masashi0025
結果の概要
内閣府 公表資料より
- 2023 年 10-12 月期のGDP成長率(季節調整済前期比)は、1次速報値において、実質は▲0.1%(年率▲0.4%)と2四半期連続のマイナス成長となった。名目は 0.3%(年率 1.2%)となった。
- 実質GDP成長率(季節調整済前期比)に対する内外需別の寄与度を見ると、国内需要(内需)は▲0.3%と3四半期連続のマイナス寄与となった。財貨・サービスの純輸出(外需)は 0.2%と2四半期ぶりのプラス寄与となった。
出典
内閣府.2023 年10-12 月期GDP速報(1 次速報値)~ ポイント解説 ~ (cao.go.jp).内閣府ホームページ.https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/kubu.pdf, (参照 2024-02-25)
行政用AIの視点
この記事の内容をどのように受け止めて活用していこう?
- 2四半期連続のマイナス成長は、米国ではテクニカルリセッション(技術的な景気後退)とされ、注意が必要(ただし、日本ではそうでないのと、まだ速報値であり確報値でないことに留意)
- 円安の進行などに伴い、外需(インバウンドなど)は順調。
- 一方で、個人消費と設備投資を中心に内需が軒並み落ち込んだことには注意。
- 内需が低迷している要因の一つは賃金上昇が物価上昇に追いついていないことだが、政府の見込みでは2024年度中に賃金上昇が上回るとしており、その動向が今年の重要テーマの一つ。
- 引き続き経済指標等の注視が重要
※上記は個人の見解に基づくものであり、公表元の組織の公式見解ではありません。
(参考)「名目GDP」と「実質GDP」とは
そもそも「名目GDP」と「実質GDP」とは何かを復習しておきたい。
AIによると、「名目GDP」と「実質GDP」とは・・・
- 名目GDP:
- 「名目GDP」は、その年の経済活動の水準を算出したものです。
- GDP(国内総生産)は、一定期間内に国内で生み出された商品やサービスの付加価値の合計を指します。
- 「名目GDP」は、GDPをその時点での市場価格で評価したものです。
- 物価の変動も反映される特徴があります。
- 実質GDP:
- 「実質GDP」は、物価の変動による影響を取り除き、その年に生み出された商品やサービスの本当の価値を算出したGDPです。
- 物価変動の影響を差し引いた、実質的な生産物の価値を表しています。
- 経済成長率を確認する際などに用いられます。
- 実体的な経済活動の規模を探る場合には、実質GDPが評価に使われます。
なお、個人的見解ですが、GDPは遅行指数であるものの、注目度が非常に高く、分かりやすいので議会答弁にも使用されたりします。また、実務上は、区民税・普通交付金と相関性が高いため、GDP予測は財政計画(又は財政見通し)といった後年度推計に活用されたりしています。
なるほど。経済指標はその内容によって使い分けが必要なのですね!
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