の向上といった課題への対応が不十分であると、住民からの信頼を失い、行政運営に支障をきたす可能性があります。
  • 財政負担の増大: 少子化や経済の停滞により税収が減少する一方で、社会保障費や子育て支援にかかる費用は増大し、財政状況がさらに悪化する可能性があります。
  • 政策の失敗: 場当たり的な対応や、効果のない施策を繰り返すことで、問題がさらに深刻化し、解決がより困難になる可能性があります。
  • 人材不足の深刻化: 保育士不足が解消されないと、保育サービスの提供が困難になり、行政としての責任を果たせなくなる可能性があります。また、保育士不足は、他の職種(特に福祉分野)の人材不足にもつながる可能性があります。
  • 地方自治体の疲弊:特に地方においては、少子化による保育需要の減少と保育の質の確保、労働環境改善の両立は、非常に困難になっていきます。

上記の個人、社会、行政のレベルでの悪影響は、それぞれが相互に影響し合い、負の連鎖を引き起こす可能性があります。

例えば、

  1. 保育の受け皿不足
  2. 保護者の就労断念・制限
  3. 世帯収入の減少
  4. 子どもの貧困
  5. 教育格差の拡大
  6. 将来の労働力不足
  7. 経済の停滞
  8. 税収の減少
  9. 行政サービスの低下
  10. 住民の不満増大
  11. さらなる少子化

といった悪循環が考えられます。

 このような負の連鎖を防ぐためには、地域型保育事業の課題を放置せず、早急に、かつ包括的に対策を講じる必要があります。

行政が可能なあらゆる支援策と優先度の検討

 それぞれの支援策について、内容、理由、具体例、KGI(最終目標指標)・KSI(成功要因指標)・KPI(重要業績評価指標)アウトカム指標及びアウトプット指標を提示し、優先度を付与します。本内容は生成AIの企画立案機能を活用し、政策立案に資するアイデアを得ることを目的にしています(政策立案に活用するエビデンス集(客観的根拠)とは目的を別にしています)。

優先順位の考え方

 各支援策の優先順位は、以下の要素を総合的に勘案して決定。

  • 即効性・波及効果: 短期間で成果が見えやすく、待機児童解消や保育の質向上に直接的・間接的に貢献する施策
  • 実現可能性: 自治体が主体となって実施しやすく、既存の制度や資源を活用できる施策、法的な制約が少ない施策
  • 費用対効果: 投入する予算に対して、高い効果(待機児童数削減、保育の質向上、保育士の労働環境改善など)が見込める施策
  • 公平性・持続可能性: 特定の施設や事業者だけでなく、地域型保育事業全体にメリットがあり、長期的に継続可能な施策
  • 客観的根拠の有無: 効果が期待できる根拠となるデータや先行事例が存在するか

全体像と優先順位

優先度【高】

  1. 保育士の処遇改善・人材確保支援
  2. 地域型保育事業所の運営費補助
  3. 施設・設備整備への補助
  4. 研修・巡回指導による保育の質向上支援

優先度【中】

  1. 保護者向けの情報提供・相談支援
  2. 連携施設(認可保育所、幼稚園、認定こども園など)との連携強化支援
  3. 多様な保育ニーズへの対応支援(病児保育、障害児保育など)
  4. ICT化推進支援

優先度【低】

  1. 地域型保育事業所専用の共同施設(保育用品保管スペース、研修施設など)の整備
  2. 広報・啓発活動

各支援策の詳細

優先度【高】の支援策

保育士の処遇改善・人材確保支援
  • 内容:
    • 地域型保育事業所で働く保育士の給与加算(独自の加算制度、上乗せ補助)
    • 宿舎借り上げ支援制度の拡充(対象者拡大、補助額増額)
    • 保育士資格取得支援(奨学金制度、試験対策講座の実施)
    • 就職相談会・就職フェアの開催、就職準備金の支給
    • 保育士のキャリアアップ支援(研修機会の提供、リーダー研修の実施)
    • 保育補助者の配置支援(無資格者でも保育に関われるよう、研修制度を整備)
  • 理由:
    • 即効性・波及効果: 保育士不足は待機児童問題の大きな要因であり、処遇改善は喫緊の課題。給与改善は、保育士の確保・定着に直接的な効果があり、保育の質の向上にもつながる。
    • 実現可能性: 既存の制度(処遇改善等加算など)を活用・拡充することで、比較的早期に実施可能。
    • 費用対効果: 保育士不足が解消されれば、保育の受け皿拡大、ひいては待機児童解消に大きく貢献する。
    • 客観的根拠: 厚生労働省の「保育士の現状と主な取組」では、保育士不足の主な原因として、給与の低さや労働時間の長さが挙げられている。東京都福祉保健局の「東京都保育士実態調査」でも、同様の結果が示されている。
  • 具体例:
    • 市町村独自の給与加算制度を創設(例:月額1万円の加算)
    • 宿舎借り上げ支援制度の対象者を拡大(例:経験年数制限の緩和、単身者も対象に)
    • 保育士資格取得のための奨学金制度を創設(例:返済免除規定を設ける)
    • 保育士・保育所支援センターによる就職相談会を定期開催
  • KGI(最終目標指標):
    • 待機児童数ゼロ
    • 保育士の離職率の低下(例:5%以下)
    • 保育士の有効求人倍率の改善(例:1倍以下)
  • KSI(成功要因指標):
    • 保育士の平均給与の増加率(例:年3%増)
    • 宿舎借り上げ支援制度の利用率(例:対象者の50%以上)
    • 保育士資格取得支援制度の利用率と資格取得率
    • 就職相談会・フェアの参加者数と就職決定率
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトカム指標:
    • 保育士の平均勤続年数の増加
    • 保育士のストレスチェック結果の改善
    • 保護者アンケートによる保育の質への満足度向上
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトプット指標:
    • 給与加算制度の利用施設数・利用保育士数
    • 宿舎借り上げ支援制度の申請件数・承認件数
    • 保育士資格取得支援制度の申請者数・合格者数
    • 就職相談会・フェアの開催回数・参加者数
地域型保育事業所の運営費補助
  • 内容:
    • 基本分単価(基礎分単価)の引き上げ、または自治体独自の加算
    • 小規模保育事業B型・C型への財政支援の強化(A型と同等レベルへの引き上げ)
    • 家庭的保育事業(保育ママ)への補助金増額(運営費、研修費など)
    • 事業所内保育事業への補助金増額(地域枠の設置・運営へのインセンティブ)
    • 一時預かり事業への補助金増額
    • 賃借料補助の拡充(対象物件の拡大、補助額増額)
    • 光熱水費、通信費などの実費補助
  • 理由:
    • 即効性・波及効果: 運営費補助は、事業所の経営安定化に直結し、保育の質の維持・向上、ひいては保育の受け皿確保につながる。
    • 実現可能性: 既存の補助制度を拡充することで、比較的早期に実施可能。
    • 費用対効果: 安定的な運営は、保育士の確保・定着にもつながり、結果的に待機児童解消に貢献する。
    • 客観的根拠: 地域型保育事業は、認可保育所に比べて運営費が不安定になりやすい。特に、小規模保育事業B型・C型や家庭的保育事業は、財政基盤が脆弱である。
  • 具体例:
    • 市町村独自の基本分単価の加算制度を創設(例:定員規模に応じた加算)
    • 小規模保育事業B型・C型への補助金を増額(例:A型と同額に)
    • 家庭的保育事業への運営費補助を増額(例:児童一人当たりの単価を引き上げ)
    • 事業所内保育事業の地域枠設置に対し、運営費補助を加算
    • 一時預かり事業の利用料を低く抑えるため、補助金を増額。
  • KGI(最終目標指標):
    • 待機児童数ゼロ
    • 地域型保育事業所の閉鎖・休止件数の減少
    • 保育の質の向上(第三者評価、利用者アンケートなど)
  • KSI(成功要因指標):
    • 地域型保育事業所の経営状況の改善(収支差率の改善など)
    • 保育士の処遇改善(給与水準の向上、労働時間の短縮など)
    • 保育士の定着率の向上
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトカム指標:
    • 保育事故発生率の低下
    • 保護者アンケートによる保育の質への満足度向上
    • 保育士のストレスチェック結果の改善
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトプット指標:
    • 運営費補助の申請件数・承認件数
    • 補助金交付額
    • 各事業類型別の補助金受給施設数
施設・設備整備への補助
  • 内容:
    • 施設の新設・改修費用の補助(既存建物の活用、小規模改修も対象に)
    • 保育備品(遊具、教材、ICT機器など)の購入費用の補助
    • 安全対策設備(防犯カメラ、AED、防災備蓄品など)の導入費用の補助
    • バリアフリー化改修費用の補助
  • 理由:
    • 即効性・波及効果: 施設・設備の充実により、保育環境が改善され、保育の質の向上、子どもの安全確保に直接的につながる。
    • 実現可能性: 既存の補助制度を拡充したり、自治体独自の補助制度を創設することで対応可能。
    • 費用対効果: 良質な保育環境は、保護者の安心感につながり、地域型保育事業の利用促進、ひいては待機児童解消に貢献する。
    • 客観的根拠: 厚生労働省の「保育所等における保育環境改善のためのガイドライン」では、保育環境の質の向上のための具体的な方策が示されている。
  • 具体例:
    • 空き家、空き店舗、公営住宅の空きスペースなどを活用した施設整備への補助
    • 小規模な改修(トイレの洋式化、床暖房設置など)への補助
    • ICT機器(タブレット端末、保育業務支援システムなど)の導入補助
    • 防犯カメラ、オートロック、インターホンなどの設置費用補助
  • KGI(最終目標指標):
    • 待機児童数ゼロ
    • 保育の質の向上(第三者評価、利用者アンケートなど)
    • 保育事故発生率の低下
  • KSI(成功要因指標):
    • 施設・設備の充実度(保育室面積、園庭の有無、遊具の種類など)
    • 保育士の労働環境の改善(休憩スペースの確保、ICT化による業務負担軽減など)
    • 保護者の安心感の向上(施設見学時の印象、アンケート結果など)
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトカム指標:
    • 子どもの発達状況の改善(発達検査の結果など)
    • 保護者アンケートによる保育環境への満足度向上
    • 保育士のストレスチェック結果の改善
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトプット指標:
    • 施設整備補助の申請件数・承認件数
    • 設備整備補助の申請件数・承認件数
    • 補助金交付額
    • 各施設における設備導入状況(チェックリストなどで確認)
研修・巡回指導による保育の質向上支援
  • 内容:
    • 研修:
      • 自治体が主催する研修の充実(テーマ、回数、対象者など)
      • 外部研修への参加費用補助
      • オンライン研修の導入
      • 保育士の経験年数や役職に応じた研修体系の構築
      • 専門性の高い研修(虐待防止、発達障害、アレルギー対応など)の実施
      • 家庭的保育者(保育ママ)向けの研修の充実(基礎研修、現任研修)
    • 巡回指導:
      • 専門家(元保育所長、大学教員など)による巡回指導の実施
      • 巡回指導後のフィードバックと改善支援
      • 巡回指導員向けの研修の実施
      • 指導内容の標準化(チェックリストの作成など)
      • オンラインでの相談受付
  • 理由:
    • 即効性・波及効果: 保育の質の向上は、子どもの発達保障に不可欠であり、保護者の安心感にもつながる。研修や巡回指導は、保育士の専門性を高め、日々の保育の改善に直接的に貢献する。
    • 実現可能性: 自治体が主体となって実施しやすく、既存の研修資源を活用できる。
    • 費用対効果: 保育の質が向上すれば、保護者の満足度が高まり、地域型保育事業の利用促進、ひいては待機児童解消につながる。
    • 客観的根拠: 厚生労働省の「保育所保育指針」では、保育士の資質向上に関する記述があり、研修の重要性が示されている。
  • 具体例:
    • 自治体が主催する研修の年間計画を作成し、公開する
    • 外部研修への参加費用の一部または全部を補助する
    • オンライン研修を導入し、受講しやすい環境を整備する
    • 巡回指導員を増員し、巡回頻度を高める(例:年2回→年4回)
    • 巡回指導の結果をデータベース化し、傾向分析や改善策の検討に活用する
  • KGI(最終目標指標):
    • 保育の質の向上(第三者評価、利用者アンケート、自己評価など)
    • 保育事故発生率の低下
    • 保育士の離職率の低下
  • KSI(成功要因指標):
    • 保育士の研修受講率の向上
    • 保育士の知識・技術の向上(研修前後のテスト、実技評価など)
    • 巡回指導による指摘事項の改善率
    • 保育士の自己評価の向上
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトカム指標:
    • 子どもの発達状況の改善(発達検査の結果など)
    • 保護者アンケートによる保育の質への満足度向上
    • 保育士のストレスチェック結果の改善
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトプット指標:
    • 研修の開催回数・参加者数
    • 外部研修への参加補助件数
    • オンライン研修の受講者数
    • 巡回指導の実施回数・対象施設数
    • 巡回指導後の改善報告書の提出率

優先度【中】の支援策

保護者向けの情報提供・相談支援
  • 内容:
    • 地域型保育事業に関する情報提供の充実(ウェブサイト、パンフレット、説明会など)
    • 各事業所の情報公開の促進(保育内容、保育料、空き状況、第三者評価結果など)
    • 入所選考基準の明確化と公表
    • 保育コンシェルジュの配置(相談窓口の設置、専門相談員の配置)
    • オンライン相談の導入
    • 多言語対応(ウェブサイト、パンフレット、相談窓口)
  • 理由:
    • 波及効果: 保護者が安心して子どもを預けられるよう、十分な情報を提供し、相談できる体制を整えることは、地域型保育事業の利用促進、ひいては待機児童解消につながる。
    • 実現可能性: 自治体が主体となって実施しやすく、既存の資源を活用できる。
    • 客観的根拠: 保護者が保育所を選ぶ際に重視する情報として、保育内容、保育料、施設の場所、開所時間などが挙げられる(内閣府の調査など)。
  • 具体例:
    • 市町村のウェブサイトに地域型保育事業の専用ページを作成し、情報を集約する
    • 各事業所のパンフレットを作成し、保育所や子育て支援センターなどで配布する
    • 入所選考基準をウェブサイトで公表し、問い合わせ窓口を設ける
    • 保育コンシェルジュを配置し、電話、メール、対面での相談に対応する
    • 外国人保護者向けに、多言語対応のウェブサイトやパンフレットを作成する
  • KGI(最終目標指標):
    • 待機児童数ゼロ
    • 地域型保育事業の利用率向上
    • 保護者の満足度向上(アンケート調査など)
  • KSI(成功要因指標):
    • 保護者の情報ニーズの充足度(アンケート調査、ヒアリングなど)
    • 相談窓口の利用件数と満足度
    • 情報提供のわかりやすさ(ウェブサイトのアクセス解析、アンケート調査など)
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトカム指標:
    • 入所申し込み件数の増加
    • 入所辞退率の低下
    • 苦情・相談件数の減少
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトプット指標:
    • ウェブサイトのアクセス数、ページビュー数
    • パンフレットの配布部数
    • 説明会の開催回数・参加者数
    • 相談窓口の対応件数(電話、メール、対面)
連携施設(認可保育所、幼稚園、認定こども園など)との連携強化支援
  • 内容:
    • 連携施設との合同研修の実施
    • 合同行事(運動会、発表会など)の開催支援
    • 職員交流の促進(人事交流、合同会議など)
    • 3歳児以降の円滑な転園支援(情報共有、相談体制の整備)
    • 連携施設への巡回支援加算の活用促進
  • 理由:
    • 波及効果: 連携施設との連携を強化することで、地域型保育事業の孤立を防ぎ、保育の質の向上、3歳児以降の円滑な転園、地域の子育て支援ネットワークの強化につながる。
    • 実現可能性: 既存の制度(連携施設への巡回支援加算など)を活用できる。
    • 客観的根拠: 厚生労働省の「地域型保育事業ガイドライン」では、連携施設との連携の重要性が示されている。
  • 具体例:
    • 連携施設との合同研修を年1回以上開催する
    • 合同行事の開催費用の一部を補助する
    • 職員交流のための合同会議を定期的に開催する
    • 3歳児の転園に関する情報を共有するための連絡会を設置する
    • 連携施設が地域型保育事業所を巡回支援する際の人件費を補助する
  • KGI(最終目標指標):
    • 3歳児以降の円滑な転園率の向上
    • 地域型保育事業の保育の質の向上(第三者評価、利用者アンケートなど)
    • 地域の子育て支援ネットワークの強化(連携状況の自己評価など)
  • KSI(成功要因指標):
    • 連携施設との合同研修・行事の参加率
    • 職員交流の頻度と内容
    • 転園に関する情報共有の円滑さ(アンケート調査、ヒアリングなど)
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトカム指標:
    • 転園後の子どもの適応状況(アンケート調査、ヒアリングなど)
    • 保護者の満足度向上(アンケート調査など)
    • 保育士の連携意識の向上(アンケート調査など)
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトプット指標:
    • 合同研修・行事の開催回数・参加者数
    • 職員交流の実施回数・参加者数
    • 転園に関する情報共有会議の開催回数・参加者数
多様な保育ニーズへの対応支援(病児保育、障害児保育など)
  • 内容:
    • 病児保育事業の実施・拡充(施設整備、運営費補助、看護師配置支援)
    • 障害児保育事業の実施・拡充(専門職員の配置支援、研修機会の提供)
    • 一時預かり事業の拡充(利用枠の拡大、利用料の軽減)
    • 休日保育、夜間保育の実施・拡充
    • 医療的ケア児の受け入れ支援(看護師配置支援、研修機会の提供)
  • 理由:
    • 波及効果: 多様な保育ニーズに対応することで、保護者の就労支援、子どもの育ちの保障、地域の子育て支援機能の強化につながる。
    • 実現可能性: 既存の制度(病児保育事業、障害児保育事業など)を活用・拡充できる。
    • 客観的根拠: 核家族化の進行、女性の就業率の向上、障害児の増加などにより、多様な保育ニーズが高まっている。
  • 具体例:
    • 病院併設型、保育所併設型、単独型の病児保育施設を整備する
    • 病児保育施設の運営費や看護師の人件費を補助する
    • 障害児保育を行う保育士への専門研修を実施する
    • 一時預かり事業の利用枠を拡大し、利用料を低額に設定する
    • 医療的ケア児を受け入れるための看護師を配置する費用を補助する
  • KGI(最終目標指標):
    • 病児保育、障害児保育、一時預かりなどの利用定員数の増加
    • 各保育サービスの利用率の向上
    • 保護者の就労継続率の向上
  • KSI(成功要因指標):
    • 各保育サービスの利用者数とニーズの充足度
    • 保護者の満足度(アンケート調査など)
    • 関係機関との連携状況(医療機関、特別支援学校など)
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトカム指標:
    • 子どもの健康状態の改善(病児保育)
    • 子どもの発達状況の改善(障害児保育)
    • 保護者の育児不安の軽減
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトプット指標:
    • 各保育サービスの実施施設数
    • 各保育サービスの利用定員数
    • 各保育サービスの利用者数
    • 専門職員(看護師、保育士など)の配置数
ICT化推進支援
  • 内容:
    • 保育業務支援システム(登降園管理、連絡帳、指導計画作成など)の導入補助
    • タブレット端末などのICT機器の導入補助
    • ICT活用に関する研修の実施
    • ICT導入に関する相談窓口の設置
  • 理由:
    • 波及効果: ICT化により、保育士の事務負担が軽減され、保育に専念できる時間が増えることで、保育の質の向上、労働環境の改善につながる。
    • 実現可能性: 既存の補助制度を活用できる場合がある。
    • 客観的根拠: 厚生労働省の「保育所等におけるICT化推進事業」では、ICT化による業務効率化の効果が示されている。
  • 具体例:
    • 保育業務支援システムの導入費用の一部を補助する
    • タブレット端末の購入費用の一部を補助する
    • ICT活用に関する研修を定期的に開催する
    • ICT導入に関する相談窓口を設置し、専門家が相談に応じる
  • KGI(最終目標指標):
    • 保育士の事務負担の軽減(時間短縮、負担感の軽減)
    • 保育の質の向上(保育計画の充実、子どもと向き合う時間の増加)
    • 保育士の労働環境の改善(残業時間の削減、有給休暇取得率の向上)
  • KSI(成功要因指標):
    • 保育業務支援システムの導入率
    • ICT機器の活用状況(利用頻度、活用場面など)
    • 保育士のICTスキル向上(研修受講率、自己評価など)
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトカム指標:
    • 保育士のストレスチェック結果の改善
    • 保護者アンケートによる保育の質への満足度向上
    • 保育士の離職率の低下
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトプット指標:
    • 保育業務支援システムの導入施設数
    • タブレット端末などのICT機器の導入施設数
    • ICT活用に関する研修の開催回数・参加者数
    • ICT導入に関する相談件数

優先度【低】の支援策

地域型保育事業所専用の共同施設(保育用品保管スペース、研修施設など)の整備
  • 内容:
    • 地域型保育事業所が共同で利用できる施設を整備する(自治体所有の空き施設などを活用)
    • 保育用品(おもちゃ、絵本、教材など)の保管スペースを提供する
    • 研修や会議に利用できるスペースを提供する
    • 保育士同士の交流スペースを提供する
  • 理由:
    • 小規模な地域型保育事業所では、スペースの確保が難しい場合があり、共同施設の整備により、保育環境の改善、保育士の負担軽減につながる可能性がある。
    • 実現可能性: 自治体が主導して整備する必要があるが、既存の施設を活用することで、コストを抑えることができる。
  • 具体例:
    • 公民館やコミュニティセンターなどの空きスペースを活用する
    • 廃校になった学校の教室などを活用する
    • 共同施設の利用料を低額に設定する
    • 保育用品の貸し出しサービスを提供する
  • KGI(最終目標指標):
    • 地域型保育事業所の保育環境の改善(保育室面積、保育用品の充実度など)
    • 保育士の負担軽減(保管スペースの確保、研修機会の増加など)
    • 保育士同士の交流促進
  • KSI(成功要因指標):
    • 共同施設の利用率
    • 保育用品の利用状況
    • 研修・会議の開催状況
    • 保育士の満足度(アンケート調査など)
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトカム指標:
    • 保育の質の向上(第三者評価、利用者アンケートなど)
    • 保育士のストレスチェック結果の改善
    • 保護者アンケートによる保育環境への満足度向上
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトプット指標:
    • 共同施設の設置数
    • 共同施設の利用者数(施設数、保育士数)
    • 保育用品の貸し出し件数
    • 研修・会議の開催回数・参加者数
広報・啓発活動
  • 内容:
    • 地域型保育事業の制度や魅力を広く周知するための広報活動を行う(ウェブサイト、パンフレット、動画、SNSなど)
    • 地域住民向けの説明会やイベントを開催する
    • 地域型保育事業の優良事例を紹介する
    • 子育てイベントなどで、地域型保育事業の相談ブースを設ける
  • 理由:
    • 地域型保育事業の認知度を高め、利用を促進することで、待機児童解消につながる可能性がある。
    • 実現可能性: 自治体が主体となって実施しやすく、既存の広報媒体を活用できる。
  • 具体例:
    • 自治体の広報誌やウェブサイトで地域型保育事業を特集する
    • 子育て情報誌や地域情報誌に広告を掲載する
    • 地域型保育事業を紹介する動画を作成し、YouTubeなどで公開する
    • SNSを活用して、地域型保育事業の情報を発信する
    • 地域のお祭りやイベントで、地域型保育事業の相談ブースを設ける
  • KGI(最終目標指標):
    • 地域型保育事業の認知度向上(アンケート調査など)
    • 地域型保育事業の利用率向上
    • 待機児童数ゼロ
  • KSI(成功要因指標):
    • 広報媒体のリーチ数(ウェブサイトのアクセス数、パンフレットの配布部数、動画の再生回数など)
    • 説明会やイベントの参加者数と満足度
    • 地域住民の関心度(アンケート調査、問い合わせ件数など)
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトカム指標:
    • 入所申し込み件数の増加
    • 入所辞退率の低下
  • KPI(重要業績評価指標)_アウトプット指標:
    • ウェブサイトのアクセス数、ページビュー数
    • パンフレットの作成部数・配布部数
    • 動画の再生回数・視聴時間
    • SNSのフォロワー数、エンゲージメント率
    • 説明会・イベントの開催回数・参加者数

KGI・KSI・KPIのデータ取得に向けて

KGI(最終目標指標)データ取得
  • 待機児童数ゼロ:
    • 毎月、保育所等の入所申請状況と入所決定状況を正確に集計・記録する。
    • 待機児童の定義を明確にし、自治体内で統一する。(国の定義に準拠)
    • 待機児童数の推移をグラフ化し、ウェブサイトなどで公表する。
    • 潜在的待機児童(育休中や求職活動中で入所申請をしていない保護者の子ども)の数を推計するための調査を実施する。(アンケート調査、統計データの分析など)
  • 保育士の離職率の低下:
    • 全保育施設(認可保育所、地域型保育事業所など)に対し、毎年、保育士の離職状況に関する調査を実施する。(離職者数、離職理由、勤続年数など)
    • 調査結果を集計・分析し、離職率の推移や離職理由の傾向を把握する。
    • 離職率の高い施設に対しては、ヒアリング調査や職場環境改善のためのコンサルティングを実施する。
    • 退職予定者や退職者に対してアンケートやインタビューを実施し、より詳細な離職理由を把握する。
  • 保育士の有効求人倍率の改善:
    • ハローワークから毎月、保育士の有効求人倍率のデータを入手する。
    • 保育士・保育所支援センターなど、保育士の就職支援機関から求人・求職状況に関する情報を収集する。
    • 保育士養成校(大学、短大、専門学校)と連携し、卒業生の就職状況に関する情報を収集する。
  • 地域型保育事業所の閉鎖・休止件数の減少:
    • 地域型保育事業所の運営状況を定期的に把握する。(年に1回以上、全事業所にアンケートやヒアリング調査を実施)
    • 閉鎖・休止を検討している事業所に対しては、早期に相談に応じ、経営改善支援や事業承継支援を行う。
    • 閉鎖・休止した事業所に対しては、その理由を詳細に調査する。
  • 保育の質の向上(第三者評価、利用者アンケートなど):
    • 全保育施設に対し、第三者評価の受審を義務化または推奨する。(受審費用の一部を補助するなど)
    • 第三者評価の結果を公表する。(ウェブサイト、パンフレットなど)
    • 保護者向けのアンケート調査を定期的に実施する。(年1回以上)
      • 調査項目には、保育内容、保育士の対応、施設環境、給食など、保育の質に関する項目を網羅する。
      • 調査結果を集計・分析し、各施設にフィードバックする。
      • 結果をウェブサイトなどで公表する。
    • 保育士の自己評価ツールを導入し、定期的な自己評価を促す。
KSI(成功要因指標)データ取得
  • 保育士の平均給与の増加率:
    • 全保育施設に対し、毎年、保育士の給与に関する調査を実施する。(給与総額、基本給、各種手当、賞与など)
    • 調査結果を集計・分析し、平均給与の推移や給与水準の地域間格差を把握する。
    • 給与水準の低い施設に対しては、処遇改善等加算の活用状況を確認し、必要に応じて指導・助言を行う。
  • 宿舎借り上げ支援制度の利用率:
    • 宿舎借り上げ支援制度の申請状況と利用状況を正確に記録する。
    • 制度の利用要件や申請手続きを明確にし、保育士に周知する。(ウェブサイト、パンフレット、説明会など)
    • 制度を利用していない保育士に対して、利用を促すための情報提供を行う。(個別の相談会、事例紹介など)
    • 定期的に制度利用者へアンケートを実施。
  • 保育士資格取得支援制度の利用率と資格取得率:
    • 保育士資格取得支援制度の申請状況と利用状況を正確に記録する。
    • 制度の利用要件や申請手続きを明確にし、対象者に周知する。
    • 制度を利用して資格を取得した者の追跡調査を行い、就業状況や定着状況を把握する。
  • 就職相談会・フェアの参加者数と就職決定率:
    • 就職相談会・フェアの開催ごとに、参加者数と就職決定者数を記録する。
    • 参加者に対してアンケートを実施し、満足度や改善点を把握する。
    • 就職決定者に対して、追跡調査を行い、就業状況や定着状況を把握する。
  • 地域型保育事業所の経営状況の改善:
    • 全地域型保育事業所に対し、毎年、経営状況に関する調査を実施する。(収入、支出、収支差額、負債など)
    • 調査結果を集計・分析し、経営状況の悪い事業所を特定する。
    • 経営状況の悪い事業所に対しては、経営改善のためのコンサルティングを実施する。(専門家派遣、研修など)
    • 必要に応じて、運営費補助の増額や融資制度の紹介などを行う。
  • 保育士の定着率の向上:
    • 上記、「保育士の離職率の低下」のデータを活用する。
  • 施設・設備の充実度:
    • 全地域型保育事業所に対し、毎年、施設・設備に関する調査を実施する。(保育室面積、園庭の有無、遊具の種類・数、ICT機器の導入状況など)
    • 調査結果を集計・分析し、施設・設備の充実度を評価する。(国の基準や自治体の基準と比較)
    • 施設・設備の不十分な事業所に対しては、改善計画の作成を求め、必要に応じて指導・助言を行う。
    • 施設・設備整備への補助制度を設け、利用を促進する。
  • 保育士の労働環境の改善:
    • 全保育施設に対し、毎年、保育士の労働時間、休憩時間、有給休暇取得状況、残業時間などに関する調査を実施する。
    • 調査結果を集計・分析し、労働環境の悪い施設を特定する。
    • 労働環境の悪い施設に対しては、改善計画の作成を求め、必要に応じて指導・助言を行う。
    • 労働基準監督署と連携し、労働基準法の遵守状況を確認する。
  • 保護者の安心感の向上:
    • 上記、保護者向けのアンケート調査結果を活用。
    • 施設見学時のアンケートやヒアリングを実施。
  • 保育士の研修受講率の向上:
    • 全保育施設に対し、毎年、保育士の研修受講状況に関する調査を実施する。(研修の種類、受講時間数、受講者数など)
    • 調査結果を集計・分析し、研修受講率の低い施設を特定する。
    • 研修受講率の低い施設に対しては、研修計画の作成を求め、必要に応じて指導・助言を行う。
    • 自治体が主催する研修の情報を積極的に提供し、受講を促す。
    • オンライン研修を導入し、受講しやすい環境を整備する。
  • 保育士の知識・技術の向上:
    • 研修前後にテストを実施し、知識の定着度を測る。
    • 実技評価を実施し、保育技術の向上度を測る。
    • 保育士の自己評価ツールを導入し、定期的な自己評価を促す。
  • 巡回指導による指摘事項の改善率:
    • 巡回指導の記録をデータベース化し、指摘事項とその改善状況を管理する。
    • 改善率の低い事業所に対しては、重点的な指導を行う。
    • 巡回指導員向けの研修を実施し、指導スキルを向上させる。
  • 保護者の情報ニーズの充足度:
    • 上記、保護者アンケート調査を活用。
    • 保護者からの問い合わせや相談内容を分析し、情報ニーズを把握する。
    • ウェブサイトやパンフレットなどの情報提供ツールを定期的に見直し、改善する。
  • 相談窓口の利用件数と満足度:
    • 相談窓口の利用件数(電話、メール、対面)を記録する。
    • 相談者に対してアンケートを実施し、満足度や改善点を把握する。
    • 相談対応者の研修を実施し、対応スキルを向上させる。
  • 情報提供のわかりやすさ:
    • ウェブサイトのアクセス解析を行い、閲覧数、滞在時間、離脱率などを分析する。
    • 保護者アンケートやヒアリングを実施し、情報提供のわかりやすさについて意見を収集する。
    • 専門家(ウェブデザイナー、広報担当者など)の意見を参考に、情報提供ツールを改善する。
  • 連携施設との合同研修・行事の参加率:
    * 合同研修・行事の開催ごとに、参加者数を記録する。
    * 参加者に対してアンケートを実施し、満足度や改善点を把握する。
    * 連携施設間の情報共有体制を構築し、参加を促す。
  • 職員交流の頻度と内容:
    * 職員交流の実施状況(会議、研修、イベントなど)を記録する。
    * 参加者に対してアンケートを実施し、交流の効果や改善点を把握する。
    * 交流の目的や内容を明確にし、効果的な交流を促進する。
  • 転園に関する情報共有の円滑さ:
    • 上記、保護者アンケートやヒアリングを活用。
    • 転園に関わる職員間で情報共有のためのチェックリストを作成する。
  • 各保育サービスの利用者数とニーズの充足度:
    • 各保育サービス(病児保育、障害児保育、一時預かりなど)の利用状況を記録する。(利用者数、利用時間、利用理由など)
    • 利用者に対してアンケートを実施し、満足度や改善点を把握する。
    • 潜在的なニーズを把握するための調査を実施する。(アンケート調査、ヒアリングなど)
  • 関係機関との連携状況:
    • 医療機関や特別支援学校との連携状況を記録する。
    • 定期的に情報交換を実施する。
  • 保育業務支援システムの導入率:
    • 全地域型保育事業所に対し、保育業務支援システムの導入状況に関する調査を実施する。
    • 未導入の事業所に対しては、導入のメリットや導入支援制度を周知する。
    • 導入済みの事業所に対しては、活用状況に関する調査を実施し、効果的な活用方法を共有する。
  • ICT機器の活用状況:
    • 全地域型保育事業所に対し、ICT機器の活用状況に関する調査を実施する。(利用頻度、活用場面、活用目的など)
    • 活用が進んでいない事業所に対しては、研修機会を提供したり、活用事例を紹介するなどして、活用を促す。
    • ICT機器の活用に関する相談窓口を設置する。
  • 保育士のICTスキル向上:
    • 上記、研修受講率を活用。
    • 保育士の自己評価ツールを導入し、定期的な自己評価を促す。
  • 共同施設の利用率:
    * 共同施設の利用状況(利用者数、利用時間、利用目的など)を記録する。
    * 利用者に対してアンケートを実施し、満足度や改善点を把握する。
    * 利用促進のための広報活動を行う。
  • 保育用品の利用状況:
    * 保育用品の貸し出し状況を記録。
  • 研修・会議の開催状況:
    * 研修や会議の開催状況を記録。
  • 広報媒体のリーチ数:
    • ウェブサイトのアクセス解析(ページビュー数、ユニークユーザー数、滞在時間など)
    • パンフレットの配布部数
    • 動画の再生回数、視聴時間
    • SNSのフォロワー数、エンゲージメント率(いいね数、コメント数、シェア数など)
  • 説明会やイベントの参加者数と満足度:
    • 説明会やイベントの開催ごとに、参加者数と満足度を記録する。(アンケート調査など)
    • 参加者の属性(年齢、性別、居住地など)を把握する。
    • 参加者の意見や要望を収集し、今後の広報活動に反映させる。
  • 地域住民の関心度:
    • 上記、保護者アンケート調査を活用。
    • 地域型保育事業に関する問い合わせ件数や相談件数を記録する。
KPI(重要業績評価指標)_アウトカム指標 データ取得
  • 保育士の平均勤続年数の増加:
    • 上記、「保育士の離職率の低下」の調査データを活用。
  • 保育士のストレスチェック結果の改善:
    • 労働安全衛生法に基づくストレスチェックを全保育士に実施する。(年1回以上)
    • ストレスチェックの結果を集計・分析し、高ストレス者の割合やストレス要因を把握する。
    • 高ストレス者に対しては、面談指導を実施し、必要に応じて産業医や専門機関と連携する。
    • 職場環境改善のための対策を講じる。(業務負担の軽減、相談体制の整備、研修の実施など)
  • 保護者アンケートによる保育の質への満足度向上:
    • 上記の通り、定期的なアンケート調査を実施。
  • 保育事故発生率の低下:
    • 各施設での保育事故(怪我、誤嚥、やけどなど)の発生状況を記録する。
    • 事故報告書の提出を義務付け、詳細な情報を収集する。(事故の原因、発生状況、再発防止策など)
    • 事故報告書を分析し、事故発生率の高い施設や事故の種類を特定する。
    • 事故発生率の高い施設に対しては、重点的な指導・監査を行う。
    • 事故防止のための研修を実施する。
  • 子どもの発達状況の改善:
    • 子どもの発達状況を把握するためのツール(発達検査、観察記録など)を導入する。
    • 定期的に子どもの発達状況を評価し、記録する。
    • 発達に課題のある子どもに対しては、個別の支援計画を作成し、適切な支援を行う。
    • 保護者と連携し、家庭での支援についても助言する。
    • 必要に応じて、専門機関(児童相談所、発達支援センターなど)と連携する。
  • 入所申し込み件数の増加、入所辞退率の低下、苦情・相談件数の減少:
    • 入所申し込み状況、入所辞退状況、苦情・相談件数を正確に記録する。
  • 転園後の子どもの適応状況:
    • 転園後の子どもの様子について、保護者や転園先の保育士から情報を収集する。(アンケート調査、ヒアリングなど)
    • 必要に応じて、転園前後の保育施設間で情報共有を行う。
  • 保育士の連携意識の向上:
    • 職員アンケートを活用。
KPI(重要業績評価指標)_アウトプット指標 データ取得
  • 給与加算制度の利用施設数・利用保育士数、宿舎借り上げ支援制度の申請件数・承認件数、保育士資格取得支援制度の申請者数・合格者数、就職相談会・フェアの開催回数・参加者数、運営費補助の申請件数・承認件数、補助金交付額、各事業類型別の補助金受給施設数、施設整備補助の申請件数・承認件数、設備整備補助の申請件数・承認件数、研修の開催回数・参加者数、外部研修への参加補助件数、オンライン研修の受講者数、巡回指導の実施回数・対象施設数、巡回指導後の改善報告書の提出率、ウェブサイトのアクセス数、ページビュー数、パンフレットの作成部数・配布部数、説明会の開催回数・参加者数、相談窓口の対応件数(電話、メール、対面)、合同研修・行事の開催回数・参加者数、職員交流の実施回数・参加者数、転園に関する情報共有会議の開催回数・参加者数、各保育サービスの実施施設数、各保育サービスの利用定員数、各保育サービスの利用者数、専門職員(看護師、保育士など)の配置数、保育業務支援システムの導入施設数、タブレット端末などのICT機器の導入施設数、ICT活用に関する研修の開催回数・参加者数、ICT導入に関する相談件数、共同施設の設置数、共同施設の利用者数(施設数、保育士数)、保育用品の貸し出し件数、研修・会議の開催回数・参加者数、動画の再生回数・視聴時間、SNSのフォロワー数、エンゲージメント率:
    • 各事業の実施記録を正確に残す。(日付、内容、参加者数、成果など)
    • 関係部署間で情報を共有し、集計・分析する。
    • 必要に応じて、関係機関(保育所、保育士養成校、ハローワークなど)から情報を収集する。
    • これらのデータは、事業の進捗管理や効果測定に活用するだけでなく、次年度の事業計画策定にも役立てる。

先進事例

東京23区の先進事例

1. 東京都 世田谷区:せたがや型小規模保育等運営支援事業
  • 概要: 区独自の基準(保育室面積、保育従事者数など)を設定し、小規模保育事業(A型・B型)、家庭的保育事業、事業所内保育事業に対し、運営費の補助や研修機会の提供など、総合的な支援を実施。
  • 先進的な内容:
    • 区独自の基準を設定することで、国の基準よりも手厚い保育環境を整備。
    • 運営費補助により、小規模事業者の経営安定化を支援。
    • 研修機会の提供により、保育の質の向上を促進。
    • 区内保育施設への巡回指導を実施することにより質の維持・向上に努めている。
    • 連携支援コンシェルジュによるマッチングなど連携施設の確保を積極的に支援。
  • 先進的な理由(事業効果):
    • 待機児童解消に大きく貢献。
      • 2015年度から2022年度にかけて、区内の保育定員を約6,000人増加。
    • 保育の質の向上。
      • 区独自の研修プログラムにより、保育士の専門性が向上。
    • 保護者の安心感向上。
      • 区独自の基準による手厚い保育環境、情報公開の徹底などにより、保護者の信頼を獲得。
2. 東京都 杉並区:保育の質向上に向けた総合的な取り組み
  • 概要: 区内全ての保育施設(認可保育所、地域型保育事業所など)を対象に、保育の質向上に向けた研修、巡回指導、コンサルティングなどを実施。
  • 先進的な内容:
    • 区独自の研修プログラム「杉並区保育カレッジ」を開講し、保育士の専門性向上を支援。
      • 基礎研修、専門研修、マネジメント研修など、体系的な研修プログラムを提供。
    • 専門家チームによる巡回指導・コンサルティングを実施し、各施設の課題解決を支援。
      • 保育内容、環境構成、保護者対応など、多岐にわたる分野をサポート。
    • 保育の質評価指標を策定し、各施設が自己評価と改善に取り組むことを促進。
    • 区内保育施設と保育士を繋ぐマッチングサイトを開設し、ワンストップで情報収集できる。
  • 先進的な理由(事業効果):
    • 保育の質の底上げ。
      • 区全体の保育の質が向上し、保護者の安心感につながっている。
    • 保育士の専門性向上。
      • 研修やコンサルティングを通じて、保育士のスキルアップが図られている。
    • 保育事故の減少。
      • 巡回指導やコンサルティングを通じて、リスクマネジメントの意識が高まっている。
3. 東京都 港区:多様な保育ニーズに対応する地域型保育事業の推進
  • 概要: 待機児童対策として、小規模保育事業、家庭的保育事業、事業所内保育事業を積極的に展開するとともに、病児保育、一時預かり、休日保育など、多様な保育ニーズに対応。
  • 先進的な内容:
    • 小規模保育事業の設置を促進するため、区有施設を無償で貸与。
    • 家庭的保育事業(保育ママ)の育成・支援に力を入れ、質の高い家庭的保育を提供。
    • 企業主導型保育事業の誘致を積極的に行い、事業所内保育事業の設置を促進。
    • 病児保育施設を複数設置し、区内全域で病児保育を利用できる体制を整備。
    • 一時預かり専用施設を設置し、短時間・緊急時の保育ニーズに対応。
  • 先進的な理由(事業効果):
    • 待機児童解消。
      • 多様な保育サービスの提供により、待機児童の解消に大きく貢献。
    • 保護者の多様な働き方に対応。
      • 病児保育、一時預かり、休日保育などの提供により、保護者の就労を支援。
    • 地域の子育て支援機能の強化。
      • 多様な保育サービスが地域に根付くことで、子育てしやすいまちづくりを推進。

全国自治体の先進事例

4. 千葉県 流山市:送迎保育ステーション事業
  • 概要: 駅前に「送迎保育ステーション」を設置し、保護者が子どもをステーションに預けると、市内の各保育所(連携施設)にバスで送迎する仕組み。
  • 先進的な内容:
    • 保護者の送迎負担を軽減し、共働き家庭の仕事と育児の両立を支援。
    • 駅前という立地を活かし、通勤経路での送迎を可能に。
    • 複数の保育所を連携させることで、各保育所の負担を軽減。
    • 3歳児以降の保育所入所につなげ、待機児童対策としても有効。
  • 先進的な理由(事業効果):
    • 保護者の送迎負担軽減。
      • 特に、朝夕の忙しい時間帯の送迎負担が軽減され、保護者から高い評価を得ている。
    • 共働き家庭の支援。
      • 仕事と育児の両立がしやすくなり、女性の就業継続を促進。
    • 待機児童対策。
      • 3歳児以降の保育所入所をスムーズにし、待機児童の発生を抑制。
    • 保護者の満足度96.2%。
5. 兵庫県 明石市:保育士の処遇改善と保育の質向上
  • 概要: 市独自の給与加算制度を設け、保育士の給与を大幅に引き上げるとともに、研修制度を充実させ、保育の質向上を図る。
  • 先進的な内容:
    • 市独自の給与加算制度により、保育士の給与を全国トップレベルに。
      • 勤続年数や役職に応じた加算に加え、経験年数のない保育士も対象に。
    • 保育士の負担軽減のため、保育補助者の配置を促進。
    • ICT化を進め、保育士の事務負担を軽減。
    • 研修制度を充実させ、保育士の専門性向上を支援。
      • 海外研修や専門研修など、多様な研修機会を提供。
  • 先進的な理由(事業効果):
    • 保育士不足の解消。
      • 給与改善により、保育士の確保・定着が進み、待機児童解消に貢献。
    • 保育の質の向上。
      • 研修制度の充実により、保育士の専門性が向上し、保育の質が向上。
    • 保護者の満足度向上。
      • 保育士の質の向上、保育環境の改善により、保護者の満足度が向上。

行政が支援策を展開する上での注意点

 「計画段階」「実施段階」「運用・評価段階」の3つの段階に分け、さらにそれぞれを細分化して構造的に示します。

計画段階

 計画段階では、支援策の土台となる部分を慎重に検討する必要があります。

1. 現状分析とニーズ把握
  • 地域特性の把握:
    • 人口動態(年齢構成、出生数、転入・転出状況)
    • 地理的条件(市街地、郊外、過疎地など)
    • 交通アクセス(公共交通機関の利用状況、道路状況など)
    • 既存の保育資源(認可保育所、幼稚園、認定こども園の数、定員、配置状況)
    • 地域の子育て支援施設(子育て支援センター、児童館など)の状況
    • 注意点: 国勢調査、住民基本台帳、各種統計データなどを活用し、客観的なデータを収集・分析する。地域特性を詳細に把握することで、ニーズに合った支援策を立案できる。
  • 保護者のニーズ把握:
    • 保育サービスの利用状況(利用希望時間、曜日、利用理由など)
    • 保育サービスに対する要望(保育内容、保育料、施設設備など)
    • 待機児童の状況(人数、年齢、待機期間など)
    • 潜在的な保育ニーズ(育児休業中、求職活動中など)
    • 注意点: アンケート調査、ヒアリング調査、グループインタビューなどを実施し、多様な保護者の声を集める。特に、潜在的な保育ニーズを把握することが重要。
  • 保育事業者のニーズ把握:
    • 運営上の課題(保育士不足、経営状況、施設・設備など)
    • 行政への要望(財政支援、研修機会、情報提供など)
    • 地域型保育事業への参入意向
    • 注意点: 既存の地域型保育事業者だけでなく、潜在的な事業者(NPO法人、企業など)のニーズも把握する。
2. 目標設定と計画策定
  • 明確な目標設定:
    • 待機児童解消数
    • 地域型保育事業の定員増加数
    • 保育の質の向上(第三者評価、利用者アンケートなど)
    • 保育士の確保・定着
    • 注意点: 数値目標だけでなく、質的な目標も設定する。目標は、現状分析とニーズ把握の結果を踏まえ、実現可能な範囲で設定する。
  • 具体的な計画策定:
    • 各支援策の実施内容、スケジュール、担当部署、予算などを明確にする。
    • 関係機関との連携体制を構築する。
    • リスク管理計画(保育事故、災害、感染症など)を策定する。
    • 注意点: 計画は、具体的かつ実行可能であることを重視する。関係機関との役割分担を明確にし、連携を円滑に進める。
  • 費用対効果の検証:
    • 各支援策の費用対効果を事前に検証し、優先順位をつける。
    • 注意点: 限られた予算を最大限に活用するため、費用対効果の高い支援策を優先的に実施する。効果測定の方法を事前に定めておくことも重要。
3. 関係者との連携体制構築
  • 庁内連携:
    • 子育て支援担当部署、保育担当部署、財政担当部署、まちづくり担当部署など、関係部署間の連携を強化する。
    • 注意点: 縦割り行政の弊害をなくし、組織横断的な連携体制を構築する。定期的な情報共有、合同会議の開催など。
  • 地域連携:
    • 保育所、幼稚園、認定こども園、地域子育て支援拠点、民生委員・児童委員、主任児童委員、社会福祉協議会、NPO法人、企業など、地域の子育て支援関係機関との連携を強化する。
    • 注意点: 各関係機関の役割分担を明確にし、連携を円滑に進める。情報共有、合同研修、イベント共催など。
  • 保護者・住民への情報提供・意見聴取:
    • 計画段階から、保護者や地域住民に対して積極的に情報提供を行い、意見を聴取する。
    • 注意点: 説明会、アンケート調査、パブリックコメントなどを実施し、多様な意見を収集する。計画への反映を検討する。
4. 法令遵守
  • 関連法規の確認:
    • 児童福祉法、子ども・子育て支援法、地域型保育事業に関する基準条例など、関連法規を確認し、遵守する。
    • 注意点: 法改正の動向に注意し、最新の情報を把握する。必要に応じて、法務担当部署や専門家(弁護士など)に相談する。

実施段階

1. 柔軟な事業実施
  • 進捗管理:
    • 定期的に事業の進捗状況を確認し、計画とのずれがないか把握する。
    • 注意点: 進捗管理表を作成し、各支援策の進捗状況を「見える化」する。問題が発生した場合は、迅速に対応する。
  • 計画の見直し:
    • 状況の変化(ニーズの変化、社会情勢の変化など)に応じて、計画を柔軟に見直す。
    • 注意点: 計画の見直しは、関係者との合意形成を図りながら行う。
  • 現場の意見の反映:
    • 保育事業者、保育士、保護者などの意見を収集し、事業に反映させる。
    • 注意点: アンケート調査、ヒアリング調査、意見交換会などを実施し、現場の声を積極的に吸い上げる。
2. きめ細やかなサポート
  • 相談体制の整備:
    • 保育事業者、保育士、保護者からの相談に対応できる体制を整備する。
    • 注意点: 専門の相談員を配置する、電話相談、メール相談、オンライン相談など、多様な相談方法を用意する。
  • 個別の支援:
    • 保育事業者の状況(規模、経営状況、課題など)に応じて、個別の支援を行う。
    • 注意点: 획一的な支援ではなく、オーダーメイド型の支援を心がける。専門家派遣、コンサルティングなど。
  • 継続的なフォローアップ:
    • 支援策の実施後も、継続的にフォローアップを行い、課題解決を支援する。
    • 注意点: 定期的な訪問、アンケート調査などを実施し、状況を把握する。
3. リスク管理とトラブル対応
  • リスクの想定と対策:
    • 保育事故、災害、感染症、経営悪化、保育士不足など、様々なリスクを想定し、事前に対策を講じる。
    • 注意点: リスク管理マニュアルを作成し、関係者間で共有する。
  • トラブル発生時の対応:
    • トラブル発生時には、迅速かつ適切に対応する。
    • 注意点: 関係機関と連携し、情報共有、原因究明、再発防止策の検討を行う。保護者への説明責任を果たす。
  • 責任の所在の明確化:
    • 行政、保育事業者、保護者など、関係者間の責任の所在を明確にしておく。
    • 注意点: 利用契約書、重要事項説明書などで、責任分担を明確にする。

運用・評価段階

1. 効果測定と評価
  • 定期的な効果測定:
    • 事前に設定したKGI、KPIに基づいて、定期的に効果測定を行う。
    • 注意点: 定量的なデータだけでなく、定性的なデータも収集・分析する。
  • 客観的な評価:
    • 第三者評価機関による評価、利用者アンケートなどを実施し、客観的な評価を行う。
    • 注意点: 自己評価だけでなく、外部の視点を取り入れることで、評価の信頼性を高める。
  • 評価結果の公表:
    • 評価結果を公表し、透明性を確保する。
    • 注意点: ウェブサイト、広報誌などで公表する。
2. 継続的な改善
  • 評価結果に基づく改善:
    • 評価結果に基づき、事業の改善を図る。
    • 注意点: PDCAサイクルを確立し、継続的な改善を行う。
  • 長期的な視点:
    • 短期的な成果だけでなく、長期的な視点を持って事業を継続する。
    • 注意点: 地域型保育事業は、地域の子育て支援の重要なインフラであり、継続的な支援が必要。
3. 情報発信と普及啓発
  • 成果の発信:
    • 事業の成果や成功事例を積極的に発信する。
    • 注意点: ウェブサイト、広報誌、SNS、報道機関などを活用し、広く発信する。
  • 継続的な普及啓発:
    • 地域型保育事業の制度やメリットについて、継続的に普及啓発を行う。
    • 注意点: 保護者だけでなく、地域住民、企業など、幅広い層に対して情報発信する。
  • 機運の醸成:
    • 地域の関係者を巻き込み、地域型保育事業を推進する機運を醸成する。
    • 注意点: イベント開催、表彰制度など。

参考資料(エビデンス検索用)

 ※以下は生成AIによる検索結果であり、ファクトチェックは未実施です。
 ※今後、生成AIの検索機能の向上が見込まれているため試行実施しています。

厚生労働省
  • 「保育所等関連状況取りまとめ」
    • 出典: 厚生労働省、毎年公表
    • 概要: 全国の保育所等の定員、利用児童数、待機児童数など、保育を取り巻く状況に関する最新のデータを提供。待機児童問題の現状や地域差を把握できる。
  • 「保育士の現状と主な取組」
    • 出典: 厚生労働省、不定期更新
    • 概要: 保育士の確保・定着に向けた国の取り組みや、保育士の給与、労働時間、離職率などに関するデータを提供。保育士不足問題の現状や対策を検討する上で参考になる。
  • 「地域型保育事業ガイドライン」
    • 出典: 厚生労働省、2015年
    • 概要: 地域型保育事業(小規模保育事業、家庭的保育事業、事業所内保育事業、居宅訪問型保育事業)の制度概要、運営基準、留意事項などを示したガイドライン。制度の基本的な理解に役立つ。
  • 「保育所保育指針」
    • 出典: 厚生労働省、2017年告示
    • 概要: 保育所における保育の内容に関する基本的な事項を示した指針。保育の目標、保育の方法、保育士の役割などが示されており、保育の質を考える上で参考になる。
  • 「保育士確保プラン」
    • 出典: 厚生労働省、不定期更新
    • 概要: 保育士不足の解消に向けた国の計画。保育士の処遇改善、人材育成、就業支援などの施策が示されている。
  • 「全国保育士実態調査」
    • 出典:厚生労働省、不定期
    • 概要:保育士の年齢構成、経験年数、勤務時間、給与などの実態に関する調査結果。
  • 「保育所等における保育環境改善のためのガイドライン」
    • 出典:厚生労働省、不定期
    • 概要:保育の環境の質の向上のための具体的な方策を提示。
  • 「子ども・子育て支援新制度市町村向けFAQ」
    • 出典:厚生労働省
    • 概要:子ども・子育て支援新制度に関する自治体からのよくある質問と回答集。
内閣府
  • 「子ども・子育て支援新制度について」
    • 出典: 内閣府
    • 概要: 子ども・子育て支援新制度の概要、目的、主な施策などを解説。地域型保育事業が新制度の中でどのように位置づけられているかを理解できる。
  • 「子ども・子育て支援交付金の交付について」
    • 出典: 内閣府
    • 概要: 子ども・子育て支援新制度に基づく交付金の仕組み、交付対象事業、交付基準などを解説。地域型保育事業の財源について理解できる。
  • 「少子化社会対策白書」
    • 出典: 内閣府、毎年公表
    • 概要: 日本の少子化の現状、原因、対策などを分析した報告書。少子化対策における保育の重要性や、待機児童問題の背景などを理解できる。
  • 「子ども・子育て会議」
    • 出典:内閣府
    • 概要:子ども・子育て支援新制度や関連法についての議論の場。
  • 「子ども・子育て関連3法について」
    • 出典:内閣府
    • 概要:子ども・子育て支援新制度の導入を定めた法律の概要説明。
文部科学省
  • 「幼児教育実態調査」
    • 出典:文部科学省、不定期
    • 概要:幼稚園、保育所、認定こども園における幼児教育の実態調査。
東京都
  • 「東京都保育士実態調査」
    • 出典: 東京都福祉保健局、不定期更新
    • 概要: 都内の保育士の給与、労働時間、労働環境、離職理由などに関する調査結果。都内の保育士不足の現状や課題を把握できる。
  • 「東京都における待機児童の状況について」
    • 出典: 東京都福祉保健局、毎年公表
    • 概要: 都内の待機児童数、待機児童解消に向けた取り組みなどをまとめた資料。都内の待機児童問題の現状や対策を把握できる。
  • 「東京都福祉保健基礎調査」
    • 出典: 東京都福祉保健局、毎年公表
    • 概要:都民の生活状況や福祉に関する意識調査。子育て支援についても調査。
  • 「とうきょう福祉ナビゲーション」
    • 出典:東京都福祉保健局
    • 概要:都内の保育サービスなどの情報を検索できるサイト。
  • 「東京都子供・子育て会議」
    • 出典:東京都福祉保健局
    • 概要:東京都有識者による子育て支援に関する議論の場。
  • 「東京都地域福祉支援計画」
    • 出典:東京都福祉保健局
    • 概要:東京都の福祉に関する計画。子育て支援の計画も含まれている。

まとめ

 地域型保育事業は、0~2歳児を対象とした少人数保育であり、待機児童解消、多様な保育ニーズへの対応、地域における子育て支援の充実を目的としています。特に、保育所等に入所できない待機児童の解消策、そして、保護者の就労と育児の両立を支援する上で、量・質ともに重要な役割を担います。少人数である特性を活かし、子ども一人ひとりの発達に応じたきめ細やかな保育を提供するとともに、家庭的な保育環境を重視することで、保護者の安心感を高める意義も有します。
 本内容が皆様の政策立案等の一助となれば幸いです。
 引き続き、生成AIの動向も見ながら改善・更新して参ります。

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