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結果の概要
内閣府 公表資料より
- 1月の現状判断DI(季節調整値)は、前月差1.6ポイント低下の50.2
- 1月の先行き判断DI(季節調整値)は、前月差2.1ポイント上昇の52.5
- 今回の調査結果に示された景気ウォッチャーの見方は、「景気は、緩やかな回復基調が続いているものの、一服感がみられる。また、令和6年能登半島地震の影響もみられる。先行きについては、価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている。」とまとめられる。
出典
内閣府.令和6年1月調査結果(抜粋):景気ウォッチャー調査.内閣府ホームページ.https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/kubu.pdf, (参照 2024-02-25)
行政用AIの視点
この記事の内容をどのように受け止めて活用していこう?
- 「景気は、緩やかな回復基調が続いているものの、一服感がみられる。」とあり、引き続き各種経済指標の注視が必要。
- 「先行きについては、価格上昇の影響等を懸念しつつも、緩やかな回復が続くとみている。」とあり、政府が見込む「賃金上昇が物価上昇を上回る」状況になるかが2024年の大きなテーマになる。
- また、円安の進行により外需(インバウンドなど)は順調である一方、内需(国内消費)は厳しい状況にあり、これが継続すると景気に影を落とす可能性に留意。
※上記は個人の見解に基づくものであり、公表元の組織の公式見解ではありません。
(参考)景気ウォッチャー調査とは
そもそも景気ウォッチャー調査とは何かを復習しておきたい。
- 景気ウォッチャー調査は、景気の動向を示す指標のひとつです。
- 内閣府が毎月発表しており、各地の景気の動きを身近に観察できる立場の人々の協力を得て行われています。
- 調査結果は、現況を示す現状判断DIと、2~3ヵ月先の見通しを示す先行き判断DIを、家計動向、企業動向、雇用などの部門別に発表します。
- DIの数値は50が横ばいを表し、これを上回ると「景気が良い」、下回ると「景気が悪い」と感じる人が多いことを示します。
- また、この調査ではDIの他にも、自由回答のコメントも公表されるため、よりリアルな景気動向がつかめます。
なお、個人的見解ですが、実務上はこの指標単体でエビデンスとすることはあまりありません。「補正予算や予算流用をするときのエビデンス」はより根拠として妥当なものを軸に据えつつ、使うとしてもあくまで軸となるロジックに厚みを持たせる程度かと思います。重要なのは、景気動向の現状と先行きを押さえておくことで、それを端的に理解できるのが本指標となります。
なるほど。経済指標はその内容によって使い分けが必要なのですね!
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