概 要
東京都 ホームページより
- 都営大江戸線都庁前駅にて令和6年2月29日(木曜日)から開始(全国の地下鉄初)。
- 交通局では、デジタル技術を積極的に活用し、インバウンドや聴覚障害のあるお客様など誰もが利用しやすい環境整備を進めている。
- 令和7年に東京で開催される東京2025世界陸上、東京2025デフリンピックも見据え、外国人旅行者や聴覚障害のあるお客様が駅窓口でよりスムーズに案内を受けられるよう、音声翻訳12言語に対応した透明ディスプレイ「VoiceBiz(R) UCDisplay(R)」を試験導入。
- 対応言語は、日本語、英語、中国語(簡体字)、韓国語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、フランス語、スペイン語、ポルトガル語(ブラジル)、ミャンマー語、フィリピン語。
出典
東京都.全国の地下鉄初!都営地下鉄に「翻訳対応透明ディスプレイ」を試験導入します.東京都ホームページ.https://www.stat.go.jp/data/cpi/sokuhou/tsuki/pdf/kubu.pdf, (参照 2024-02-29)
行政用AIの視点
この記事の内容をどのように受け止めて活用していこう?
- 外国人旅行者(インバウンド)や聴覚障害のある方など、誰もが利用しやすい環境整備はSDGsの観点からも求められており、デジタル技術の積極的にな活用は重要。
- さらに、東京2025世界陸上、東京2025デフリンピックなどを契機としており、「なぜこのタイミングで行うのか」を明確に説明できるので、予算措置の妥当性を対外的にも説明しやすい。
- ただし、まだ都庁前駅の駅長事務室内のみでの限定的な実証なので、この取組をどのように横展開していくかが重要。
※上記は個人の見解に基づくものであり、公表元の組織の公式見解ではありません。
(参考)ユニバーサルデザインについて
そもそもユニバーサルデザインとは何かを復習しておきたい。
ユニバーサルデザインは、「普遍的な」という意味を持つ 「ユニバーサル」 が示しているように、身体能力の違いや年齢、性別、国籍に関わらず、すべての人が利用しやすいようにつくられたデザインです。
この考え方は、DX志向的な都市機能デザインとも連動しており、モビリティやデジタルテクノロジーの進化を考慮しながら、さまざまな分野で実践されています。
ユニバーサルデザインの目的は、すべての人が安心で快適に暮らせることを目指すことです。これは、バリアフリーとは異なり、初めからすべての人が利用しやすいようにデザインすることを重視しています。
ユニバーサルデザインの7原則は以下の通りです。
誰にでも公平に利用できること
- すべての人が利用しやすいように作られており、かつ、容易に入手できること。
使う上で自由度が高いこと
- 使う人のさまざまな好みや能力に合うように作られていること。
使い方が簡単ですぐわかること
- 使う人の経験や知識、言語能力、集中力に関係なく、使い方がわかりやすく作られていること。
必要な情報がすぐに理解できること
- 使用状況や、使う人の視覚、聴覚などの感覚能力に関係なく、必要な情報が効果的に伝わるように作られていること。
うっかりミスや危険につながらないデザインであること
- ついうっかりしたり、意図しない行動が、危険や思わぬ結果につながらないように作られていること。
無理な姿勢をとることなく、少ない力でも楽に使用できること
- 効率よく、気持ちよく、疲れないで使えるようにすること。
アクセスしやすいスペースと大きさを確保すること
- どんな体格や、姿勢、移動能力の人にも、アクセスしやすく、操作がしやすいスペースや大きさにすること。
※上記は公表元の組織の公式見解ではなく、生成AIがまとめた一般的な内容です。
なお、個人的見解ですが、新たな施設整備については、ユニバーサルデザインは必須と考えています(SDGsが求められる中で、導入しないことの説明が困難)。また、既存施設については、タブレット端末のような容易に配備できるデジタル機器を活用して対応していく方向性が費用対効果の面からは必要と思います。基礎自治体においては、それらの取組を魅力あるまちづくりにつなげ、「定住性の促進」「区民税の増収」も意図し、持続可能な行財政運営を図っていく必要があると考えます。
なるほど。その取組によって実現したい姿をストーリー立てて示していくことが重要ですね!
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